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LG、Dolby Vision対応の最上位4K/HDR液晶テレビ「UH8500」

web OS 3.0搭載。55型と65型の2モデル展開

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、HDR技術の「Dolby Vision」に対応した4K液晶テレビ「UH8500シリーズ」を4月中旬より発売する。65型の「65UH8500」と55型「55UH8500」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は65型が35万円前後、55型が26万円前後。

UH8500シリーズ

 UH8500シリーズに加え、ミドルクラスで43~60型のUH7500シリーズや、43型が11万円からのUH6500シリーズなど、2016年モデルの4K液晶テレビは3シリーズ9モデル展開。いずれもIPS 4Kパネルを採用し、web OS 3.0を搭載する。UH7500/UH6500については別記事で紹介する。

HDR/Dolby Vision対応の4K液晶TV上位機

 65/55型のいずれも、3,840×2,160ドットの4K IPSパネルを採用し、LEDのエリア駆動技術「ローカルディミング」により、コントラストを向上。10bitパネルの採用により、色表現も向上している。バックライトはエッジ型LED。視野角は178度。フレーム幅は約6mmで“無駄を排して美を極める”デザインを目指したとする。

 ハイダイナミックレンジ映像の「HDR」に対応し、HDRを最大限に活かすという「HDR Prime」を搭載(UH7500/UH6500はHDR PRO)する。Color Prime技術や、高輝度補正技術、色深度などを調整し、原色に近づける「3D Color Mapping」技術により、HDR映像のデリケートな色彩を最大限に引き出すという。

 ハリウッド・スタジオなどで支持されるHDRに技術「ドルビービジョン(Dolby Vision)」にも対応。UH8500シリーズでは、映画などDolby Vision対応映像に含まれる色彩情報を読み取り、映像本来の色を再現できるという。Dolby Visionは後日のファームウェアアップデートで対応する。

 また、通常の映像もHDRに近づけるという「HDR Effect」も搭載。ローカルディミングにより、黒表現を向上しているほか、パネル表面の反射防止フィルムにより、外光の影響を排除し、黒をより深く再現。HDRの明暗コントラストをしっかり描き出すとする。

 映像エンジンは「Prime Mastering Engine」。色域を広げるColor Prime技術も、HDR対応にあわせて「Color Prime PLUS」に強化。4倍速相当の残像低減技術「TruMotion 240」や、3D対応の「4K CINEMA 3D」、2D-3D変換、デュアルプレイなどの機能を備えている。

スピーカーも強化。web OS 3.0搭載

 スピーカーは、harman/kardonと共同開発した2.2ch構成で、実用最大出力は10W×4ch(フルレンジ×2、ウーファ×2)。テレビが置かれた空間の音響環境を測定し、音質を自動補正する「マジックサウンド」を搭載。「リッチな音量感、ノイズの少ないピュアサウンドを実現する」という。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売USB HDDへの録画に対応。入力端子はHDMI×3とコンポーネント×1、コンポジット×1。出力は光デジタル音声、ヘッドフォン出力など。USB×3(USB 3.0×1、USB 2.0×1)や、Ethernetを装備。MiracastやWi-Fi Directにも対応する。

 OSはweb OS 3.0で、マジックリモコンを使ってポイント&クリックによる画面を指示しての操作や、注目したいポイントを最大500%まで拡大できる「マジックズーム」、テレビを音楽再生専用に使う「ミュージックプレイヤー」、登録チャンネルをすぐに呼び出せる「お気に入りチャンネル」、2画面表示の「マルチビュー」などの機能を利用できる。Webブラウザを備え、Hybridcastにも対応する。

 消費電力は65型が210W、55型が170W。年間消費電力量は65型が151kWh/年、55型が120kWh/年。外形寸法/重量は65型が146×28.2×89.7cm(幅×奥行き×高さ)/32.5kg、55型が124×23.9×77.5cm(同)/21.2kg。マジックリモコン(AN-MR650)や3Dメガネ×2などが付属する。

(臼田勤哉)