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オンキヨー、オーディオ用NASを年内発売。スマホから楽曲購入などPCレスハイレゾ加速

 オンキヨーは、ハイレゾ音楽配信サービス「e-onkyo music」のスマートフォンからの楽曲購入対応やAndroid版のハイレゾプレーヤーアプリ、オーディオ用NASの年内発売などで、「PCレス」のハイレゾオーディオ環境を提案する。

e-onkyo musicのスマホ対応やAndroidハイレゾ、NAS対応などで、PCレスハイレゾを加速

 e-onkyo musicでは10月16日よりスマートフォンから、直接ハイレゾ楽曲の購入に対応。また、ハイレゾオーディオアプリ「Onkyo HF Player」のAndroid版も10月16日からTrial版で公開する。

 さらに、オーディオ用NASもQNAPと共同で開発し、e-onkyo musicと連動したハイレゾ音源を楽しむ製品を2014年内に発売予定。

 これらの取り組みにより、パソコン無しでハイレゾ楽曲を楽しむ「PCレス」環境を構築。ユーザーの利便性向上や、音楽の新たな体験や発見を提供し、またそのために他社とのコラボレーションも行なっていくとする。

QNAPと共同でオーディオ用NASを開発

 台湾QNAPと協力し、ハイレゾ音源に対応したNAS(ネットワークHDD)を共同で開発。ハイレゾ楽曲の管理や家庭内ネットワークでの配信のほか、e-onkyo musicとの連動が特徴となり、e-onkyoに直接アクセスし、購入した楽曲をNASに自動ダウンロードする「ダウンローダー機能」を搭載する。

QNAPと共同開発するオーディオ用NAS

 これにより、NASに初期設定しておけば、外出先のスマホで楽曲を購入/決済処理を行なうと、自宅のNASに楽曲がダウンロードされている、といった利便性向上が図られ、スマートフォンの通信帯域やダウンロード時間を気にせず利用できる。

e-onkyo musicはスマートフォンアクセス対応。16日から

e-onkyo musicでスマホから楽曲購入

 ハイレゾ音楽配信サイト「e-onkyo music」は16日からスマートフォンからのアクセスに対応。従来はスマホからアクセスした際にもPC版サイトを表示していたが、スマホに最適化したページを用意し、閲覧から視聴、検索、購入、ダウンロードまでの一連の手順がスマホのみで行なえるようになった。ただし、iPhone/iPodなどのiOS端末ではスマホへのダウンロードはできず、購入までの対応となる。

 スマホ版e-onkyo musicでもPC版のほとんどの機能が備わっており、購入やダウンロードだけでなく、アーティストインタビューやエンジニアのレコーディングノートなどを掲載した「NEW PAGE」や購入/試聴履歴やポイント残高を確認できる「マイページ」もスマートフォン上で閲覧できる。

Onkyo HF PlayerはAndroid対応

Onkyo HF PlayerはAndroid対応

 ハイレゾプレーヤーアプリ「Onkyo HF Player」は、これまでiOS版のみの提供となっていたが、16日からAndroid用のトライアル版が公開される。対応OSはAndroid 4.1。

 DSDやFLAC、Apple Lossless(ALAC)、AIFFなどのハイレゾ楽曲対応のプレーヤーアプリ。対応フォーマットはDSDが、DSF/DSDIFF(2.8MHz/5.6MHz/11.2MHz、PCM 変換)、FLAC/ALAC/WAV/AIFF/OggVorbisが192kHzまで。ただし、トライアル版のため、ハイレゾファイルについても16bitの48/44.1kHzにダウンコンバートして再生される。ハイレゾ出力対応のフル機能版については、年末の発表を予定している。

 AOA(Android Open Accessory)2.0対応のAndroid端末であれば、USBケーブルで同社のポータブルヘッドフォンアンプ「DAC-HA200」にデジタル出力してハイレゾを楽しめるようになる。

 また、e-onkyo musicサイトへのリンク機能も搭載し、スマートフォンやタブレットから楽曲購入やダウンロードも行なえる。iOS版と同様に、16,384の個別バンドを持つイコライザー機能や、アーティストプリセット、クロスフェード再生オプションなどの機能を搭載する。

(臼田勤哉)