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IsoTek、音に色付けせず低ノイズ化するオーディオ用電源「EVO 3」
(2015/7/23 09:55)
ナスペックは、英IsoTek(アイソテック)の製品取り扱いを開始。オーディオ用電源「EVO 3」シリーズ製品を8月1日より発売する。価格は、上位モデルのパワーコンディショナー「EVO3 SIGMAS」が48万円、「EVO3 AQUARIUS」が27万円。
イギリスで設立されたIsoTekは、家庭用電源からオーディオ機器向けの電源を生成するパワーコンディショナーのメーカー。全製品がヨーロッパの工場でハンドメイドされている。
「EVO 3」シリーズのパワーコンディショナーはパッシブ型で、低歪率コイルと音質に配慮したコンデンサ群を備え、ディファレンシャルモードやコモンモードのノイズ除去を図る「デルタフィルター」を採用。音の色付けがなく、躍動感も損なわないフィルタリングを実現するという。
電源入力から全出力端子までをパッシブ回路で結合し、絶縁処理した「ダイレクト・カップルド・デザイン」で構成。入力された電気エネルギーを忠実に伝送しながら高周波ノイズ成分などを除去。電源入力から放射状に分岐するスター結線によりフィルターと出力端子を並列接続とすることで、フィルター間や出力端子間の相互干渉を防ぐという。コンセント形状は入出力いずれも3ピンタイプ。
電源入力のノイズと、出力端子に接続される機器が出すノイズを両方抑えることで、低ノイズフロア化を追求。物理的にも聴感的にもダイナミックレンジが向上し、「パッシブ型ながら高ダイナミックレンジで躍動感のある音質が得られる」とする。
EVO3 SIGMASは、定格出力10Aの低出力(プリアンプやCDプレーヤーなどの前段機器用)コンセント×4と、16Aの高出力(パワーアンプ用)コンセント×2を装備。入力電圧と歪率(THD)の数値を表示するLEDディスプレイを前面に備える。
低出力コンセント回路では、20A用×1と10A用×1のデルタフィルターを使って2段構成とし、ノイズ除去効果を高めた。高出力コンセント回路では20A用×2の2段構成として、ノイズレベルを低減。フィルターにハイグレードなコア・コイルなどを採用し、内部配線材はテフロン被覆の銀メッキPCOCC。プリント基板の銅箔には24金メッキを施した。
EVO3 AQUARIUSは、定格出力5Aの低出力コンセント×4と、16Aの高出力コンセント×2を装備。低出力コンセント回路には20A用×1と10A用×1のデルタフィルターに加え、各出力にも独立した10A用デルタフィルターを装備した3段構成で、相互干渉を排除。内部配線材にはテフロン被覆の銀メッキOFCを採用している。
外形寸法/重量は、EVO3 SIGMASが445×325×105mm(幅×奥行き×高さ)/9kg、EVO3 AQUARIUSが445×320×105mm(同)/7.2kg。いずれもケーブル長1.5mの電源ケーブル「EVO3 PREMIER」が付属する。
他にも、ディファレンシャルモードノイズを発するパソコンなどの機器付近に接続し、ノイズ除去するフィルター「EVO3 ISOPLUG」(20,000円)や、スピーカーセッティング時のサウンドチェック用CD「THE ULTIMATE SYSTEM SET-UP DISC」、エージング用CD「HIGH RESOLUTION FULL SYSTEM ENHANCER - 2ND EDITION」(各5,500円)が、8月1日に発売される。