トピック
高性能なのに驚異の静音。オーディオ&ビジュアルファン全員注目!サイコム「Silent Master PRO」を自宅で使ってみた
- 提供:
- サイコム
2025年10月30日 08:00
いきなりではあるが、まずは読者のみなさんに聞いてみたい。ゲームや映像編集、Netflixなどの映像配信視聴といった用途のデスクトップPCにどんな性能を求めるだろうか。CPUパワーやGPUパワー、ストレージ容量などのスペック、筐体のサイズ、いろいろと思い浮かぶだろう。だが、筆者は「静音」が一番だと思う、
筆者はもともとゲームが大好きなAVライターで、8ビット時代からデスクトップPCでゲームばかりしていたし、家庭用ゲームも主だった機種は手に入れている。今なら当たり前ともかもしれないが、PCや家庭用ゲームを100インチ級の大画面でプレイすることが若い頃からの目標のひとつだった。
10年ほど前に引っ越しをして念願のプロジェクターを導入。PCで4K表示をするために所有していたデスクトップPCを改造し、グラボ3枚差しのSLI接続も試したし、現有のPCへ買い換えたのも8K表示を実現するためだった。
だが、そのPCが仕事はもちろん、ゲームでも活躍する機会はほとんどなくなってしまった。それは何故か。
うるさいのだ。
所有しているPCのメインストレージはSSDで、起動は速いし、HDDのシーク音や回転音がしない。購入当初は「ずいぶん静かになった」と感じた。だが、冷却ファンがぶんぶん回るとうるさい。CPUもGPUも高性能化しているので、それは当然の事とさえ思っていた。
だが、うるさい。動作音が気にならないように15畳ちょっとある部屋の隅に置いてなるべく遠ざけた。それでもゲームをプレイしていると、「ブーン」とファンノイズが耳に入る。PCオーディオの勉強のために、Audirvana ORIGINなどの音質が良いとされる音楽再生ソフトなども使っていたが、ファンノイズが気になって、結局ネットワークプレーヤーをメインに戻している。
特にPCオーディオを真剣にやろうとすれば、「静音」は重要な条件になる。ヘッドフォンやイヤフォンならば、その影響は少ないものの、スピーカーで再生する場合に部屋にノイズ源があるのはリスニングの妨げになる。そんなわけで、音楽鑑賞や映画鑑賞にPCを使うことはすっかり少なくなってしまった。
そんな筆者の元に、編集部から静音PCで、ゲームや映画・音楽鑑賞を試して欲しいという依頼があった。話を聞くと、ゲーミングPCに迫る高性能を実現しながらも徹底的に静音にこだわったメーカーだという。それがサイコムというBTOのパソコンメーカーなのだが、恥ずかしながら筆者の知らないメーカーだった。
さておき、サイコム「Silent Master PRO」を自宅に借用し、使ってみる事にした。
電源ランプ以外に動作を確認する手段がない! 驚異の静音
サイコムの「Silent Master」シリーズは、「究極の静音PC」を謳った同社PCシリーズのひとつ。静音性の高いPCのケースやファンを採用するだけでなく、サイコムオリジナルの超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics」を標準搭載することが特徴だ。
CPUは、静音性を追求するため、インテルCore Ultraプロセッサーの低電圧版をあえて使用しつつ、独自のチューニングを施してパフォーマンスも向上させている。また、BTOオーダーなので、細かなパーツのカスタマイズも好みで好みで選択できる。
サイコムが凄いのは、静音を謳うだけでなく、裏付けとして公的第三者機関の無響室で騒音値を測定しているなど、普通のPCメーカーではやらないようなこともしているのだが、そのあたりは後述。
細かい話は置いておいて、いきなりインプレッションから紹介しよう。
我が家に届いたのは、「Silent Master PRO Mini B860」というモデル(スペックは後述)。タワー型の立派なボディで黒一色の見た目はちょっと地味だが、筐体の剛性も高く信頼感のもてる作りだ。設置場所は試聴位置にあるソファの直近。その静音性能を厳しく試そうというわけだ。ソファーの前にキーボードやマウスを置いたテーブルを置き、その横に置いた。
