IPサイマルラジオ、開始1週間で総ストリーム数523万

-公式「radikoガジェット」が4月12日に公開


4月7日発表

 IPサイマルラジオ協議会は7日、3月15日から開始している「radiko.jp」での地上波ラジオのIPサイマル配信実用化試験配信の近況を発表した。

 試験開始後、3月21日までの1週間で、総ストリーム数は523万、Webページの総PVは約4,710万PVを記録。「予想をはるかに超える結果になった」という。そのため、一時配信ページに繋がりにくい状況になり、急遽システムを増強。「今後はより安定したサービスをご提供出来るよう努力する」としている。

 ユーザーの反響では、ラジオの聴取環境が良くない聴取者から、雑音の無い高音質でラジオを楽しめる事に対して高い評価が得られたという。一方、聴取習慣の無かった聴取者からは「聴いてみたらおもしろい」、「新しい楽しみが増えました」などの声が寄せられており、過去に熱心なラジオファンだった人が、「久しぶりにラジオに戻ってきた」という声も多いとのこと。

 要望面では、スマートフォンへの対応や、オンエア楽曲の表示などのサービス拡大への意見が多数。これを受けて、Webブラウザを起動せずに聴取できる「radikoガジェット」を4月12日にリリースする予定としている。また、スマートフォン対応や、ネットの特性を活かした新しい放送連動サービスも検討しているという。

 聴取状況を時間帯別に見ると、夕方から深夜にかけて聴取者が増加しており、通常のラジオの聴取パターンとは異なる傾向が見られるという。これについて協議会では「パソコンがラジオ受信機となったことで、新たな聴取シーンを生みだし、より広い聴取者を獲得していると思われる」と分析している。


(2010年 4月 7日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]