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ソニー、450W出力の音圧と光るユニットでライブ会場を再現する“ハイパワーオーディオ”

 ソニーは、パワフルな音圧や光のイルミネーションと共に、DJ気分も味わえる「ハイパワーオーディオ」として、一体型システム「MHC-V3」を10月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は38,000円前後。

ハイパワーオーディオ「MHC-V3」。腰の高さほどある

 縦型の一体型オーディオシステム。外形寸法は280×280×786mm(幅×奥行き×高さ)と、腰ほどの高さがある。重量は13kg。

 ライブ会場で感じる、音圧や光の演出を再現することをコンセプトとしたモデル。上部に40mm径のツイータを2基、横向きに5度の角度で配置。その下に、80mm径のミッドレンジを2基、横向きに7度、上向きに10度のアングルで搭載。さらに本体下部に、200mm径の大型ウーファを1基、真正面に向けて搭載している。

MHC-V3
ウーファの振動板が青く光る
外寄りにツイータ、その下にミッドレンジが見える

 これらのユニットをドライブするデジタルアンプは、最大出力が450W(110W+110W+230W)と強力で、一体型のシステムだが、部屋に音を充満させるようなパワフルな再生ができる。

 エンクロージャの構造は、ユニットの背後に長い音道を設け、それを徐々に広げていくことで低音域の音圧を増幅させるバックロードホーンのような構造になっており、ソニーでは「Sound Pressure Horn」構成と呼んでいる。ポートは前面に向かって開いている。

長い音道を備えたエンクロージャ内部。楽器のホルンのような原理で低音の音圧を増幅する

 大型のウーファはシルバーの振動板を採用しているが、その振動板に向かってブルーのLEDが光り、振動板全体を青く光らせる。このイルミネーションはサウンドと連動して明滅し、ライブ会場のイルミネーションを再現する。

振動板にLEDの光を反射させている

 再生機能として、上部にトレー式のCDプレーヤーを搭載。CD-Rに保存したMP3ファイルも再生可能。Bluetooth受信もサポートし、A2DP/AVRCPのプロファイルをサポート。コーデックはSBC/AACに対応する。NFCもサポートし、アプリの「SongPal」からの制御も可能。

天面部分。ターンテーブルを備えている
トレー式のCDプレーヤーを内蔵
背面。アナログ入力も備えている

 また、USB端子も装備。USBメモリに保存したMP3/WMAファイルが再生できるほか、音楽CDからのリッピングも可能。MP3で128kbps/256kbpsから選択でき、リッピング速度は約3倍速。FMチューナも搭載しており、ラジオを録音する事も可能。アナログRCA入力も1系統備えている。

アプリの「SongPal」からの制御も可能

 再生時に使えるユニークな機能として「DJ EFFECT」を用意。天面にターンテーブルを備えており、それを回すことで、特定の周波数帯域を順番に強調する「アイソレーター」、元の信号と、それを僅かに遅延させた信号を干渉させる「フランジャー」、フィルタの周波数を上下に移動させ、聴感上強調される周波数帯を変える「ワウ」エフェクトが利用可能。異なる曲をミックスするような機能は無いが、気軽にDJのような気分が味わえる。

ターンテーブルを回すと音が変化し、DJ気分が味わえる

 低音を増強できる「BASS BAZUCA」や、カスタムとプリセットを使い分けられるイコライジング調整機能も用意する。消費電力は約120W(待機時0.5W)。リモコンも付属する。

(山崎健太郎)