ディスプレイは常用のプロジェクター。ビクター「DLA-V90R」は、なんと8K入力に対応する。HDMIケーブルでプロジェクターを接続し、キーボードやマウスも接続をすませて電源を入れたが、プロジェクターから映像が出ない。HDMIケーブルとの相性が悪いようだ。
よくあるトラブルなのだが、いつになく戸惑った。というのも、Silent Master PROの電源ランプこそ点灯しているが、なんの音もしないので、本当に電源が入っているのか?わからないのだ。もちろん電源は入っていて、PCは起動していたのだが、無負荷のアイドル状態では本当に音がしない。
普通のPCならば、電源を入れた途端にファンが回り出すのでその音がしていればPCは動作しているとわかるが、それがわからないというのには驚いた。ノートパソコンならばいざ知らず、こんなタワー型のデスクトップPCは初めてだ。
HDMIケーブルを別のものに交換して無事に映像が出力。最初のセットアップを済ませて、音楽や映画鑑賞、ゲームのためのソフトのインストールをしていても、PCはまったくの無音。昔のようにHDDがカリカリ音を立てたり、冷却ファンが回転数を上げたり下げたりする様子が懐かしくなるくらいだ。
まずはAudirvana ORIGINで手持ちの音源を聴いた。聴き慣れたクラシック曲のチャイコフスキー交響曲第6番「悲壮」を再生したが、USBデジタルオーディオ出力をD/Aコンバーター「FIIO K9 AKM」に接続して聴いたのだが、十分に良い音だ。なにより、ピアニッシモの静寂の中でも、PCのファンノイズが聞こえない。これがまず素晴らしい。
ちなみに筆者の試聴室の騒音レベルについて軽く紹介しよう。それなりの防音も施された室内で、屋外の音はほぼ聞こない環境だが、騒音レベルは40dB未満といったところ。これはプロジェクターのファンノイズが原因。DLA-V90Rは、ファン動作が低モードで24dB、おおむね30dB前後のファンノイズとなるが、これが一番うるさい。次に筆者自身。人間はじっとしていてもそれなりに音が立つ。これでトータル40dB未満という感じだ。
ちなみに「Silent Master PRO」の騒音値はアイドル時で13.9dB、CPU高負荷時で22.6dB、ゲームのベンチマークテスト実行時などのCPUとGPUの高負荷時で28.5dB。プロジェクターなどの方がよほどうるさいので、PCが発する騒音はほぼ気にならない。
騒音を出さない事を追求した事で、PCの音も良くなっているような気がする。打楽器の余韻がスッと消えていくときの感じとか、ホールの響きのような細かな音も鮮明に聴こえるし、各楽器の音色や打楽器の打音もより質感豊かに感じる。「例えば電源ノイズ対策とか、音に効くなんらかの対策もしているのでは?」と感じたほどだ。
映画も見てみた。Netflixアプリで静かなシーンが多いホラー映画(4K表示)を見てみたが、こちらもおそろしく静かだ。ふだんNetflixはApple TVで再生しているが、それと比べても、室内の静けさはそれと変わらないレベルだ。足下に置いたデスクトップPCがまったくの無音に感じるというのは驚異的だ。
ちなみに、本当に音がしないのかと、筐体に近づいて耳をそば立ててみたが、ほぼ無音。さらに耳を近づけると、なんとなく「ウィーン」と音がしている感じもするが、ほとんど聞こえない。聴力テストでもしているようだ。
「Silent Master PRO」はトップカバーを外し、冷却性を高める穴あきカバーに交換できるのだが、トップカバーを外してようやく、ファンが回っていることが耳でわかった。
そこで驚いたのが、トップカバーの頑強さ。よくある鉄製のカバーだが、厚みがあって重いし硬い。しかも裏側にはウレタン製と思われる吸音材が貼ってあり、シャーシ自体も静音性を意識していることがわかる。サイドパネルにも同様の処理がされており、指で叩いても「コツコツ」と響かない。これらのパネルを元に戻せば、感覚的には無音の状態に戻る。このシャーシも、静音に大きく寄与しているようだ。
