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7月にVAIO株式会社が事業開始。ソニーとJIPがPC事業譲渡で正式契約

 ソニーと日本産業パートナーズ(JIP)は2日、ソニーのPC事業の売却に関して、正式契約を締結したと発表した。7月1日から新会社のVAIO株式会社が事業を開始する予定。

 既報の通り、ソニーとJIPは今年2月に、ソニーのPC事業売却で合意したと発表。JIPが管理・運営する日本産業第四号投資事業有限責任組合が出資予定の特別目的会社へと、ソニーのPC事業と、その関連資産の一部が継承される。

 取引完了は7月1日を目処としており、新会社(特別目的会社)の名前はVAIO株式会社となる。本社は長野県安曇野市の豊科。出資金は10億円で、出資比率はJIPが95%、ソニーが5%。代表取締役社長は関取高行氏。従業員は約240人。

2014年春モデル(ソニーVAIO 最後のモデル)となるVAIO Pro 13/11

 なお、ソニーは現在各国で販売中の2014年春モデルを最後としてPC事業を収束するが、事業収束後も販売済み商品のアフターサービスは継続する。また、既報の通り、ソニーはPC事業収束発表後、PC販売の見込みが想定を下回った事などから、2013年度(2013年4月1日~2014年3月31日まで)の連結業績見通しを、純損失1,100億円から1,300億円の赤字へと下方修正している。

(山崎健太郎)