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エルモ、小型カメラ×4台で上下180度/左右360度のパノラマ動画撮影可能な業務用システム

 エルモは、185度の超広角レンズを搭載した小型ビデオカメラ「QBiC MS-1」4台を使い、上下180度、左右360度のパノラマ動画撮影を可能にするカメラシステム「QBiC Panorama(キュービック パノラマ)」を7月下旬に発売する。業務用途を想定しており、専用ファームウェアを適用した「QBiC MS-1」4台、カメラ固定用のリグをセットにして、直販サイトで108,000円(税込)で販売する。

小型ビデオカメラ「QBiC MS-1」4台を付属リグに取り付けたところ
QBiC MS-1

 「QBiC MS-1」は2月から発売されている小型ビデオカメラ。外形寸法61.2×54.4×40.1mm(縦×横×厚さ)、重量93gとコンパクトで、最大画角185度/F2.0のレンズを搭載。フルHD動画が撮影できる。

 QBiC Panoramaは、この「QBiC MS-1」を4台使い、パノラマ動画を撮影するシステム。専用のファームウェアを搭載したMS-1×4台を、付属のリグに固定。上下180度、左右360度の映像が撮影できる。サンプル動画もWebで公開されている。

このような上下180度、左右360度の映像が撮影撮影できる

 なお、4台のカメラに搭載したSD/SDHC/SDXCカードに動画を記録し、その動画を繋ぎあわせて上下180度、左右360度の映像を作成するが、そのためのソフトは付属していない。エルモでは今後、このパノラマ映像を作成できる仏Kolorの編集ソフトも販売する予定。

 小型カメラを使ったパノラマ動画撮影には、最低6台のカメラが必要で、撮影後の編集作業(動画つなぎ合わせ)に手間と時間が必要あったが、QBiC Panoramaではカメラ4台で同様の映像を作成でき、手間や費用を半分以下に抑えられるとする。

(山崎健太郎)