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Amazon Prime Videoチャンネルとは何か? Fire TV連携に注目
2018年7月5日 07:30
Amazon.co.jpが6月14日からスタートした「Amazon Prime Videoチャンネル」が話題だ。しかし、プライム会員向け映像配信サービス「Prime Video」と何が違うのか? 名前も似ているし、イマイチよくわからないという人も多いだろう。Prime Videoチャンネルとは何かをおさらいすると共に、その利点や、TVに接続する端末「Fire TV」がグンと魅力的になる注目ポイントも解説しよう。
Amazon Prime Videoチャンネルとは何か
Amazonでお馴染みの有料サービスと言えば、プライム会員(年間税込3,900円、または月間税込400円)だ。対象製品のお急ぎ便、お届け日時指定便が無料で使えたり、写真や動画をクラウド上に保存できるPrime Photo、100万曲以上が聴き放題のPrime Musicが楽しめるなど、特典内容は多いが、中でも話題なのが映像配信のPrime Videoだ。
国内外の様々な映画、ドラマ、アニメなどが、プライム会員であれば無料で視聴でき、アニメでは新作の配信も活発に行なわれている。 ダウンタウンの松本人志が手がける「ドキュメンタル」や恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」など、オリジナル作品も話題。利用している人も多いだろう。
6月14日からスタートした「Amazon Prime Videoチャンネル」は、この「Prime Video」サービスの中に新たに登場した“チャンネル”だ。実際にページにアクセスすると、「dアニメストア for Prime Video」、「スカパー!アニメセットfor Prime Video」、「J SPORTS」、「月釣りビジョン セレクト」といったチャンネル名が並んでいる。これらは有料のチャンネルで、それぞれ月額利用料金は異なる。
例えば「dアニメストア for Prime Video」は月額432円(税込)。これを購入(加入)すると、Prime Videoのラインナップに加え、さらに大量のアニメが見放題で楽しめるようになる。
つまりAmazon Prime Videoチャンネルとは、「Amazon Prime Videoというプラットフォームを使い、他社の有料映像チャンネルの作品も見られるようにしたサービス」と言い換えられる。
例えば、テレビで楽しむスカパー! では、多くの有料映像チャンネルを用意し、その中から観たいチャンネルをセットパックなどで選んで契約する。Amazon Prime Videoチャンネルはその構図と似ている。
テレビ向けの有料放送やCATV向けサービスとの大きな違いは“気軽さ”だろう。衛星アンテナを用意したり、STBをレンタルするような手間は不要。Amazon Prime VideoチャンネルではPCやスマホ、タブレットなどの端末と、ネット回線あれば、様々な有料チャンネルが楽しめるわけだ。
チャンネルラインナップは、6月14日のスタート時点で20チャンネル。7月3日にdアニメストアやGaora Bros.などの10チャンネルが追加され、7月4日現在は合計30チャンネルのラインナップとなっている。一覧は記事の最後に掲載する。
1つのアプリで使えるのがスゴイ、Fire TVも
“有料チャンネルを、Amazon Prime Videoに集約して楽しめるサービス”だが、その一方で、前述の「dアニメストア」や「J SPORTS」などは、既にそれぞれのサービスでネット配信も行なっている。例えばJ SPORTSでは、「J SPORTSオンデマンド」を展開中。PCやスマホ、タブレット向けに視聴アプリも用意されている。「わざわざAmazon Prime Video上で加入しないで、各サービスと個別に契約すればいいのでは?」と考える人も多いだろう。それはある意味その通りだ。
しかし、Amazon Prime Video上で加入するメリットも3つほどある。1つは「アプリを1つに集約できる事」だ。「あの作品はPrime Videoで配信されているけど、この作品はdアニメにしかない」という場合、個別に契約していると、いちいち別のアプリを起動して再生しなくてはならない。Prime Videoチャンネルであれば、Prime Videoの作品も、有料チャンネルの作品も、1つのアプリで楽しめ、管理できる。
なお、注意したいのは既に個別に展開されている配信サービスの内容と、Prime Videoチャンネル上のサービスが、作品ラインナップなどで完全に同じとは限らない事だ。これはチャンネルによっても異なると思うが、「個別サービスの内容を基本としながら、Prime Video向けに編成されたチャンネル」と考えておいたほうがいいだろう。
2つ目は「加入のしやすさ」。Prime Videoチャンネルであれば、Amazonのアカウントから支払いができるため、新たにメールアドレスとパスワードを入力して、クレジットカードを登録して……と、各サービスでアカウントを作る手間が省ける。
Prime Videoチャンネルを実際に利用してみると、数クリックで契約が完了。パスワードなどを入力する必要はない。無料の試用期間が用意され、それを過ぎると課金がスタートするサービスが多いようだ。
3つ目の注目点が、テレビに接続してAmazon Prime Videoなどのサービスが楽しめる端末「Fire TV」から利用できるという点だ。
Fire TVはAndroidをベースとした端末で、ユーザーがアプリを追加して機能を拡張できるが、Google Playに存在する無数のアプリがインストールできるわけではなく、利用できるのはFire TVに対応したアプリだけだ。
例えば、J SPORTSオンデマンドの場合、PC、iOS、Android、Google Chromecast、Apple TVには対応しているが、7月4日現在Fire TV向けのアプリは提供されていない。しかし、Amazon Prime Video上のJ SPORTSと契約すれば、Fire TVでJ SPORTSのコンテンツが視聴できるようになる。
モータースポーツやサイクルロードレースなど、スポーツ鑑賞はPCやスマホより大画面テレビの方がマッチする。Prime Videoチャンネルの登場により、Fire TVの魅力が大幅に高まったと言える。通常の価格はFire TVが8,980円(税込)、Fire TV Stickが4,980円(税込)。Amazonのセール対象になる事も多く、Prime Videoチャンネルをもっと活用しようという人は、購入を検討するといいだろう。J SPORTSではライブ配信も実施するので、これまではオンデマンド配信が多かったPrime Video/Fire TVに、新たな魅力が加わる事になる。
Amazon Prime Videoチャンネルの配信チャンネル(価格は税込)
・アジアドラマチャンネル:864円/月
・極道戦線:540円/月
・時代劇専門チャンネルNET:540円/月
・KBS ワールド プラス:1,620円/月
・J SPORTS:2,138円/月
・セントラルスポーツ・フィットネスチャンネル:432円/月
・yoga esse ヨガエス:540円/月
・Gaora Bros.:540円/月
・dアニメストア for Prime Video:432円/月
・スカパー! アニメセットfor Prime Video:756円/月
・キッズステーション・オンデマンド:214円/月
・ニコロデオン:432円/月
・CLUB TV:216円/月
・ダンスチャンネル オンデマンド:380円/月
・MTV MIX:324円/月
・日経CNBC プラス:972円/月
・BBCワールドニュース:778円/月
・ナショジオ ワイルド:771円/月
・HISTORY:324円/月
・囲碁プラス-α:864円/月
・将棋プラス-α:864円/月
・釣りビジョン セレクト:540円/月
・京都ch:350円/月
・寄席チャンネル 落語・お笑いSELECT:540円/月
・エンタメ~テレ☆バラエティ オンデマンド:380円/月
・Channel恐怖:540円/月
・ファミ劇Neoプラス:540円/月
・MEN’S NECO+オンデマンド:450円/月
・VパラTVプラス:490円/月
・Kawaiian TV:540円/月
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