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第四回「声優アワード」、主演賞は小野大輔/沢城みゆき

−歌唱賞は「けいおん!」の「放課後ティータイム」


3月6日発表

 その年度に最も印象に残る活躍をした声優を対象に、その業績を称える「声優アワード」の授賞式が6日、東京・秋葉原UDXにて行なわれ、主演男優賞を小野大輔さんが、女優賞を沢城みゆきさんがそれぞれ受賞した。

 声優アワード実行委員会が主催するもので、2009年度で第4回目となる。一般投票の第一次選考でノミネート者を選び、その後、選考委員会による審議を経て受賞者が決定する。各賞の受賞者は下表の通り。

賞の名前 受賞者 内容
主演賞 男優:小野大輔 その年発表された作品の中で
主演として活躍した人
(役柄ではなく本人の性別)
女優:沢城みゆき
助演賞 男優:浪川大輔
男優:三木眞一郎
その年発表された作品の中で、
助演として活躍した人
(役柄ではなく本人の性別)
女優:井上喜久子
女優:堀江由衣
新人賞 男優:阿部敦
男優:前野智昭
原則として声優デビュー5年以内で、
特に目立った活躍をした人
女優:伊藤かな恵
女優:豊崎愛生
歌唱賞

放課後ティータイム
 (けいおん!)
・豊崎愛生
・日笠陽子
・佐藤聡美
・寿美菜子
・竹達彩奈

声優自身の名前、もしくは演じている
役名で歌唱を発表している人
パーソナリティ賞 小野坂昌也 声優自身の名前、もしくは演じている
役名でラジオ/Webラジオ/TV/その他
の番組でパーソナリティとして
活躍している人

 また、選考委員会にて顕彰される特別賞である、功労賞、特別功労賞、シナジー賞、富山敬賞(話題賞)、海外ファン賞、新設されたキッズファミリー賞の受賞者は以下の通り。

賞の名前 受賞者 内容
特別功労賞 高橋和枝 外画も含めた故人の中で、
長年に渡って多くのジャンルに
貢献した役者や作品
海外ファン賞 斎賀みつき 海外の人達の視点で選ばれた人
富山敬賞
(話題賞)
水樹奈々 声優という職業を各メディアを
通じて多く広めた人
功労賞 玄田哲章
杉山佳寿子
田中信夫
外画も含め、長年に渡って多く
のジャンルに貢献した役者や作品
シナジー賞 機動戦士ガンダム
(シリーズ第1弾の
 キャストが受賞)
 ・古谷徹
 ・池田秀一
作品として声優の魅力を
最大限に発揮したもの
キッズ
ファミリー賞
水田わさび 子ども達の視点から選ばれた声優


■ 主演賞は小野大輔さん、沢城みゆきさん

授賞式は秋葉原UDXで行なわれた
 主演男優賞の小野大輔さんは、やわらかな声質で幅広い役柄を演じ分け、2009年は「黒執事」の底知れない執事・セバスチャンを好演、多くの女性ファンを魅了した。小野さんは「自分自身よりも、社長やスタッフなど、周りの人達が喜んでくれる事が嬉しかった。支えてくれた人達や、関わった作品、両親など、全てのおかげです。総合力で、ここに立てていると思います。本当にありがとうございました」と喜びのコメント。

 同じく主演女優賞の沢城みゆきさんは、これまでも多くの作品を誠実な芝居で支え、2008年度には助演女優賞も受賞。2009年も「CANAAN」で、複雑な過去を持つ少女カナンを熱演。「テガミバチ」のラグ・シーイングや、「君に届け」の矢野あやねなど、巧な表現力で幅広いキャラクターを演じ分けている。沢城さんは「(主演女優賞の発表で)まだ自分の名前が本当に呼ばれた気がしなくて、信じられない気持ちです。いつもお家で淡々と台本チェック作業があって、その作業がこんなに華やかな場所に繋がっているのかという思いです」と、日々の努力や演技が認められた喜びを語った。

 助演女優賞は、井上喜久子さんと堀江由衣さん。井上さんは「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」で、温和な母・古河早苗を演じる一方、「マクロスF」では黒幕・グレイスオコナーを熱演。母親役やお姉さん役の第一人者として長年第一線で活躍している。歌手としても活躍している堀江さんは、2009年も「とらドラ!」の櫛枝実乃梨、「化物語」の羽川翼など、助演として数多くの作品に参加。安定感がありつつも、突き抜けたキャラクターを演じ、新たな魅力を開花させた事が評価された。

 新人男優賞は、「とある魔術の禁書目録」の上条当麻役で人気を集める阿部敦さんと、「WHITE ALBUM」の藤井冬弥や、「宙のまにまに」の大八木朔などを好演した前野智昭さんが受賞。

