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平面磁界型ヘッドフォン注目機がさらなる高みへ。SENDY AUDIO「Aiva 2」はどこが進化したか

SENDY AUDIOの「Aiva 2」

ヘッドフォンで今、もっとも注目されているのは、平面磁界型ドライバーだろう。その名の通り、振動板が平面であり、それを磁石の力で駆動する“平面型ダイナミック型”と言えるもの。平面型としては静電型も存在するが、バイアス電流が必要で専用のアンプで駆動する必要があり、汎用性や使いやすさでは、一般的なヘッドフォンアンプで駆動できる平面磁界型ドライバーの方が優れている。

それでいて、振動板が平面であるため、低歪みで解像度の高い音を再現できるなど、平面型の音のメリットはしっかり備えている。要するに静電型とダイナミック型の“いいとこどり”だ。技術的にも目新しく、音質の点でも優秀なこともあって、いろいろなメーカーから発売されている。

そんな中で、今もっとも注目なのが、3月8日に発売されたばかりのSENDY AUDIOの「Aiva 2」(8万8,000円)だ。旧モデルからどこが進化したのかも含め、聴いてみた。

中国の東莞(ドンガン)で設立されたSENDY AUDIO

SENDY AUDIOについて、まだ知らない人も少なくないと思うので軽く紹介しよう。

優れた木材加工技術と高い技術力を備えているSENDY AUDIO

設立は2016年で、中国のドンガンを拠点としたハイクオリティ・ヘッドフォンブランドだ。世界の工場と呼ばれる土地を拠点とし、優れた木材加工技術と高い技術力を備え、工芸品としての美しさとありのままの音を、ユーザーに届けることをポリシーとしている。日本への上陸は昨年の11月で、第1弾となるモデルが初代の「Aiva」だ。

初代「Aiva」

Aivaは、独自に開発した平面磁界型ドライバーを採用したモデルで、3μm厚の超薄型複合膜振動板は97×76mm。ドライバー部にダブルマグネットを使用している。そしてヘッドフォンのハウジングには天然無垢材のゼブラウッドを採用。優れた音響特性を持つ素材を優れた技術で加工、特殊な硬質陽極酸化処理を施した航空グレードのアルミニウムと組み合わせている。

イヤーパッドはハイプロテインレザーをベースとし、内部にメモリーフォーム、表面にはベルベット生地を採用。パッドの形状もビッグデータに基づき、さまざまな人の顔に形にフィットする立体デザインとしている。ヘッドバンドには高級スエードが使われている。

平面磁界型ドライバー、天然無垢材を使ったハウジング。イヤーパッドやヘッドバンドの質の高い造り。これらはまさにSENDY AUDIOの特徴と呼べるものだ。

質感の高い造りや質の高い素材を贅沢に使用しながら、価格はなんと6万9,300円。平面磁界型ドライバーを採用したモデルの多くが10万円を超える高級モデルが多いことを考えるとかなり安価だ。すでに実際に音を聴いた人もいると思うが、この外見と音で10万円以下の価格に驚いた人は多いのではないだろうか。

続いて、エントリーモデルとして「Apollo」を5万5,000円で発表。平面磁界型ドライバーは68mmの大口径振動板を採用。ハウジングはローズウッド、ヘッドバンドはゴートレザー、イヤーパッドにはハイプロテインレザーとメモリーフォームを使うなど、エントリーモデルとは思えない、質の高さを受け継いでいる。

エントリーモデル「Apollo」

そして、最上位モデル「Peacock」(22万円)も発売。こちらは大口径化した88mm振動板を採用し、ハウジング素材はゼブラウッド。ヘッドバンドやイヤーパッドにもゴートレザーとメモリーフォームを採用。接続ケーブルもヘッドフォン側にmini XLR 4pinを採用し、6N OCC 8芯リッツ線とするなど、細部の仕上げを含めてさらに上質になっている。

