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“防音室”はどのくらい静かになる? 声デカVTuber百瀬ヒバナのヤマハ防音室体験記
2023年9月29日 10:00
AV Watchをご覧の皆様、こんにちは。周囲の記事との違いに驚きのあまり、クリックしてくださった皆様ようこそ。わっちは百瀬ヒバナ。前回のmocopiレビューに続いてまたお呼びいただきました!
前回この記事で初めて筆をとらせていただきましたが、記事を書くこと自体初めてだったにも関わらず、多くの方に目にしていただいたこと、大変嬉しく思います。VIP編集長も褒めてくれた! やったー!
※VIP編集長:百瀬ヒバナによるmocopi配信時の言い間違えによって誕生した弊誌編集長のあだ名
そんなこんなで、編集Nさんとの珍道中はおかげさまで2回目。なんと今回は、わっち、そしてリスナーたちが待っていた待望の企画! 「防音室」のレポートをすることになりました。
泉岳寺にあるヤマハサウンドプランニングに伺い、ヤマハの防音室「DIY.M」「アビテックス セフィーネNS」を実際に体験させていただきました。カメラ片手にロケも敢行! 編集Nさんが動画編集してくれたぞ。見に行ってチャンネル登録と高評価よろしくね。
自称「日本一防音室を切望し、防音室に恋焦がれたVTuber」こと、わっち。防音室との勝負は果たしてどのような結果になったのか……?
防音室を切望するワケ
わっちのことをすでに知ってくれているリスナーは言わずもがなですが、自称「日本一防音室を切望し、防音室に恋焦がれたVTuber」とは如何にして付けられたのか。
答えは簡単です。声がとてもデカいから。
わっちの声デカエピソードはこんなかんじ。
- そもそも普段の声からよく通る声なので、「あの部屋にアイツがいるな^^」と姿が見えてもないのに気付かれる
- 友人とご飯に行くと、いきなり頭をポンと叩かれ、何かと思ったら「注文するから呼んで。」と呼び鈴にされる
- 友人と待ち合わせする時に、「とりあえず叫んでもらえる? そこいくわ」と声を目印に集合される
- 防音の部屋を作ったものの、しっかり貫通してて無意味(2階に住んでいる隣人 通称妖怪にうるさくてよく怒られている。しかし、他の人の声はしっかり防音されていた)
- カラオケで入り口付近の部屋に案内されて気持ちよく歌っていたところ、“うるさい”という理由で一番奥の部屋に途中で移動させられる(しかもマイク音量を制限される)
- 1人でカラオケで歌ってたところ、声が大きすぎて2人いると勘違いされ、2名料金を徴収されそうになる
などなど、他にも言い出したら切りのないエピソードのおかげで、「悲しき音響破壊兵器」だの、「山から里に降りられない化け物」だのしょうもない通り名がいくつもあります。おかしいだろ。
本当に声が大きくて、生みの親から「なんでお前はそんなに声がでかいんだ!」と怒られたのに対して「そうやって産んだのはあんただろ!」と取っ組み合いの喧嘩に発展したくらい、事態は深刻です。ノンフィクションです。
そんなわっちの切実な課題に対し、編集Nさんはドン引きしながら半笑いで、なんとヤマハさんに連れてってくださり、念願の防音室との対決の場を作ってくれました!
不慣れながら本記事では、VTuber目線でヤマハ防音室をレポートし、記事を読んでいる皆様にもお伝えできればと思います。
戦う前に敵を知る~防音室は如何にして音を防ぐのか?~
防音室担当の大山さんにまずは防音室の仕組みについて詳しくレクチャーしていただきました。
ざっくりとまとめると、今回わっちが体験させてもらう組み立て式の防音室は、専門の業者の人に組み立ててもらう「セフィーネNS」と、自分で組み立てる「DIY.M」の2種類。
ゲーム配信者の紹介などでも見かける白くてゴツいやつが前者のセフィーネNS。それを安価で簡易的に、でもヤマハのノウハウを詰め込んでガチな性能を誇っているのがDIY.Mという感じ。
防音や遮音、室内での適切な音の響きの作り方も全てまるっと教わりました! 壁を重く厚くしたり、遮音材を壁に貼るだけじゃ簡単には防音できないってことがわかりました…… 奥が深いな。
防音室単体ではなく、防音室を設置する部屋や家の元々の防音性と組み合わさることで性能を発揮したり、設置する場所も壁や天井から離したり、配管の場所を確認して避けたり等々、細かい要素をきっちり抑えていくことでしっかりとした防音性能を発揮してくれるんだとか。詳しい防音室に関するご説明は動画がありますので是非ご覧ください。
もっと詳しく知りたいよという方はこちらの記事もチェックしてみてください。
従来の半額!? 導入しやすい組み立て式の「DIY.M」
まず最初にわっちはDIY.Mを体験しました。第一印象はなんといってもコンパクト! マンションの部屋に入れやすい小さなサイズで、部屋の大きさを気にせず使うことができそう……!!
