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出力向上、DSD対応、タッチパネルになった新ウォークマン「A30」。22,000円~
2016年10月4日 13:03
ソニーは、ハイレゾ対応ウォークマンのエントリー「A30HN/A30」を10月29日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ハイレゾ対応デジタルノイズキャンセリングヘッドフォンを同梱した「A30HN」の16GBモデル(NW-A35HN)が29,000円前後、32GB(NW-A36HN)が34,000円前後、64GB(NW-A37HN)が44,000円前後。イヤフォン非同梱の「A30」16GBモデル(NW-A35)が22,000円前後。
カラーはどちらのシリーズもチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエロー。
型番の最後にHNが付くイヤフォン同梱モデルは全てハイレゾ対応の「MDR-MW750N」が付属する。また、末尾に何もつかない「NW-A35」は、イヤフォン自体が付属しない。イヤフォンが付属しないモデルは、内蔵メモリ16GBのみとなる。いずれのモデルもmicroSDカードスロットは備えており、128GBまでのmicroSDXCカードが利用可能。内蔵メモリ64GBの場合は、合計で192GBまでの拡張ができる。
A20シリーズからの進化点は、イヤフォン出力が向上してドライブ能力がアップした事、新たなS-Master HXの採用で、ノイズ低減など音質を高めた事、さらにディスプレイが2.2型から3.1型に大型化し、タッチパネルタイプとなった。素早い動作で快適に操作できるという新たなUIも採用している。解像度は800×480ドット。
UIは再生画面を中心に、上下左右のフリックで、ライブラリや再生リスト、ブックマーク、音質設定画面へと移動可能。Androidではなく、独自のOSを採用している。側面にはハードウェアのボタンを備えており、再生系の操作、電源、ホールドが可能。
再生対応データは、従来のハイレゾPCMに加え、新たにDSDの再生に対応。11.2MHzまでに対応するが、176.4MHz/32bitのリニアPCMへの変換再生となる。PCMは192kHz/24bitまで対応する。
独自のデジタルアンプS-Master HXも刷新。ノイズを更に低減し、より繊細かつクリアな再生が可能になったという。
ヘッドフォン出力も10mW×2chから35mW×2chにパワーアップ。好みのヘッドフォンが利用しやすくなったとする。
ハイレゾでない楽曲を、ハイレゾ相当にコンバートして再生するDSEE HXも踏襲。音質設定のイコライザも引き続き備え、新モデルではEDM、R&B/HIP HOPの2モードが追加された。語学学習向けに、再生スピードコントロール機能や、A-B間リピート再生機能を追加している。
高音質化に向け、アンプの電源部分に従来は1基だった「POSCAP」を、5基に増加。クロックも44.1系、48kHzで個別に搭載するなど、細かなパーツもブラッシュアップされている。
「A30HN」と「A30」のどちらも、ハイレゾ再生とデジタルノイズキャンセリング機能が併用可能。
Bluetooth送信にも対応し、SBC/LDACコーデックをサポート。NFCにも対応している。
ヘッドフォン出力はステレオミニ。底部にはWM-PORTを備え、対応機器と接続してデジタル出力も引き続き可能。FMラジオも備えている。
再生可能時間は、FLACの96kHz/24bitをノイズキャンセリングONで再生した場合、約33時間。MP3 128kbpsで、ノイズキャンセリングOFFでは約45時間。充電はUSB経由で行ない、約4時間で満充電。約3.5時間で約80%まで充電できる。
外形寸法は全モデル共通で、97.5×55.9×10.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約98g。
アクセサリとして、専用ソフトケース「CKS-NWA30」も発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,500円前後。シリコンケース「CKM-NWA30」(実売2,000円前後)、クリアケース「CKH-NWA30」(同2,500円前後)なども用意する。