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4K/60p対応デジタルカメラや、国内初公開アクションカメラ。CP+ 2016開幕

 国内最大級の写真映像関連イベント「CP+ 2016」(シーピープラス2016)が25日、パシフィコ横浜で開幕した。期間は28日まで。入場料は当日一般1,500円(税込)で、Web事前登録者は無料。デジタルカメラの中でも、4K/60p撮影など高い動画撮影機能を備えたモデルやアクションカメラ、ドローン用カメラ、アクセサリ製品の展示をレポートする。

キヤノン最上位「1D X Mark II」や「G7 X Mark II」。HDR映像展示も

 キヤノンは、デジタル一眼レフやコンパクト機などを数多く展示。4K/60p撮影も可能な、最上位モデル「EOS-1D X Mark II」や、動画撮影時のAF速度や追従性などを強化した「EOS 80D」を展示。1D X Mark IIは4月下旬発売で、店頭予想価格は税込73万円前後(ボディのみ)。80Dは3月25日発売で、ボディ単体の店頭予想価格は14万円前後。

EOS-1D X Mark II
EOS 80D

 EOS-1D X Mark IIは、有効約2,020万画素の新開発フルサイズCMOSセンサーを搭載。ISO感度は静止画常用ISO 51200、拡張409600を実現。動画撮影時はフルHDで常用25600、4Kでは常用12800。

 高速連写や4K/60p動画撮影を可能にするため、新開発映像エンジン「DIGIC 6+」を2基搭載。デュアルピクセルCMOS AFに対応し、背面モニタをタッチしてのピント合わせも可能。会場では新体操選手の動きを実際のカメラで動体捕捉できるコーナーを設け、来場者が選手の一挙一投足にレンズを向けていた。

 動画は最高で4,096×2,160/60p撮影に対応。フルHDの撮影も可能で、その場合はMPEG-4 AVC/H.264のMOVかMP4が選択可能。1080/60pに加え、1080/120pのハイフレームレート撮影(音声なし)も可能。HDMI端子からのフルHD映像のスルー出力もでき、タイムコード付きの出力も可能。

 USB 3.0端子も搭載し、動画転送速度も1DXから高速化。GPSも内蔵しているので、動画にGPSの位置情報を記録する事もできる。

新体操選手の動きをカメラで動体捕捉できるコーナーを展開

 EOS 80DもデュアルピクセルCMOS AF対応で、APS-Cサイズ相当/有効2,420万画素の新開発CMOSセンサーを搭載する。動画はフルHD/60p撮影が可能で、HDR動画撮影やタイムラプス動画などにも対応。また、新発売のレンズ「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM」と電動パワーズームアダプター「PZ-E1」を組み合わせたビデオ撮影にも対応。

 PZ-E1は動画撮影時ズーム操作を電動化するアダプタで、本体側面に備えたズームレバーの操作で、ビデオカメラのような静かになめらかなズーム撮影が可能となる。価格は83,000円。

パワーズームアダプター「PZ-E1」
PZ-E1をレンズに付けたところ

 コンパクトデジカメ「PowerShot」シリーズのハイエンドモデル「G7 X Mark II」は、1型/2,010万画素の裏面照射型CMOSセンサーや、35mm判換算で24〜100mm相当(光学4.2倍)、F1.8〜2.8の明るい大口径ズームレンズを搭載。さらに映像エンジン「DIGIC 7」をコンパクト機で初めて搭載し、ノイズリダクションやブレ補正機能などを強化している。4月下旬発売で直販77,800円。

 ピクチャースタイルやRAW高速連写など、EOSシリーズでおなじみの機能をコンパクト機で初搭載。フルHD/60p動画撮影にも対応する。

PowerShot G7 X Mark II
ブース奥の技術展示コーナーではHDR映像や技術紹介を見られる

ニコン最上位D5や、新プレミアムコンパクト機。国内初公開のアクションカムも

 ニコンは、4K動画撮影にも対応したデジタル一眼レフカメラとして、フルサイズFXフォーマットの最上位モデル「D5」と、DXフォーマットの最上位「D500」を展示。D5は3月26日、D500は4月下旬に発売予定で、店頭予想価格はD5のボディ単体が75万円前後(税込)、D500が25万9,000円前後(税込)。