映画の方はもちろん大満足。深夜のベッドルームで何者かの足音がゴツゴツと迫ってくる。息詰まるのような怖いシーンをファンノイズなどに邪魔されることなく満喫できた。ふだんは気にならなかったプロジェクターのファンノイズがむしろ目立って聞こえるくらいだ。
ゲームの方は、以前購入した「デスストランディング」をプレイ。このゲームは広大な土地を舞台に荷物を運ぶことが目的のひとつとなるゲームだが、荒野を歩くときの足音や草原に吹く風、時には雨も降る。そんな自然音がリアルで、歩き回っているだけでも楽しい。いつのまにか荷物運びがとても面白くなってくるゲームだ。
風の吹く音などがサラウンドで再現され、主人公のつぶやきがときおり聞こえる。目的地が近くなるとどこからかBGMが流れることもある。そんなBGMの聞こえ方も、遠くにあるスピーカーから流れてくる感じでなかなか雰囲気豊かだ。
アクションシーンもあるにはあるが、基本的には静かなゲーム。そんな本作の静けさを、Silent Master PROで存分に楽しむことができた。ちなみに本作は8K表示にも対応しており、当然8Kでプレイしているのだが、負荷が上がっても、途端にPCのファンノイズが目立つようなことはない。耳を近づけてみると、ファンノイズは少々大きくなっているとわかるが、プレイしていて気づくほどではないし、相変わらずプロジェクターのファンノイズの方が大きい。
PCゲームをこれだけ静かな環境でプレイできるというのも珍しい。感覚的にもメインのゲーム機であるPS5 Proよりは間違いなく静かだ。実際に試してみたが、部屋の隅に遠ざけて置いているPS5 Proは、そばに居るとそれなりに冷却音が耳につく。離れれば音量自体は気にならないが、モーターの回転する低周波よりもサーっという感じの高域の雑音は遠くにいても耳につく感じだ。
このように、音楽や映画、ゲームをプレイしてみたが、こんなに静かなデスクトップPCは初めてだ。4Kや8K解像度でのゲームの負荷でも途端にうるさくなるようなこともないし、ゲームが目的だったとしても十分な性能だ。静かであるというだけで、音質も良くなったように感じてしまうほど。ゲームに使うPCを音楽や映画のプレーヤーにもしたいと考える人には最適と言っていいだろう。
- モデル:Silent Master PRO Mini B860
- CPU:Intel Core Ultra 285T
- CPUクーラー:Noctua NH-P1(ファンレス)
- MB:ASRock B860M Pro RS WiFi
- メモリ:32GB(16GB×2枚) DDR5-5600 [メジャーチップ・JEDEC準拠品] Dual Channel
- VGA:Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB
- SSD:Crucial T500 CT1000T500SSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 1TB]
- ケース:Fractal Design Define 7 Mini Black Solid+前面ファン Noctua NF-A14 FLX+背面ファン NF-A12x25 ULN
- 電源:ASRock Steel Legend SL-850G [850W/80PLUS Gold]★ATX3.1(PCIe5.1)
静音の秘密を解き明かすため、サイコム本社へ
静音PCと言えば、“完全ファンレスだが、性能もそれなり”というものしか知らなかった自分にとって、「Silent Master PRO」は常識を超えたものだった。もっと詳しい話を聞きたいと、埼玉県八潮市にあるサイコムへの取材を敢行。試聴テストで感じた音の良さにもきっと秘密があるはずだ。
サイコム本社は市街地の中にある。新製品の開発などが行なわれている社屋と、そこから少し離れた場所に、PCの組み立てや性能の検証、修理などを行なう拠点もある。
そもそも、「静音PC」に取り組んだ理由は何だったのだろうか?