最上位モデル「Peacock」。BlackとGoldの2色展開されている

日本上陸後、一気にラインナップを揃えたSENDY AUDIOだが、今年3月に、第1弾Aivaをアップデートした「Aiva 2」を発売した。2016年の設立ということを考えると、かなりのスピード感だ。中国メーカーの勢いはヘッドフォンやオーディオだけに限らないが、開発力や生産力だけでなく、このスピードの速さが大きな武器だと実感する。

Aiva 2

まずは初代Aivaを聴く

筆者は、昨年Apolloを聴いていて、手頃な価格ながらも平面磁界型ドライバーらしい歪みの少ない音で音場が広く、色づけの少ない点も好ましく感じていた。それだけに原点でもあるAivaと、アップデート版であるAiva 2を聴くのは楽しみだった。

まずはAivaからみていこう。

初代「Aiva」のハウジング。木目が美しい

各モデルの⼀番の違いはハウジングにある開⼝部のデザインだ。平面磁界型ドライバーはほとんどが開放型でドライバーの背面からの音が抜ける開口部がある。基本的にはパンチングメタルのように金属カバーに無数の細かい穴を開けているわけだが、当然、この穴の数(開口率)で音は変わる。

SENDY AUDIOでは、穴の空いた金属板を2枚重ねることで開口率を微調整していることが特徴。しかも、2つを組み合わせることで、美しいデザインに仕上げるという趣向も凝らされている。Aivaは人魚の鱗をイメージしたそうで、表側は扇型の形状になっている。なお、Apolloは太陽の光、Peacockは孔雀の羽がイメージだ。

ヘッドパッドは立体的な形状になり、Apolloよりもフィット感が良くなっている。細身のアルミニウムで作られているブリッジやヘッドバンドのフレームはApolloとよく似ていて、細身で一見するとひ弱に感じるが十分な強度があり、装着時の不安感もないし、もちろん、すぐに壊れるということもない。フィット感がよいので装着感も軽快。側圧もあまり高くはなく、負担にならない程度にしっかりとホールドしてくれる。

音を聴いてみよう。まずはスティック型DACの人気モデルであるqdc「QD1」とiPhoneを組み合わせ、主にQobuzの楽曲を聴いた。

qdc「QD1」
4.4mmのバランス出力も備えている

解像感の高さや音場の広さ、開放感はApolloと共通する平面磁界型ドライバーらしい音だ。QD1は中低域に厚みのある鳴り方なので、平面磁界型ドライバーの低音のタイトさや軽さもあまりに気にならない。

平面磁界型ドライバーは、“音は綺麗なんだけど、ガツンと来るパワー感が足りない”と感じがちなものなのだが、そんな弱点を感じさせない。

Aivaのスペックを確認すると、インピーダンスは32Ωで、感度は98dB。スペック的にも決して鳴らしにくいヘッドフォンではないが、QD1でしっかりと鳴る。QD1も駆動力は十分なので、スマホを使った気軽なリスニングでも十分に楽しめる。ただ、開放型のため音漏れはあるので、屋外や公共の場所での使用は注意しよう。

クラシックのオーケストラ曲を聴くと、音場が広く、オーケストラの見通しもいいし、個々の音の粒立ちもよい。Apolloに比べると解像度が上がったというよりはフォーカスが良くなった感じで、個々の楽器の細かな音まできちんと聴き取れるようになる。Apolloもソフトな感じの気持ち良さはあるが、細部の表現や個々の音像の描写ではAivaの方が優れており、実力差が出た印象だ。

Aivaに限らずSENDY AUDIOにも共通する美点だが、音の色づけは少なく、ありのままの音がする。高域は素直で不要なピーク感や音色のクセを感じない。もともと低歪みな平面磁界型ドライバーなのでその良さもしっかりと出ていて、高域がしっかりと出ているのに、高域に強調感があることもないし、ポップスで時々気になるサ行の音が耳につくようなこともない。耳当たりはむしろソフトなのに、きめ細かく情報量が豊かだ。

