ニュース

マランツ、32,500円でフルディスクリート プリ/パワー搭載アンプ「PM5005」。CDはDAC一新

 マランツは、ピュアオーディオのエントリーモデルとして、CDプレーヤー「CD5005」、プリメインアンプ「PM5005」を7月中旬に発売する。価格は各32,500円。カラーはどちらもシルバーゴールド。

CDプレーヤー「CD5005」

CDプレーヤー「CD5005」

 DACに、上位機種「SA8005」と同じシーラスロジックの「CS4398」を採用。その他のモデルにも採用されており、マランツが「使いこなしを知り尽くした」というDAC。その近傍にクロックを配置することで精度の安定化も図っている。CDのメカエンジンも、上位機種「CD6005」と同様の新型メカを採用。ディスクの読み取り精度を高めている。

 音楽CDだけでなく、CD-R/RWに保存したWMA/MP3ファイルの再生にも対応する。

 アナログ出力回路には、高速電圧増幅モジュールの「HDAM SA2」をバッファアンプとして搭載。ハイスピードと低歪を両立するという。また、基板上のグラウンドラインの最適化や、左右チャンネルの音質差を排除するために、徹底した左右等長、平行配置にこだわっている。

 ヘッドフォンアンプも搭載しており、フルディスクリートの「HDAM-SA」タイプを採用。ハイスピード、ローノイズなオペアンプの出力に高速電流バッファを付加し、ヘッドホンの実力を余すところなく引き出すという。

 ピッチコントロール、デジタル出力、ディスプレイ表示を停止させ、ノイズを低減。よりピュアな音楽再生を行なうという「Audio EXモード」も利用できる。2種類のAudio EXモードと通常モードはリモコンで切り替え可能。

「CD5005」の背面

 出力端子として、RCAのアナログ、光デジタル、同軸デジタルを各1系統装備。RCA端子は金メッキ仕上げ。

 筐体は伝統のシンメトリーレイアウトで、マランツ伝統のシンメトリー(左右対称)レイアウト、3ピースのフロントパネルから構成される「M1デザイン」を採用。上位機種「CD6005」と同じスピンカット・フィニッシュのボタンも採用している。

 外形寸法は440×340×105mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5kg。消費電力は14W。アナログ出力のSN比は110dB、ダイナミックレンジは100dB。高調波歪率は0.002%(1kHz)。

プリメインアンプ「PM5005」

 PM5000シリーズで初めて、フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用したプリメインアンプ。「PM6005」と同じ回路設計を採用したことで、これまでオペアンプを使用していたプリアンプ部の初段をフルディスクリート化。上位機種に迫る高い再現性を実現したという。

 このフルディスクリートアンプモジュールは、マランツオリジナルの「HDAM-SA2 + HDAM-SA3」。ハイスピード化と超高域にまで至るまで、優れたチャンネルセパレーションを実現するという。

プリメインアンプ「PM5005」

 フルディスクリートのパワーアンプには、新たにV/Iサーボ回路も搭載。効率の良い増幅を行ない、ファイナルのトランジスタまで忠実にオーディオ信号を送り込めるという。

「PM5005」の背面

 定格出力は40W×2ch(8Ω)、55W×2ch(4Ω)。入力端子は、アナログRCA×6(その内2系統はレコーダ入力)。スピーカーターミナルはA、B 2系統備えている。

 ワイヤリング(配線の引き回し)やグランドポテンシャルなども調整・確認。電源一次のリレーサージ電流を大きなものに変更し、音質の向上を図ったほか、バイアス回路の安定化を図り、音の表現力を向上させたという。

 筐体はM1デザイン。PM6005と同じスピンカット・フィニッシュのノブも採用している。1台で「CD5005」もコントロールできるリモコンも同梱。消費電力は310W。外形寸法は440×370×105mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.7kg。

(山崎健太郎)