D5
D500

 撮像素子は、D5が35.9×23.9mmのFXフォーマットで、有効2,082万画素。D500が23.5×15.7mmのDXフォーマットで有効2,088万画素。

 どちらも4K動画の撮影に対応。解像度は3,840×2,160ドットで、30pまでの撮影に対応。カメラ内のメモリーカードに記録できるほか、4K映像をHDMI出力し、外部レコーダで記録する事もできる。映像処理エンジンのEXPEED 5と組み合わせ、高画質な動画撮影ができるという。フルHDの動画撮影時は、画角が約3倍となるクロップ撮影も可能。動画のファイル形式はMOV、圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。

 さらにD5では、4K動画から約8メガのJPEG静止画の切り出しにも対応する。

初公開のDLシリーズ

 23日に発表されたばかりの、プレミアムコンパクトデジタルカメラ「DLシリーズ」3機種を国内初展示。全モデル共通の特徴として、1型/有効2,081万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。Nikon 1シリーズで採用していたCXフォーマットセンサー(約1型)の技術をベースに、性能をブラッシュアップしたものだという。センサーは光学ローパスフィルターレス仕様で、専用レンズと共に解像感を高められるとする。

 発売は6月を予定。店頭予想価格は、広角ズームレンズ搭載の「DL18-50 f/1.8-2.8」が105,000円前後、標準ズームの「DL24-85 f/1.8-2.8」が8万円前後、高倍率ズームの「DL24-500 f/2.8-5.6」が12万円前後。カラーは、DL24-85 f/1.8-2.8のみブラックとシルバーの2色を用意し、他の2モデルはブラックのみ。

 いずれも4コアCPU搭載の新画像処理エンジン「EXPEED 6A」を採用。位相差AFとコントラストAFを併用したハイブリッドAFシステムを搭載。位相差AF追従で最高約20コマ/秒の高速連続撮影が行なえる。

 動画撮影は4K(3,840×2,160ドット/30p)や1080/60pに対応。カメラ本体で4K動画からの静止画切り出しが可能なほか、移動しながら撮影した映像を倍速ムービーとして記録する「スーパーラプス動画」などに対応する。さらに、専用の外付けEVF「DF-E1」も用意される。

メニューUIの基本はデジタル一眼レフのものと共通化
外付けビューファインダも用意

 ニコン初のアクションカメラ「KeyMission 360」も国内初展示されたが、撮影可能な実機は用意されず、ショーケース内のモデルのみ。360度を4K撮影でき、今年の春に発売予定としている。

KeyMission 360
自転車用ヘルメットにつけたところ

 カメラの前面/後面に撮像素子とNIKKORレンズをそれぞれ搭載。水深30mまで対応する防水性能や、耐衝撃、耐寒、防塵性能も備える。ブースでは専用アクセサリも参考展示していた。

本体保護アクセサリなどを展示していた

ソニーは6Kオーバーサンプリングの「α6300」など

 ソニーブースでは、新製品としてAPS-Cセンサーのミラーレス機「α6300」(ILCE-6300)や、業務用カムコーダ「PXW-Z150」、アクションカメラの新エントリーモデル「HDR-AS50」などを展示している。

 α6300はAPS-Cセンサー搭載αの最上位モデル。3月11日に発売予定で、店頭予想価格は135,000円前後(ボディ単体)。レンズ交換式デジタルカメラとして世界最速という0.05秒の高速AFを実現したほか、6K相当のデータをオーバーサンプリングしながら4K解像度で記録。4K/30pの動画撮影が可能。

 新開発のExmor CMOSセンサーの有効画素数は約2,420万画素。読み出し速度や感度を大幅に向上し、「αシリーズでもっとも解像感ある4K動画が撮影できる」という。