Aivaの印象で言うと、QD1の音の傾向もあるが「低域がしっかりと出て、エネルギー感のある音がしっかり出ているのがよくわかる」。だから、クラシックのオーケストラ曲でもスケールや迫力が感じられるし、最近のポップス曲の少しボリューム感のあるベースやリズムもしっかり味わえる。

進化したAiva 2を聴く

Aiva 2

では、進化した新モデルAiva 2を聴いてみよう。

価格は8万8,000円と少しアップした。人魚の鱗のイメージなど、ハウジングの開口部のデザインは共通。ヘッドバンド部なども含めて外装はほぼ同じのようだ。ただし、ハウジングの木材は同じゼブラウッドなのだが、最終的な表面処理による違いか、Aivaの明るめの茶色から濃いめの暗い茶色に変わっている。そのため、印象はずいぶんと変わる。

Aiva 2のハウジング。濃いめの暗い茶色になった
左からAiva 2、Aiva

97×76mmの平面磁界型ドライバーは同じだが、振動板はより薄い1μmの超薄型両面磁性複合平面振動板を採用した。ヘッドバンド部は見た目は共通ながらも部品の一体化を果たすなど構造には違いがあるようだ。ヘッドバンドもラムレザーが使われている。

97×76mmの平面磁界型ドライバー。振動板がより薄くなった

ケーブルとの接続端子は、初代が2.5mmの細いものだったが、Aiva 2では汎用性も高い3.5mm端子に変更されている。強度も高くなったし、リケーブルなどへの対応もしやすくなった。

初代が2.5mmの細いものだったが、Aiva 2では汎用性も高い3.5mm端子に変更
ケーブルも変更。左が初代、右がAiva 2で、取り回しが良く、よりニュートラルなサウンドという約1.8m 6N OCC 4芯リッツ線に4.4mmバランスストレートプラグを採用している

先ほどと同様にQD1 + iPhoneで聴いてみたが、より音がスムーズになったと感じる。低域から高域までスムーズで、つながりのよい音だ。Aivaはもっと低域が目立つバランスだったが、Aiva 2ではフラットなバランスとなり、より自然な音になった。

それでいて、低音の馬力が足りないひ弱な音になったかというとそうではなく、力感はしっかりとあってしかもスムーズなので不足は感じず、バランスがよくなったと感じる。なお、スペックを確認すると、インピーダンスは32Ωと同じで、感度が96dBと少し小さい。ごくわずかな差だ。

ボーカル曲を聴くと、音像定位の明瞭さや実体感はそのままだが、よりニュアンスが豊かになる。コーラスとボーカルの声の分離と調和のバランスもより精密になったと感じる。きめ細かい表現がより鮮やかだ。

ここのところ、すっかりヘビーローテーション気味になっている米津玄師の「BOW AND ARROW」を聴くと、小気味よいテンポのイントロもきめ細かく、しかも軽やかに鳴るし、弓を引き絞っていく感じから、矢が放たれたときの開放感や勢いの良さが気持ちよい。よりスムージでまとまりが良くなったと感じるのに、出音の勢いやテンポ感の変化といった動的な音楽描写がより鮮やかになったと感じ、おとなしくなったとか穏やかとは感じない。

鳴りっぷりで言うと低音が馬力のある鳴り方をするAivaの方が元気のよい感じもあるが、Aiva 2はそういう「低音がんばってます!」的な感じのない良い意味で力が抜けた鳴り方で、しかも細かな動きの変化を含めて十分にダイナミックだ。

最高のポテンシャルを引き出した!? SP3000T Copperで聴いてみた。

Aiva、Aiva 2ともに10万円未満の比較的身近な価格ではあるが、平面磁界型ドライバーの良さがよくわかり、実力はかなり優秀。手頃な価格で音楽を存分に楽しめる製品だ……。という感じで記事を締めてしまうと、もっとグレードの高いプレーヤーで鳴らした印象も欲しいと感じる人もいるだろう。

