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SMEのCCCD「レーベルゲートCD」が販売開始
―HDDへの取り込みにはネットワーク経由の認証が必須


レーベルゲートCDのシール
日本レコード協会のCCCDマークに準拠しながら、注意事項が加えられている

1月22日発売


 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)のコピーコントロールCD「レーベルゲートCD」が1月22日より発売される。もっとも、音楽CDでは常態化している「1日前のフライング販売」が行なわれており、21日に編集部で都内のレコード店で確認したところ、数タイトルのレーベルゲートCDの販売が確認できた。

 同社では、1月22日より発売の国内邦楽レーベルのCDは、原則レーベルゲートCDとする方針を明らかにしており、その使い勝手は注目されるところ。今回は、同日発売のタイトルの中から、SOUL'd OUTのマキシシングル「ウェカピポ」(SRCL-5523/1,292円税込み)を実際に購入し、試用してみた。

帯にはレーベルゲートCDである旨の注記が加えられている

 既報の通り、レーベルゲートCDは、MidbarのCDSをベースにしたコピープロテクションを施し、パソコンのCD-ROMドライブでの再生を制限した音楽ディスク。2つのセッションで構成され、1stセッションはコピーコントロール付きの音楽CD、2ndセッションはエクストラトラックとなっている。2ndセッションには、パソコン用の音楽再生ソフト「MAGIQLIP」で再生可能なATRAC3ファイルを記録しており、1回までの無料でHDDに取り込める。ビットレートは132kbps。

 パッケージを見てみると、「Compact Disc」ロゴは付いておらず、代わりに日本レコード協会のCCCDマークに準拠したシールが張られている。「Compact Disc」ロゴが使えないのは、レーベルゲートCDがRedBookに準拠していない点があるためで、このCCCDマークの下には「このCDの音源をパソコンで再生するには、インターネット接続が必要です」と記されている。さらに、付属の大きめの帯には「ご購入の前に必ずお読みください」という告知と、「このCDはレーベルゲートCDです」と記された警告文があり、注意事項が事細かに記されているなど、発売にあたりかなり気を使っていることが伺える。


レーベルゲートCD 2ndセッション利用時の流れ

 1stセッション部は従来どおりのコピーコントロールCDと考えると、注目されるのは2ndセッション。同社の説明によると、まずCD-ROMドライブにCDを入れると、SMEのサーバーに接続し、その時点で、CD1枚ごと固有のユニークIDを読み取り、何回目のコピーであるかのカウントを行なう。

 その後専用プレーヤーのインストールが始まり、ATRACデータをHDDにコピー、最後にメールアドレスを送信することで、キーのダウンロードが終了しパソコン上でオーディオ再生が可能になるとのこと。

 早速、Windows 2000(SP3)を搭載したPCにディスクを挿入すると、Windows Media Playerなどのプレーヤーソフトではディスクを認識できず、自動的にATRAC3の取り込みを促すダイアログ画面が表示される。使用許諾画面が表示された後、ネットワーク経由でのライセンス発行手続きが開始される。ここでPID(Postscribed ID)認証と呼ばれるCDのユニークIDチェックが行なわれ、ライセンス発行回数と税込価格が表示される。初回は0円。この時ネットワークに接続していないとエラーメッセージが表示されてしまう。いずれにしろパソコンに、レーベルゲートCDのオーディオデータを取り込むためにはネットワーク接続環境が必須となる。


ディスクを入れると最初に取り込み開始を告げるダイアログが表示される 取り込みを開始すると、使用許諾確認画面ののち、ネットワークに接続する ネットワークに接続しないまま進めるとエラーが表示される

ネットワークに接続するとライセンス発行手続きの開始を告げる画面が表示される。1回目の課金は0円だが、2回目以降は1曲あたり200円課金される MAGIQLIPのインストールを開始 音源を取り込む準備を開始。CDからのデータ読み出しのことと思われ、10秒程度で終了する

 その後、「MAGIQLIP」のインストールが開始される。なお、MAGIQLIPにはQuickTime6が必須となるため同時にQuickTime6もインストールされる。

 インストールが終了するとライセンスダウンロード画面がブラウザに表示され、曲タイトル/アーティスト名に加えて、税込価格が示される。初回の認証には課金されないため、今回は「税込価格:0円」と表示されたが、2回目の認証時には1曲あたり200円課金される。なお、課金はディスク一枚あたりになるので、5曲収録するディスクでは1,000円となる。

ライセンスダウンロードが終了すると課金確認画面が表示される 2度目以降のPID認証では課金額が表示される

 価格とタイトルを確認した後、メールアドレスを記入し「ライセンスダウンロード開始」ボタンを押すとライセンスダウンロードが開始され、「MAGIQLIP」が起動し、10数秒程度でMAGIQLIP上にATRACファイルが生成される。

MAGIQLIP 曲データの詳細表示 ほかのOpenMG機器へのチェックアウトが可能

SonicStageにOpenMG転送したデータを、Net MD機器(MZ-N1)へチェックアウトして聞くこともできた

 ここでようやくPC上で音楽データが聞けるようになるわけだが、そのプロセスはやはりかなり複雑に感じる。パソコンやデジタル機器の操作に慣れていたり、知識がある人でもかなり億劫だと思うが、そうした知識の無い人にどれだけ理解できるかはやや疑問を抱くところではある。

 なお、取り込んだオーディオデータは、MAGIQLIP上で再生できるほか、Net MDなどのOpen MG対応機器へのチェックイン/チェックアウトが行なえる。


 また、SMEでは、MP3対応CDプレーヤーやカーステレオなど一部の機種で再生できない問題があると告知しているが、編集部の手近にある機器でテストしたところ、ほぼ全てのプレーヤーで再生できた。ただし、NExtWaveのDVDプレーヤーやRioVoltなどで、通常のCDに比べてローディング時間がかなり遅くなったのがやや気になるところだ。

メーカー 型番 動作検証
MP3対応CDプレーヤー
iRiver SlimX iMP-350
アドテック AD-CMG300
ソニックブルー RioVolt SP250
DVDプレーヤー
NExtWave Win3023DH
サムスン DVD-618J
ソニー DP-F21
ビクター XV-D721
※この動作結果は、あくまでチェックした個体での動作状況であり、同じ型番の全ての製品の動作・非動作を保証するものではありません。また、編集部では個別の動作状況についてお答えできません。ご了承ください。

□SMEのホームページ
http://www.sme.co.jp/
□レーベルゲートCDのホームページ
http://www.sonymusic.co.jp/cccd/
□関連記事
【2002年12月11日】【DAL】「レーベルゲートCD」についてSMEに聞く
〜 レーベルゲートCD導入の真意とは? 〜
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021211/dal81.htm
【2002年11月20日】 SME、コピーコントロールCD「レーベルゲートCD」を1月より導入
―認証後に複製が可能。Net MDへのチェックイン/アウトも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021120/sme.htm
【2002年3月12日】AVEXのリッピングできない音楽CDが販売開始
―RioVoltや、MP3対応CDウォークマンでは再生不可
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020312/avex.htm
【2002年8月7日】ソニー、デジタルコンテンツ著作権管理・配信技術「OpenMG X」
─プレイステーション 2などにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020807/sony2.htm
【2002年4月18日】日本レコード協会、コピーコントロールDiscの表示基準を制定
―強制はせず、自由な表示も制限しない
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020418/riaj.htm
【リンク集】コピーコントロールCD関連リンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/cccdlink.htm

(2003年1月21日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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