PCにおいて、静音が注目され始めたのは20年ほど前。当時は、どうしても性能を犠牲にするか、「高性能なわりに静か」という程度のものが多かった。また、「何をもって静音か?」という点に、定義や規格らしいものがなく、いわば“言ったモノ勝ち”状態だった。
本当の意味で、静音性で納得のできるPCはどこにもなかった。だからサイコムで作ることにしたそうだ。
開発にあたっては、「静かさの根拠」を明確にすることにこだわった。客観的に“◯◯dB”というデータを出せば、お客さんも納得するはず。公的第三者機関の無響室での測定も実施し、公表した。その無響室は冷蔵庫や自動車などの大型のものの騒音テストも行なう設備で、そこにPCを持ち込んだのはサイコムが初めてだったそうだ。
また、サイコムオリジナルの超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics」の紹介ページでは、騒音測定時に収録した音を掲載。どれだけ静かなのかを、購入前にユーザーが聴き比べられるようにしている。ここまでこだわっているのは、サイコムだけだ。
静音性のために世界中のPC用パーツを吟味
「Silent Master PRO」の静音性を実現するために、さぞかし特殊なパーツを使ったと思ったものだが、意外にも基本的には汎用のPCパーツから、性能の良くて静かなものを選んでいるという。これらは、COMPUTEXのようなパーツの見本市などに出向き、優れたパーツを作っているメーカーとコンタクトをとり、協力関係を結んでパーツを供給してもらっているそうだ。
その一例が冷却ファンを供給するNoctua。オーストリアのメーカーで、冷却性能と静音性が極めて高いのが特徴。通常、生産数の多いメーカーでないと相手をしてもらえない事が多いが、「本当の静音PCを作りたい」というサイコムの熱意が伝わり、意気投合。採用にあたり、Noctuaのどのパーツが欲しいと聞かれたときに「全部」と応えたら、後日ものすごい量の段ボールが届き、本当にすべてのパーツのサンプルが届いたとか。
コアな自作PCユーザーならご存じの通り、Noctuaの冷却ファンは高級品で、下手をすると水冷式よりも高くなってしまう。それでも静音性を極めるならばNoctuaしかありえないそうだ。
求めるパーツがない場合は独自に設計も行なう。それが「Silent Master Graphics」シリーズ。Noctua製の冷却ファンを採用し、専用に設計・開発されたオリジナルファンカバーに組み込んだサイコムオリジナルの超静音空冷ビデオカードだ。ファンカバーの製造は長尾製作所が行なっている。
PCケースは「Silent Master PRO」用にはフラクタルデザインのものを選んだ。ケースの共振などで騒音が増えてしまうため、頑丈なPCケースは、静音PCにとって重要だという。
剛性だけでなく、内部には吸音材も多数配置し、外部に音が漏れない作りになっている。前述の通り、パネルなど、構成する鉄板の厚さが、通常のPCとまったく違う。当然重量も重くなるため、足元も頑丈な作りになっている。価格的にはもう少し手頃な「Silent Master NEO」では、こちらも静音性に優れたPCケース「CoolerMaster Silencio S600」を選んでいるそうだ。
Silent Master PROを自宅で試したら、静かなだけでなく音も良かったとサイコムに伝えたが、特別に“音の良いパーツ”を使っているわけではないという。ただし、Noctuaのファンには、すべて取り付け部分に振動が伝わらないようインシュレーターが備わっているし、PCケースも剛性が高く不要な共振がない。こういった要素はオーディオ製品のシャーシ設計にも通じるものがあり、静音性を極めたことで、音質にも良い影響があったのだろうという回答だった。
確かに、自分が今まで使っていたPCのケースは、サイズのわりには強度が無く、変な持ち方をするとケースが変形してしまいそうな不安感があった。それと比べるとSilent Master PROのケースは頑強そのものだ。
オーディオでは電源の質が物を言うが、Silent Master PROでは電源にもこだわっている。ASRocK製のもので、標準では「ASRock Steel Legend 650W」を搭載。筆者宅のPCでは、Steel Legend SL-850Gが使われている。
エネルギー効率の指標では80 PLUS認証の基準を上回る効率のよいもので、また、静音設計の指標としてLAMBDA A認証を取得し、ASRocK独自の静音動作機能iCOOLモード対応で静かな動作が保証されている。ノイズ対策のような特別なことを施しているわけではないが、静音性にこだわったパーツの選択を徹底することで、副次的に音への良い影響もあるのかもしれない。