その通り、Aiva、Aiva 2のポテンシャルはもっと高い。QD1にはちょっと失礼だが、より上位のプレーヤーやしっかりとしたヘッドフォンアンプで鳴らせばもっと良くなるはず。

そこで、Astell&Kernの「A&ultima SP3000T Copper」(55万円)。これと組み合わせて実力をほぼすべて引きだしてみよう。

A&ultima SP3000T Copper

SP3000T Copperは、ボディの素材に純度99.98%の銅を採用し、耐久性を高めるために特殊多層コーティングを施した、1000台限定モデルだ。ベースとなるSP3000Tは、ミニ真空管RAYTHEON JAN6418を使った真空管アンプを加えたハイブリッドアンプを備え、オペアンプ/真空管/HYBRIDモードが選べるようになっている。DACはAKMの最上位であるアナログ/デジタル分離型のAK4191EQとAK4499EXをそれぞれ2基採用するなど、Astell&Kernの最上位DAPにふさわしい内容になっている。

SP3000T Copperは筆者の好みでHYBRIDモードを選択。Aiva 2を聴いてみた。

それはもう流石としかいいようのない音だ。さらに情報量と音の密度が上がった。筆者は実はSP3000はその高性能というか音の良さは認めるものの、ちょっと自分には合わないと感じていた。むしろ、下位の「A&Futura SE300」の方が好ましく、今も愛用している。

だが、SP3000T Copperは気に入った。SP3000は、高S/Nをはじめとする高性能もあってやや冷たさを感じていたのだが、SP3000T Copperにはそれが無く、むしろ柔らかいと感じるほどの音で、ばっちり好みに合う。真空管アンプの影響も、銅のボディの影響もあるだろう。ベースは同じなのにここまで変わるのかと思うくらいで、まさに熟成された魅力を感じられた。

と、SP3000T Copperのインプレッションになってしまったが、その気になれば別記事でたっぷりレポートできるくらいSP3000T Copperのことがよくわかった。これは、Aiva 2で聴いたからだ。フラットなバランスで音の色づけがなく、そして、組み合わせる機器の音によく反応する。Aiva 2はリファレンスとして使える実力があると実感できた。

Aiva 2とSP3000T Copperの相性も良い。どちらも自然な音、クセのなさを感じさせないストレートな音であることなど、共通点が多い。クラシックの大編成のオーケストラの演奏を、その気になれば個々の楽器に注目してもその音を明瞭に聴き取れるし、逆にそれらの楽器が一斉に音を出したときの調和、渾然一体となった音楽を聴き取れる。当然ながらボーカルとコーラスの分離とハーモニーの描写もよい。緻密なのだが細部に目が行かず、リアルなステージが目の前に現れるイメージだ。

米津玄師の「BOW AND ARROW」も、弾むようなリズム感が見事だし、声のクリアさとエネルギー感にも感心する。独特なシャウト気味の歌い方はときどき歌詞が聴き取りにくいこともあるのだが、声がクリアになるとそのシャウト感が弱まって満足度の下がる。そういうちょっと難しい歌唱なのだが、声はクリアなままシャウトのエネルギーもしっかりと出る。特にこの曲は弓と矢の振り絞った緊張感と射た瞬間の開放感が見事な曲で、「歌詞は調べればよい。歌唱のエネルギーこそがすべてだ!」と言いたくなる曲を存分に満足できる歌声で鳴らしたのは圧巻だった。