 新人女優賞は「宙のまにまに」の明野美星や、「大正野球娘。」鈴川小梅役などで、明るく元気な少女を演じた伊藤かな恵さんと、豊崎愛生さんが受賞。豊崎さんは2009年を席巻したと言っても過言ではない「けいおん!」で、主役・平沢唯を演じたほか、「聖剣の刀鍛冶」のリサや、「とある科学の超電磁砲」の初春飾利など、人気作多数に参加。やわらかな声質と人柄で多くのファンを魅了している。

 歌唱賞は、「けいおん!」に登場する、桜高軽音部のメンバー5人で結成されたバンド、放課後ティータイムが受賞。オリコンデイリーチャート5日間連続1位や、同週間チャートでアニメのキャラクター名義では史上初の初登場1位を獲得するなど、従来のアニメ音楽の枠を超えた大ヒットが記憶に新しい。メンバーであり、新人賞も受賞している豊崎さんは、「キャクター達に代わって受賞したという気分の方が強いので、キャラクタ−達におめでとうと伝えたい。音楽チームの人達にもおめでとうと言いたいです」。佐藤さんは「この5人で、一緒に賞を頂けたのが嬉しいです」と笑顔を見せた。

 パーソナリティ賞は、ラジオでの軽妙かつ、ぶっちゃけたトークで多くのファンを持つ小野坂昌也さんが受賞。「集まれ昌鹿野編集部」や「A&G GAME MASTER GT-R」など、人気番組を多数持ち、アニラジ界を牽引する存在となっている小野坂さんは、爆発しそうな喜びを抑えるような表情で登壇。「ラジオは1人で作っているものじゃないので、スタッフと一緒に喜びを分かち合いたいと思って、まだ感情は出さないようにしています」と語り、場内を笑いに包んだ。


■ 富山敬賞は水樹奈々さん

場外には多くのファンが集まり、レッドカーペットを歩く声優達を大歓声で祝福した
 故人の中で外画を中心に活躍した人に贈られる「特別功労賞」は、「ルーシー・ショー」ルシル・ボールの吹替、「怪獣ブースカ」のブースカ、「サザエさん」の磯野カツオ役(2代目)などで知られる高橋和枝さんが受賞。

 長年にわたり外画を中心に活躍した人に贈られる「功労賞」は、アーノルド・シュワルツネッガー、シルベスター・スタローンの吹替、「トランスフォーマー」コンボイ役などの玄田哲章さん。「アルプスの少女ハイジ」ハイジ役、「Gu-Guガンモ」ガンモ役などの杉山佳寿子さん。パート・レイノルズ、グレッグ・モリスの吹替、「科学忍者隊ガッチャマン」総裁X役、「コンバット!」サンダース軍曹役などび田中信夫さんが受賞。

 各メディアを通じて声優という職業を広めた人に贈られる「富山敬賞(話題賞)」は、6月に発売したフルアルバム「ULTIMATE DIAMOND」がオリコン週間アルバムチャートで初登場1位を獲得、さらに声優として初の紅白歌合戦出場も果たした水樹奈々さんが受賞した。水樹さんは「昨年は私にとって奇跡が沢山起きた1年でした。小さい頃から夢だった紅白出場は驚きと喜びに満ちていましたが、見えないプレッシャーに押しつぶされそうにもなりました。そんな時に支えてくれたのが、ファンの皆さんの声、そして役者の仲間や先輩達の声でした。昨年はそんな皆さんの素晴らしさを感じた1年でした。これからも、この賞に恥じないよう精進していきたい」とコメントした。

 声優の魅力を最大限に発揮した作品に贈られる「シナジー賞」は、昨年、放送開始から30周年を迎え、お台場での等身大ガンダム展示等の記念イベントが多くの話題を提供した「機動戦士ガンダム」が受賞。今回はシリーズ第1弾のキャストに賞が贈られ、アムロ・レイ役の古谷徹さん、シャア・アズナブル役の池田秀一さんが受賞。古谷さんはお馴染みのアムロの声で「アムロ、シナジー賞もらいまーす!!」と叫び、場内を湧かせた。

 今回から新設された「キッズファミリー賞」は、子ども達の視点から選ばれた声優が受賞するというもの。受賞した水田わさびさんは、2005年から大山のぶ代さんに代わり「ドラえもん」を好演。「藤子・F・不二雄先生は生前、“全世界の子どもたちに夢と希望を”おっしゃっていたそうです。この賞を頂けたと言うことで、先生も喜んでいらっしゃると思います。墓前で報告したいです」と語った後、偶然にも同日上映開始となった「ドラえもん のび太の人魚大海戦」を、ドラえもんの声でアピールした。


(2010年 3月 9日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]