しかもなんと、80kgという防音室の中では圧倒的軽量サイズで、1人でも組み立てができてしまう優れもの。中に設置されたスピーカーでフルートの音を鳴らしてもらい、扉を閉めたらかすかに聞こえる程度まで抑えてくれました。なのに、入ってみると防音室特有の圧迫感をあまり感じず、こちらも驚きました。
でも簡易型でしょ? 数々のエピソードや呼び名を生み出したわっちのデカい声をきっちり封じてくれるのか一抹の不安を抱きながらも、実際に歌ってみると……
あれ……? 音の漏れはあるとはいえ、確かな防音性能を感じる。しかも、内部にも吸音パネルをつけることができて、音が響きすぎずこもりすぎず、絶妙な塩梅を調整してくれていました。この軽量でこの性能。ヤマハさん、恐るべし。
これは話すことをメインに行なう人にはお勧めできそう!! また集合住宅や木造で、リモートワーク等の音漏れに悩む方にも是非お勧めしたいです。
しかし!! トランペット級の声量を持つわっち、そして歌を歌う活動をメインで行なっていることからも、「できればもう少し音を抑えたいな」という感想を持ったのも事実。次はアビテックス セフィーネNSに挑みます。
衝撃の防音性と感激の調音性。セフィーネNS Dr-35にわっちメロメロ!
既に大山さんより防音室性能レクチャーでセフィーネNSのDr-35を使用してご説明いただいてたのですが、その時点で驚くべき防音性に驚いていたわっち。
期待しかないとワクワクしていたものの、今まで何度も防音という言葉と戦って悲しくも勝利してきたわっちとしては、「ふ、ふ〜ん? それなりにすごいじゃん?」と謎の上から目線でセフィーネNS Dr-35と対峙。
「ゆーて今回も勝っちゃうでしょう〜^^」と舐めてかかって戦った結果は……。え、えええ……? こんなに抑えられんの……?
とにかく外から聞いた時の音の抑え方がすごい。微かに聞こえるものの、マンション別室からではまったく聞こえることがないであろう防ぎっぷり。今までわっちにうるさいと言ってきた幾千人にこの防音具合を聞いてもらいたい。自慢したい。
しかも、驚くことは防音性能だけではない。室内での調音がえっぐいんです。
室内に2つ設置された調音パネル。このパネルが室内の音をこもらせすぎず、響かせすぎず、本当に歌っていて気持ちのいい音で耳に届けてくれる環境作りをしてくれています。(調音パネルの詳しい仕組みは動画を見てね!)
もう、とにかくすごい。部屋で歌っていてここまで気持ちよく歌えることって今まであったかなと思うくらい、自分の声がクリアに聞こえます。
すごい……すごすぎる。これがヤマハのやり方か……!?
さらに防音性の高いセフィーネNS Dr-45も体験。室内はDr-35と同じ調音設備のため、またまた大変気持ちの良い響きで歌唱(うっとり)。正直中で歌っている分にはDr-35との違いは感じられなかったのですが、動画を観ていただければ分かる通り、Dr-35と比べて高音がさらに抑えられており、外に出るとほぼ聞こえないくらいの音量に(これ、歌ってるの本当にわっち? わっちです)。
家族や同居人に迷惑かけることなく、のびのびと音楽ができそうなので、わっちのように喉にモンスターを飼っている人や、ドラムやピアノなど、音量の出る楽器をやっている人にはセフィーネNSをぜひお勧めしたいです(ポチる前に体験してみてね)。
結論:百瀬ヒバナ完敗!!
あっけないほどに完敗!! セフィーネNSにわっちの存在感はかき消されました。
防音室は重量のあるものなので、マンションやアパートにお住まいの方は、導入できるか心配ですが、事前に家まで来て事前確認サービスもあるとのこと! 詳しい情報はWebサイトからご確認ください。
体験が終わった後すぐ、わっちは大山さんに、「今買えますか? このまま持ち帰りたいのですが」と尋ねたところ、残念ながらすぐには買えませんでした。が、取り扱い店は全国にあるため、そこで体験や購入が可能とのことです。
という訳で、買います。誰がなんと言おうと絶対にセフィーネNSを買います。費用はどうするかって? 必要経費なのでひねり出しますとも。それくらい衝撃的でした。わっちの声を防ぎきってくれる防音室、ちゃんと存在したんですね。おまけに中では歌いやすい!! これで好きに全力で歌っても化け物扱いされないはず。と、いうことで無事に部屋に届いたら全力の歌を配信でお届けします。お楽しみに!!