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東芝、タイムシフト強化+高速化の3チューナ「レグザサーバー」

SeeQVaultや録画番組リモート視聴、Z10X連携も

 東芝ライフスタイルは、トリプルチューナを装備し、操作性レスポンスを改善したBDレコーダ「レグザサーバー」新モデル、「DBR-T560」と「DBR-T550」を11月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、2TB HDD内蔵のT560が10万円前後、1TB HDDのT550が8万5,000円前後。

レグザサーバー「DBR-T560」、「DBR-T550」

 2013年10月発売の「DBR-T460/T450」の後継機で、番組表などの表示速度や操作レスポンスを大幅に向上。また、外出先からレグザサーバーの録画番組を再生できる「リモート視聴」(録画番組のみ)に対応したほか、新著作権保護技術のSeeQVaultに対応するなどの機能強化を図っている。

 トリプルチューナモデルだが、3chを終日録画し続ける「タイムシフトマシン」に対応。そのため、通常のBDレコーダの「レグザブルーレイ」ブランドではなく、レグザサーバーブランドでの展開となる。ダブルチューナで、タイムシフトマシン非対応のレグザブルーレイ「DBR-Z520/Z510」については別記事で紹介する。

DBR-T560
DBR-T550

タイムシフト録画を強化。REGZA Z10X/J10X連携も

 DBR-T560/T550は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを3系統搭載したBD/HDDレコーダ。最大3チャンネル分を通常録画として利用できるほか、3チャンネル分を録画し続けるタイムシフトマシンとしても利用できる。タイムシフト2チャンネル+通常録画1チャンネル、タイムシフト1チャンネル+通常録画2チャンネルという計4種類のスタイルから、好みに応じて設定できる。

レグザサーバー「DBR-T560」

 2TBをAVC最低画質で録画した場合、最大15日分の3chまるごと録画が可能。また、内蔵の2TB/1TB HDDだけでなく、別売のUSB HDDへのタイムシフト録画にも対応。新たに通常録画用には最大5TBまで、タイムシフト用には最大3TBのUSB HDDまで対応し、より長期間のタイムシフト録画が可能となった。

過去番組表
タイムシフトマシンの強化ポイント

 タイムシフトマシン録画番組は、HDD容量の上限に達すると自動で古い順に削除されるが、その前に残しておきたい番組だけを、通常録画用HDDやBDに保存することも可能。

 DBR-T560/T550では、タイムシフトマシンの使い勝手を向上。過去番組表の表示を高速化し、リモコンの「タイムシフト」ボタンを押してから過去番組が表示されるまでの時間を大幅に短縮した。

 また、従来はチューナを「タイムシフト用」と指定していると、タイムシフトの空き時間に通常録画を行なうことができなかった。T560/T550ではこの制限が緩和され、例えば19-24時だけタイムシフト録画を行なっている場合、それ以外の17時-18時などの時間は通常録画が可能になった。タイムシフト録画の可能日時も、より正確に表示できるように変更された。

 タイムシフト録画番組から、おすすめの番組を表示する「ざんまいプレイ」も改善。「ほかにもこんな番組」などおすすめ番組の表示領域を拡大し、見やすさを改善している。

スタートメニュー
ざんまいプレイも強化
タイムシフトリンクでREGZAなど他機種連携

 タイムシフト関連のもうひとつの大きな強化点が、他の東芝製タイムシフト対応機器との連携機能「タイムシフトリンク」だ。

 他のレグザサーバーやタイムシフト対応液晶テレビ「REGZA」が同一ネットワーク上に存在する場合、T560/T550の過去番組表にそれらのタイムシフト録画番組もあわせて表示する「統合番組表」として表示できる。例えば、T560/T550が3chのタイムシフトを他のREGZAが6chのタイムシフトを行なっていた場合、合計9chの過去番組表として一覧表示できるようになる。

