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米Sony、フルサイズで4K/Super 35mm動画対応の「α7R II」

4,240万画素の裏面照射CMOS、AF 40%向上

 米Sonyは現地時間の10日、フルサイズセンサーを活かした4K動画撮影が可能なミラーレス一眼カメラ「α7R II(ILCE-7RM2)」を発表した。米国では8月に発売し、価格は約3,200ドル。

α7R II(ILCE-7RM2)

 世界初とする裏面照射型のフルサイズの4,240万画素Exmor R CMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼で、感度はISO 102400まで対応。399点の位相差検出が可能なAFを備え、AF速度を現行のα7Rから40%向上した。従来モデルのα7Rと同じく光学ローパスフィルタレス仕様で、解像感の向上を図っている。

 さらに、世界初という複数のフォーマットでの4K(3,840×2,160ドット)動画撮影/記録にも対応。フルサイズセンサーをそのまま活かした「full-frame」モードと、スーパー35mmサイズの「Super 35mm crop」モードが選択可能。いずれもフレームレートは30fps。

 クロップモードでは4Kの約1.8倍に相当するセンサーの全画素から高画質なままで切り出し、モアレやジャギーを抑えた4K動画を記録可能としている。一方、フルフレーム時は35mmセンサーの全幅をそのまま使用するもので、デジタルカメラで世界初としている。映像コーデックはXAVC Sで、記録は4Kが100Mbps、フルHDは50Mbps。プロ向けの機能として、S-Log2ガンマやS-Gamut、120fps/720pハイスピード撮影、HDMI非圧縮出力にも対応する。

 液晶モニタは5型フルHD。有機ELビューファインダ「Tru-Finder」(視野率0.78倍)を装備。Wi-FiやNFCを搭載し、PlayMemories Mobileアプリでスマートフォンと連携可能。本体へのPlayMemories Camera Appsのアプリによる機能追加にも対応する。

(中林暁)