ニュース

ベルリン・フィルと東京・春・音楽祭のコンサートを、DSD 5.6MHzで無料ライブ配信

 ソニーとインターネットイニシアティブ(IIJ)、コルグ、サイデラ・パラディソの4社は、4月に行なわれる「東京・春・音楽祭」とベルリン・フィルの演奏会を、DSD 5.6MHzのハイレゾ音源でライブストリーミング配信する公開実験を行なう。この模様は、有料の「デジタル・コンサートホール」でハイビジョン映像をライブ配信するほか、DSD 5.6MHz音声のみの無料ライブ配信も実施。その後、オンデマンド配信も一定期間行なう。なお、DSD配信を聴くには今回の実験専用の無償PCソフトをインストールして、対応DACを接続する必要がある。

配信概要図

 今回の実験では、コルグがライブ音源のエンコードを担当し、コルグとソニーでDSD信号処理を行ない、IIJがストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供。Saidera Paradiso レコーディング/マスタリングエンジニアのオノセイゲン氏が、全体を監修する。

 配信の第1弾は、4月5日に東京文化会館・小ホールで行なわれる「東京春祭マラソン・コンサート vol.5 古典派 〜楽都ウィーンの音楽家たち〜音楽興行師ザロモン(没後200年)と作曲家-ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン」(東京・春・音楽祭)で、会場からライブストリーミングを実施。配信時間は11時〜20時終了予定。

 なお、東京春祭マラソン・コンサートは「IIJ大規模コンテンツ配信サービス」を利用して、各種デバイスで視聴可能なマルチストリーミング配信を行なうが、DSD 5.6MHzでの配信は音声のみとなる。

 第2弾は、ベルリン・フィルハーモニー・ホール(ドイツ・ベルリン)で行なわれる「サー・サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィル演奏会」のライブ配信。配信日時は、ドイツ時間の4月11日(土)19時から21時40分終了予定。日本時間の4月12日(日)2時〜4時40分終了予定。演奏曲目は、ベルリオーズ「ファウストの劫罰」全曲で、管弦楽はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はサー・サイモン・ラトル、独唱はチャールズ・カストロノーヴォ(ファウスト)、ジョイス・ディドナート(マルグリート)、リュドヴィク・テジエ(メフィストフェレス)、フローリアン・ベッシュ(ブランデル)、合唱はベルリン放送合唱団(合唱指揮:サイモン・ハルシー)。

 今回配信されるDSD 5.6MHz音声は、無料で聴くことが可能。利用にはPCと今回の実験専用ソフトウェア、対応DACが必要となる。ソフトウェアは、特設サイトよりダウンロードで提供。DSD 5.6MHzに対応したソニーとコルグのDACは下記の通り。

  • コルグ
     DS-DAC-10
     DS-DAC-10-SV
     DS-DAC-100
     DS-DAC-100m
  • ソニー(Windowsのみ)
     UDA-1
     PHA-2
     PHA-3
コルグ「DS-DAC-100m」(左)と「DS-DAC-100」(右)
ソニー「UDA-1」
ソニー「PHA-3」

 「東京・春・音楽祭」では、これまでもインターネットでのコンサート配信を実施しており、ベルリン・フィルでは、ソニーなどのAV機器や、スマートフォン、タブレット、パソコンで利用できるコンサート映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を行なっている。DSD 5.6MHzでの配信により、「東京・春・音楽祭とベルリン・フィルという素晴らしいコンテンツを、良質な音のまま世界中に広めることができる」としており、各社は今後もこうした取り組みを通じて、最新技術のノウハウを蓄積し、配信技術の向上を図る。

(中林暁)