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東芝、世界初のSeeQVault対応microSDHCカード

地デジやDLNA転送された映像をHDのまま保存

左が16GBの「THNSS016GAB4L2(LB8」、右は32GBの「THNSS032GAB4L3(LB8」

 東芝は、次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault(シー・キュー・ボルト)規格」に準拠し、デジタル放送などのハイビジョン映像を記録できる世界初のmicroSDHCメモリカードを10月下旬に発売する。容量16GBの「THNSS016GAB4L2(LB8」と、32GBの「THNSS032GAB4L3(LB8」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16GBが4,500円前後、32GBが8,000円前後。

 SeeQVaultは、東芝とパナソニック、サムスン電子、ソニーが共同開発した次世代著作権保護技術。SDメモリーカードなど、フラッシュメモリを利用した様々なストレージデバイスで利用できるコンテンツセキュリティで、NSM Initiatives LLCから2月25日に技術ライセンスが開始されている。

 HD画質の放送コンテンツやネットワークからダウンロードしたコンテンツをメモリーカードに保存する場合、従来はコンテンツ保護のために、SD画質のみに制限され、HD画質のまま保存する事はできなかった。

 新しいmicroSDHCカードでは、SeeQVault規格に準拠する事で、デジタル放送をHD画質で保存したり、DLNAのDTCPによって保護転送されたコンテンツをHD画質のまま保存できるようになった。保存した動画は、スマートフォンやタブレットで再生できる。

 SDメモリカード規格Ver.3.0の高速インターフェース規格、UHS-Iにも対応。スピードクラスはU1に準拠している。最大転送速度は2モデル共、読み出しが40MB/秒、書き込みが20MB/秒。

 なお、SDメモリーカード規格Ver.2.0にも準拠しているため、従来のSDHC対応機器でも、これまでのmicroSDHCカードと同じ使い方が可能。CPRM技術も搭載しているため、CPRM対応機器で利用する事もできる。サイズも通常のmicroSDHCカードと同じで、11×15×1.0mm(縦×横×厚さ)。重量は0.4g。

(山崎健太郎)