静かなパーツを厳選するだけでなく、“使いこなし”にもサイコムならではのノウハウがある。
ファンレスCPUクーラーとIntelの低電圧版CPUを組み合わせているのだが、定格通りの35W動作(PL1値)では十分な性能が得られない。しかし、標準CPUの65W動作(PL1値)では発熱が大きくなり、CPUクーラーをファンレスにできない。
そこで、サイコムは標準搭載のNoctua製ファンレスCPUクーラー「NH-P1」の冷却マージンが高い事に着目。低電圧CPUでもPL1値を60W前後に引き上げる事で、65W級CPUに迫る性能を実現している。
この設定値は、Noctua製クーラーの冷却性能と発熱をチェックしながら入念にチューニングしたもので、同じ部品を使っても簡単に同じ性能が得られるわけではないそうだ。
さらに、Noctuaの冷却ファンも静音のために最大回転数を抑えたものを選んでいる。BIOSの設定を変えたら、冷却ファンの回転数が上がって静音性が失われた……ということもないそうだ。
実際に組み立てを行なっているところや、今後の製品のための開発をしているところも見学させていただいたが、CPUにしろグラフィックカードにしろ、ベンチマークテストを何度も繰り返して行ない、温度と冷却ファンの回転数、実際のパフォーマンスなどを厳しくチェックしていた(だが、テストの中でも十分静かだった!!)。
こうしたチューニングを念入りに行なうことで、低電圧CPUでも優れた性能を引き出し、静音性も同時に実現できている。静音パーツを選ぶだけでなく、その性能を発揮できるノウハウもある。これが、サイコムで静音PCをBTOオーダーする魅力と言える。
オーダーが入ると、倉庫にストックされたパーツがピックアップされ、熟練のスタッフが丁寧に1台ずつ組み立て。ケーブルの配線1つにもこだわっている。さらに、OSをインストールし、不具合や相性問題が無いかなどをしっかり動作検証し、それをクリアしてから出荷される。
出荷時も、PCケースの箱で発送するのではなく、その上からサイコムの段ボールに封入して発送。輸送時に破損しないかの輸送テストを行なっているほか、重量の重いPCなので、段ボールの取っ手部分がやぶけないように補強を入れるなど、細かな部分も配慮されている。こうした安心感も、自作PCにはない魅力。規模の小さな会社だが、だからこそひとつひとつの製品への心配りが行き届いている。
DTM、音楽制作、動画配信などなど、静音を求めるユーザーは今、続々と増えている
静音PCの注目度が高まったのは、コロナ禍での自宅で作業することが増えたことがきっかけのひとつだという。ヘビーなゲーマーはヘッドセットを装着するので、あまり静音を気にしない人が多かったが、ステイホームが進むと、家族がPCの騒音を気にするなど、認知が高まっていったそうだ。
DTMや宅録といった、アーティストが自宅をスタジオにして音楽制作をすることも増え、静音PCに注目する人も増加。ゲーム配信などを行なう人にも、静音PCが選ばれている。
サイコムの静音PCは少々割高ではあるが、静音性のニーズは高く、良いものが欲しいと選ぶ人は多いという。ユーザーの年齢層も高めで、購入者の満足度も高く、リピーターも多いそうだ。
オーディオルームに置くPCが欲しいならば、サイコムへ
今回の取材で、静音PCが驚くほど進化し、そして価値が大きい事も再発見した。これまで筆者にとって、PCは「必要なので仕方なく試聴室へ置くもの」であり、できれば置きたくない物だった。しかし、サイコムの静音PCならば、試聴室にあっても問題ないし、むしろ積極的に音楽再生やゲームなどに活用したいと思う。これは大きな価値だ。
現時点でPCを使ってオーディオ再生をしている人も少なくないと思うが、やはりファンノイズは悩みの種ではないだろうか。かといって、ファンレスPCではゲームなどをするには性能が十分でないため、悩んでいる人もいるはずだ。
静音でしかもゲーミングPC並の高性能というサイコムの「Silent Master」シリーズは、そんな悩みを解決してくれるはず。筆者も次にPCを更新するときにはサイコムの「Silent Master PRO」を選ぼうと思っている。騒音を気にせずにオーディオルームに置ける本格的なデスクトップPC、これはオーディオファン、AVファンにとっても気になる存在となるはずだ。














































