ニュース

ハイレゾ対応のタマゴ型フローティングスピーカー。約20万円でマクセル発売

 日立マクセルは、ハイレゾ対応のタマゴ型スピーカーを吊り下げて利用する「フローティングスピーカーシステム(MXSP-TGS10BK)」を2月16日より発売する。価格はオープンプライス。タマゴ型スピーカーと、そのスピーカーを吊り下げるスタンドのセット(ペア)で、店頭予想価格は20万円前後。

フローティングスピーカーシステム(MXSP-TGS10BK)

 フローティングスピーカーシステムは、音楽ホールでの集音用吊りマイクからヒントを得て開発。スピーカーを専用スタンドで吊り下げることで、通常の台上設置に比べて、振動の影響を大幅に低減し、よりピュアなサウンドが得られるとしている。そのため、スタンドとスピーカーをセットで販売する。

 スピーカー部は、タマゴ型スピーカーで実績をもつビフレステックと、NHLabの中島平太郎氏が開発したフルレンジスピーカー「TGA-1B1」を採用。タマゴ型デザインにより、不要な輻射音を抑え、音の歪みを防いでいる。

背面

 ユニットは9cm相当の楕円シェル振動板で、再生周波数特性は70Hz~40kHzでハイレゾ対応。フルレンジながら、低音から高音までをカバーし、特に楽器やボーカルの基音域を自然に再現するという。東京大学とアドバンスト・ソフトマテリアル、日産自動車が共同開発した高分子材料をベースにしたコーティング材料「Sound Tuning Varnish(STV)」を振動板に塗布することで高周波数域で生じる分割振動のピークディップを低減している。

 エンクロージャに凹凸やコーナー部分が無いため、不要な付帯音を防ぎ、広範囲において良好な指向特性を実現。リスニングポジションの自由度も高くなっているという。許容入力は定格15W、最大30W。インピーダンスは4Ω。

 スピーカー部の外形寸法は140×140×200mm(幅×奥行き×高さ)、スタンド部は170×170×380mm(同)。スピーカー+スタンドの重量は1台あたり1,150g。

(臼田勤哉)