D&M、B&Wのハイエンドサブウーファ「DB1」

-30cm径ユニット2基配置。800 Seriesにも


ハイエンドサブウーファ「DB1」

 ディーアンドエムホールディングスは、B&Wのハイエンドサブウーファ「DB1」を2月に発売する。価格は仕上げによって異なり、ピアノ・ブラック仕上げが612,000円、チェリーとローズナット仕上げが各58万円。

 ホームシアターだけでなく、ピュアオーディオでの活用も想定したというサブウーファ。B&Wの800 Series Diamondとの組み合わせも想定している。

 12インチ、約30cm径のウーファユニットを、背中合わせで2基搭載しているのが特徴。ロングストロークなユニットだが、背中合わせで配置しているため、ユニットの動きによる振動が互いにキャンセルされ、エンクロージャにはあまり振動が伝わらず、不要な共振による音が出るのを防いでいる。振動板は改良されたロハセル。疲労断線に強い、新しいリボン型ボイスコイルの引出線も採用している。


写真はピアノ・ブラック仕上げユニットを背中合わせで配置し、余分な振動をキャンセル疲労断線に強い、新しいリボン型ボイスコイルの引出線も採用

 アクティブサブウーファとなっており、スイッチ電源を備えた1,000W出力のデジタルアンプで駆動。エンクロージャは強固な作りになっており「ハードな駆動と大音量を実現する」という。

 DSPも内蔵。メインスピーカーと調和させるためのフィルタ機能や、入力感度を音源の出力に合わせる機能、ゲイン調整機能、5バンドのグラフィックイコライザも搭載。側面に備えた有機ELディスプレイで設定するか、PCソフト「SubApp」で設定を行なう事も可能。RS232接続でホームオートメーションシステムに組み込む事もできる。

 「SubApp」にある設定のプリセットには、現行800シリーズスピーカーのために、あらかじめプリセットされたローパスフィルタも選択でき、将来的にはさらに多くのモデル用のプリセットも追加予定だという。

本体に備えたコントロール部とディスプレイPCソフト「SubApp」

 さらに、「SubApp」を使い、ルーム補正機能も利用可能。測定用のマイクが付属しており、これをPCに接続するため、USB接続のカードも付属。カードからサブウーファにもケーブルを接続し、各種設定を行なう。ルーム補正では、音響特性だけでなく、サブウーファのレスポンスがスムーズになるよう、部屋の補正を自動的に行ない、低音パフォーマンスを最適化するという。

 入力端子として、モノ・バランス、モノ・アンバランス、ステレオ・アンバランスを各1系統。トリガー端子を2系統、IR端子、RS-232端子、USB 2.0も備えている。

 外形寸法は460×410×490mm(幅×奥行き×高さ/グリル含む/スパイクは含まず)。重量は44kg。

測定キットの接続図入力端子部。手前にあるのが測定用マイク

(2012年 2月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]