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ラディウス初ハイレゾ対応イヤフォン。1万円台で2機種

「High-MFD」で磁束密度改善。装着性も向上

 ラディウスは、同社初のハイレゾ対応を謳うイヤフォン2機種を5月下旬に発売する。価格は、低域の音圧などを強化した上位機種の「HP-NHR21」が1万4千円前後、同製品をベースに、聴きやすい低音に仕上げたという「HP-NHR11」が1万円前後。両機種ともカラーはブラックとレッドを用意する。

HP-NHR21
HP-NHR11

 いずれも13mm径のダイナミック型ユニットを搭載するカナル型(耳栓型)イヤフォン。再生周波数帯域は5Hz~40,000Hzをカバーし、日本オーディオ協会の定義(40kHz以上の高域再生機能)を元に“ハイレゾ対応イヤフォン”としている。スタジオ収録の音源に近い繊細さと臨場感を余さず表現できるという。

 共通の特徴として、High-MFD(high magnetic flux density system)構造を採用。ダイナミックドライバのボイスコイルから漏れる磁束をマグネットの反発磁力によって閉じ込め、磁束密度を高めることで感度や音質の向上を図っている。平均感度は約4dB向上(同社製品比)、音質面ではトランジェント(過渡)特性に優れ、高域から低域まで、ディテールを損なわずクリアで歯切れの良い音質を実現したという。さらに、低域の再現性を高めるバスポート構造により、振動板の動作を最適化した。

 高度なHigh-MFDチューニングを施したという上位モデル「HP-NHR21」は、低域の音圧を上げたほか、高精度の音質コントロールを実現したというドライバユニットを搭載。ハイレゾ音源のディテールを余さず再生可能としている。ケーブルは2.0mm径ナイロンケーブルを使用している。

 「HP-NHR11」は、HP-NHR21の音作りをベースにチューニングしたモデル。「マイルドで聴き易い低音域で、ハイレゾ音源を豊かに広帯域再生する」としている。

 装着性にもこだわり、両機種ともイヤピースの装着位置を2段階で調節できる「アジャスタブルポート」を採用。ユーザーに合ったポジションに装着することで低域を逃さず聴くことができ、遮音性を高めつつ、耳へのストレスも軽減するという。また、耳への装着感を高める「ディープマウントイヤーピース」も従来モデルから改善。耳のより奥でイヤピースがフィットするという。

「High-MFD構造」と、「アジャスタブルポート」、「ディープマウントイヤーピース」の説明
アプリ「Ne PLAYER」との組み合わせ

 出力音圧レベルは、NHR21が103±3dB、NHR11が102±3dB。インピーダンスはNHR21が17Ω±15%、NHR11が25Ω±15%。最大入力はいずれも5mW。ケーブルはY型で、長さは120cm。プラグは金メッキのステレオミニ。ケーブルを含む重量は約18g。

 なお、ラディウスはスマートフォン用のハイレゾ再生アプリ「Ne PLAYER」も提供しており、「組み合わせることで操作性・音質のパフォーマンスが向上し、ワンランク上のハイレゾ環境を体験できる」としている。

(中林暁)