フォステクス、16㎝径フルレンジとスーパーツイータ
-FEシリーズ新モデルと、T96A-EXのリファイン版
フォステクスカンパニーは、スピーカーユニットの新モデル2製品を12月15日に発売する。価格は、16cm径フルレンジの「FE163En-S」が20,475円、ホーンスーパーツイータの「T96A-EX2」が34,650円。台数限定となっており、予定台数はFE163En-Sが500台、T96A-EX2が400台。
■ フルレンジ「FE163En-S」
FE163En-S |
FEシリーズの明るく張りのある中高域特性を保ちつつ、中低域エネルギーの充実や、微小入力から高入力時までの正確な応答性、空間を創造する優れた音場定位を実現。低域から高域までフラットなエネルギーバランスとし、肉厚ながら立ち上がりの早い再生音を実現したという製品。バッフル開口寸法は151mm径。
波型のエッジを採用した「コルゲーション軽量布エッジESコーン」を採用。微小入力から高入力時までの応答性が良く、オーバーダンピングな特性でありながら厚みのある中低域と明瞭でフラットな中高域を追求している。
ダンパー部はコーン紙とダンパー、ボイスコイルの接着を同一箇所で行なう3点接着方式を採用し、強度を向上。安定した高域特性を得ている。また、ダンパーネック部にポケットを設け、ボイスコイルに中継線を使用しながらも3点接着でき、ボイスコイルから入力端子までの伝送ロスも軽減した。
磁気回路には145mm径の大型フェライトマグネットを採用。磁気回路金属部品の表面処理はニッケルメッキ(銅下付)を施し、マグネット内周部には銅リングを配置して電流歪みを低減している。
フレームは、高剛性アルミダイキャスト製で、大型フェライト磁気回路を支え、不要振動を抑える。端子は接点損失の少ない金メッキファストン端子を採用。高品位OFC配線材も付属する。
インピーダンスは8Ω、最低共振周波数は56Hz、再生周波数帯域はf0~24kHz、出力音圧レベルは93dB/W、入力は80W、実効振動半径は6.5cm、重量は3.15kg。
■ ホーンスーパーツイータ「T96A-EX2」
T96A-EX2 |
T96A-EXをベースに、各部品や振動板、ホーン、イコライザの勘合精度を見直したモデル。適度な艶、響き、余韻などを持たせつつ、付帯音を感じない滑らかさや、優れたスピード感などの実現を図っている。バッフル開口寸法は61mm径。
ホーン開口部とイコライザには真鍮を使用。アルミリング振動板から放射される音波にホーンの付帯音が加わることなく、ホーン全体にマティロ塗装仕上げを施すことで不要な反射も抑える。
振動板は外周をアルミリング固定することで入力信号に対し正確に動作。リングと磁気回路の間にはタングステン制振材を入れて不要振動の伝わりを防ぐ。また、アルミリング振動板とホーンの間に特殊な振動吸収材を配置することで共振音を適度に減衰させる。
磁気回路には、T90Aと同サイズのアルニコマグネットを採用した磁気回路と、銅キャップを装着した銅メッキ処理のポールピースを搭載。高調波歪みを低減し、明瞭な高音再生を実現するという。
ターミナルポストとターミナルからボイスコイルまでの内部配線材には、1.4mm径の銅銀合金線を使用。ボイスコイルまでの伝送経路のロスを軽減する。
インピーダンスは8Ω、再生周波数帯域は4k~33kHz、出力音圧レベルは101dB/W、入力は50W、カットオフ周波数は3.9kHz以上、推奨クロスオーバー周波数は8kHz以上、重量は0.78kg。木ネジや平ワッシャー、M4キャップボルト/M4鬼目ナット/Lレンチ、パッキン、ツイータベースが付属する。
(2011年 11月 9日)
[AV Watch編集部 中林暁]