 最大表示チャンネル数は11ch。接続した機器の番組操作はT560/T550本体と同様の操作で、番組表から番組を選ぶだけで、選んだ番組はネットワーク経由(DLNA/DMP)で再生される。対応機種は初代のDBR-M190を含む全てのレグザサーバーと、REGZA Z7世代以降のタイムシフト対応REGZA。なお、統合番組表表示できる機種は1機種のみとなる。

統合番組表によりレグザサーバーで3ch BS録画+REGZAのタイムシフトマシンで地デジ6chを録画し、一覧表示

 さらに、新4K REGZA Z10Xと連携した場合、Z10Xの「過去番組表」だけでなく、画面下部におすすめ番組を表示する「ざんまいスマートアクセス」にもT560/T550のタイムシフト番組を加えて表示できる。Z10Xのタイムシフトマシンを地デジ専用とし、T560/T550をBS用のタイムシフトマシンとして活用するといったことも可能。

 また、タイムシフト非対応の新4K REGZA J10Xとも連携可能。J10Xのタイムシフトリンクボタンを押すことで、T560/T550の過去番組表を呼び出して、あたかもタイムシフトマシンを内蔵しているように操作できる。ざんまいスマートアクセスや始めにジャンプも利用可能。

統合番組表
新4K REGZA Z10XやJ10Xと連携

動作高速化で快適に

通常番組表

 通常の録画機能や再生/操作系も強化。処理能力を大幅に向上したことで、番組表の表示やスクロールが大幅に高速化された。ボタンを押すと瞬時に番組表が次のページを表示するようになったほか、録画リストの番組表示やスクロールも高速化され、番組検索がより素早く行なえるようになる。編集作業においても反応速度が向上したため、思い通りに編集できるようになるという。

動作速度の向上で操作性を改善

 録画番組のジャンルを自動分類する機能も追加。EPG情報を参照し、映画、スポーツ、アニメなどのジャンルを自動で振り分けて管理できる。自動チャプタ付与機能「マジックチャプター」も備えており、従来モデルと同様に録画番組の本編だけを再生できる「おまかせプレイ」に対応。番組再生中にリモコンの[青]ボタンを押すだけで、おまかせプレイに切換えられる。

録画リストはジャンルの自動分類に対応
チャプタ編集やプレイリスト編集に対応

 おまかせ録画はジャンルを設定しての自動録画やキーワード指定に対応。従来モデルと同様にフレーム単位のチャプター編集や、プレイリスト編集も行なえる。新たに録画中でもプレイリスト編集が可能となり、録画終了を待たずに編集に着手できるようになった。AVC長時間モードで録画した番組を別レートで再変換する「AVC-AVC変換」も新対応。

 BDビデオのローディング/再生時間についても高速化。前機種に比べて再生開始までの時間を約2/3に短縮している。

 リモコンも新デザインとし、テレビとレコーダの切替用の専用ボタンを用意。録画/停止ボタンなども大型化した。

BDローディングも高速化
リモコン

DLNAの2系統配信に対応。リモート視聴は録画番組のみ対応

 Ethernetを装備し。DTCP-IP/DLNA経由での録画番組配信や他のDLNAサーバーの番組再生に対応。DLNAサーバー(DMS)機能が強化され、新たにテレビやスマートフォンなど2台までの機器に同時に映像配信可能になった(解像度変換を伴う配信は1系統のみ)。

 CATV LAN連携も強化。CATV用のSTBからのLAN経由の録画に対応するほか、STBのHDDで録画した番組のダビングも行なえる。

DLNAの2番組同時配信が可能に
CATV LAN連携に対応
リモート視聴に対応。録画番組のみに対応する

 NexTV-Fが定めた「リモート視聴」にも対応し、外出先からレグザサーバーの録画番組の再生が可能。ただし、放送中番組のリモート視聴はできず、録画番組のみの対応となる。東芝では「おでかけいつでも視聴」と命名している。