いわゆる優秀なアンプを使ったときの鳴りっぷりの良さ。スピーカーなり、ヘッドフォンを鳴らし切った感覚とは少し違うのだが、SP3000T Copperの駆動力はかなり優秀だ。パワーとかスピードだけではなく、音楽が鳴っているときの微妙な変化、転調による変化、歌声の変化などを見事に鳴らしている。決してフルスイングしているような力の入った感じではなく、アスリートで言えば緊張とリラックスのバランスが最高に調和した状態になる。

これはAiva 2のバランスの良さ、フルスイングするような領域で歪みが増えるとか、特性として乱れるようなこともなく、破綻することなくしっかりと音として再現するドライバーユニットの実力もある。ニュアンスというか微妙な変化が見事に再現されるのもAiva 2の良さだ。

念のためAivaもSP3000T Copperで聴いてみたが、申し訳ないがあまり書くことがない。低音感が突出して、少し力んだ感じになる。音場の広さや開放感はあるし、平面磁界型ドライバーらしい良さはよくわかるのだが、少しバランスが欠けているように感じてしまう。

Aiva 2は、よりフラットなバランスとなって自然な再現ができるようになったこと。そのうえでエネルギー感の再現などもしっかりと出て、おとなしいイメージにならないこと。そしてニュアンスのような微妙な変化を極めて豊かに再現できることが大きな音の変化だと思う。これは自分の好みにもばっちり合うし、多くの人にとっても好ましいと感じる音になったと思う。特にダイナミック型とか平面磁界型ドライバーとかにこだわらない人だと、平面磁界型ドライバーのようでもあまり音場の広さとか低歪みを意識させない自然なたたずまいが気に入ると思う。

AivaとAiva 2。どちらを選んでも面白い

Aivaも、情報量や解像感、音色のクセのなさなどは十分に優秀だし、平面磁界型ドライバーの良さが良く分かる。さらに、平面磁界型の弱点である、良く言えばタイト、悪く言うと軽くて力のない低音が物足りない人にとっては、Aivaには低音感があり、弱点を克服した印象になると思う。

音の印象からしても、リズムやベースが重厚かつ量感たっぷりになる傾向のあるポップスをよく聴く人にとっても、Aivaは好ましいと感じるだろう。

そして進化したAiva 2は、さらに玄人も満足させる、より力まない自然なサウンドになった。

平面磁界型ドライバーの弱点(低音)をわかりやすく克服してみせたAivaに対して、Aiva 2はさらにその先を追求したと感じる。平面磁界型ドライバーの良さはあるが、トランスデューサーとして理想を突き詰めた印象だ。

面白いことに、ダイナミック型ヘッドフォンの優秀なモデルに近い良さも感じられる。Aiva 2はトランスデューサーとして、ヘッドフォンとして大きく進歩している。

平面磁界型ドライバーらしいサウンドを手軽に楽しむならApolloもなかなか優秀だが、そこからさらにヘッドフォンとしてより優秀なものを手にしたい人はAiva 2を聴いてみると発見があると思う。ぜひ店頭などで聴いてみてほしい。きっと面白い試聴になるはずだ。

鳥居一豊

1968年東京生まれの千葉育ち。AV系の専門誌で編集スタッフとして勤務後、フリーのAVライターとして独立。薄型テレビやBDレコーダからヘッドホンやAVアンプ、スピーカーまでAV系のジャンル全般をカバーする。モノ情報誌「GetNavi」(学研パブリッシング)や「特選街」(マキノ出版)、AV専門誌「HiVi」(ステレオサウンド社)のほか、Web系情報サイト「ASCII.jp」などで、AV機器の製品紹介記事や取材記事を執筆。最近、シアター専用の防音室を備える新居への引越が完了し、オーディオ&ビジュアルのための環境がさらに充実した。待望の大型スピーカー(B&W MATRIX801S3)を導入し、幸せな日々を過ごしている(システムに関してはまだまだ発展途上だが)。映画やアニメを愛好し、週に40~60本程度の番組を録画する生活は相変わらず。深夜でもかなりの大音量で映画を見られるので、むしろ悪化している。