 スマートフォンから自宅のレコーダにアクセスし、録画番組の視聴が可能。通常録画番組だけでなく、タイムシフト番組もリモート視聴できる。

 アプリはデジオンが提供。iOS用の「DiXiM Digital TV for iOS」(税込1,000円+宅外視聴プレミアムアドオン500円/発売済み)のほか、Android版の「DiXiM Play for REGZA」も10月16日に発売する。価格は1,300円(税込)。また、Windows用のアプリとして14日発表のDynabook T95/T85/T75/T55/M51/D41と、REGZA PC D81/D71/D51に「TVコネクトスイート」をプリインストールして提供する。TVコネクトスイートの一般販売は行なわない。

 また、録画番組の持ち出し(ダウンロード)機能も装備。DiXiM搭載のスマートフォンに番組をダビングし、持ち出しできる。

SeeQVaultで番組バックアップが可能に。他社互換性に注意

 また、USB HDDによるHDD容量拡張だけでなく、新著作権保護技術の「SeeQVault」(SQV)に対応。SQV対応のUSB HDDを接続し、録画番組や写真、動画のバックアップが行なえる。

レグザサーバー「DBR-T550」とSeeQVault対応の「CANVIO DESK」

 これまでのテレビやレコーダの録画用USB HDDは、機器と紐付いて暗号化されるため、録画したデジタル放送番組はそのテレビ/レコーダでしか再生できなかった。そのため、レコーダやテレビを買い替えたり、故障すると録画番組が見られなくなるという問題が発生した。

 SQVでは、対応機器と対応HDDの組み合わせであれば、録画番組は引き続き再生可能となる予定。また、家庭内の別のSQV対応レグザサーバーで録画した番組をUSB HDDにダビングし、他の部屋のレグザサーバーに接続して視聴するといった使い方も可能となる。

 SQVの理想としては、対応機器同士であれば他メーカー製品であっても相互に接続可能というものだが、現時点ではいくつか問題がある。例えば、パナソニックのSQV対応DIGAもSQV対応USB HDDへのダビング/バックアップが可能だが、レグザサーバーとはファイルシステムが異なっている。そのため、現時点ではレグザサーバーとDIGAのUSB HDD同士での相互接続は行なえない見込み。

SeeQVault対応で番組をバックアップ可能に
SeeQVaultの活用シーン

 また、通常のUSB HDDでは番組を直接録画できるが、SQV対応HDDは録画後にダビング操作を行なう必要がある。また、ダビング10の回数を保持したままSQV HDDにムーブすることはできず、SQV HDDへはダビング10の回数を一回使ったダビングとなるなどの動作の違いがある。

SeeQVault対応HDDと非対応HDDの違い

SeeQVault対応 非対応
他機器接続 -
放送直接録画 -
ダビング10 -
保存コンテンツ 放送録画
写真
放送録画
背面

 レグザサーバーでは、内蔵HDD内の番組をまとめてSQV対応USB HDDにダビングする「まとめてダビング」を搭載。また、録画予約時にSQV対応USB HDDにバックアップを作成する機能も装備している。チャンネル受信状態やドライブの状態などの本体状態を簡単に確認できる「自己診断モード」も新搭載した。

 東芝では同時にSQV対応USB HDD「CANVIO DESK」を発売予定。1TBの「HD-QB10TK」と2TB「HD-QB20TK」、3TB「HD-QB30TK」の3モデルをラインナップする。詳細は別記事で紹介している。

 BDビデオのほか、Blu-ray 3D再生に対応。BDXL(BD-R XL/RE-XL 3層まで)もサポートする。HDMI出力を1系統装備するほか、光デジタル音声出力を各1系統備える。コンポジットビデオ入力とアナログ音声入力も1系統備えている。USBは3系統で、背面の2系統はUSB HDDと無線LANアダプタ用。SDカードスロットは1系統。

 B-CASカードは地上/BS/110度CSデジタル共用で1枚。消費電力は、両機種とも31W(BSアンテナ/USB給電時は50W)で、通常待機時(アンテナ出力切替設定:切)は約7.4W。年間消費電力量は22.3kWh/年。外形寸法は430×210×46mm(幅×奥行き×高さ)。重量は、T560が約2.9kg、T550が約2.7kg。

(臼田勤哉)