α6300(ILCE-6300)

 1型/有効1,420万画素の積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を業務用で初めて搭載した、4K記録対応XDCAMメモリーカムコーダ「PXW-Z150」は3月下旬発売で、価格は40万円。

 全画素読み出しによる4K記録が行なえ、XAVC Long GOPフォーマットで4K(3,840×2,160ドット)の30p/24p記録(100/60Mbps)に対応。MPEG HD422/420フォーマットもサポート。さらに、記録ビットレートを抑えたAVCHDにも対応する。

PXW-Z150
ドローン搭載可能な小型4K XDCAM「PXW-FS5」も展示
ソニー「AS50」

 エントリーモデルのアクションカメラ「HDR-AS50」は3月4日発売で、本体のみの「HDR-AS50」が25,000円前後、腕時計型リモコンが付属する「HDR-AS50R」が4万円前後。カラーはブラック。

 「HDR-AZ1」の後継機で、搭載しているセンサーや画質は同等だが、手ブレ補正機能を強化。Bluetoothを使った遠隔電源ON/OFF制御に対応する。GPSは非搭載。本体のみでの防滴機能も省かれ、雨などの場合は付属ハウジングに入れて利用する。

リコーの4Kアクションカメラ「WG-M2」、カシオのAndroidウォッチ「WSD-F10」

リコーイメージングブースには人の大きさ程もあるTHETA Sが登場

 リコーイメージングは、4K動画対応で防水/耐衝撃性を備えたアクションカメラ「RICOH WG-M2」を初展示。3月18日発売で、直販価格は4万円台後半。カラーはオレンジとシルバーの2色。

 '14年の防水/耐衝撃デジタルカメラ「WG-M1」の上位モデル。新たに4K/30p動画撮影に対応した。動画撮影時の画角は最大204度のWide、約151度のNarrowの2種類から選択可能。Narrow選択時には電子式の手ブレ補正も利用できる。

WG-M2
4K動画撮影が可能

 撮像素子は1/2.3型のCMOSで、有効画素数は800万画素。記録モードは4K(3,840×2,160ドット/30fps)と、Full HD(1,920×1,080/60fps、30fps)、HD(1,280×720/120fps、60fps、30fps)が選択可能。4K記録時には100Mbpsのハイビットレート撮影が可能。

裏側
レンズを外したところ

 カシオブースには、CES 2016で海外発表された、タフネス仕様のAndroid Wear搭載スマートウォッチ「WSD-F10」のデモ機が展示されていた。日本では3月末発売を予定している。カラーはオレンジ、ブラック、グリーン、レッドの4色。

 iOS/Android搭載のスマートフォンと連携でき、カシオ製の分離型カメラ「EX-FR100」をWSD-F10から操作することも可能。

カシオ「WSD-F10」
分離型カメラ「EX-FR100」と連携する

 カラー液晶の解像度は320×300ドット。本体のボタンはTOOL/Power/APPの3種類で、大型ボタンのため手袋を着けたままでも操作可能としている。マイクやバイブレーションも備える。通信機能は、Bluetooth 4.1やWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)。

OSにAndroid Wearを採用
EX-FR100

DJIは4K空撮できるM4/3カメラ「ZENMUSE X5」。ドローン専用バックパックも

 DJIは、マイクロフォーサーズ準拠で4K動画撮影が可能な、レンズ交換式ドローン用カメラ「ZENMUSE X5」を展示。3軸ジンバルを備え、microSDカードに1,600万画素の静止画や、4,096×2,160/24p、3,840/30p動画を記録する。3月発売で、ドローンの「Inspire 1」とのセットモデルは799,900円。

ドローンの「INSPIRE 1 PRO」に装着された「ZENMUSE X5」
ZENMUSE X5

 マンフロットブースでは、DJI Phantom 3 Professionalなど、DJIのドローン「Phantom」シリーズを収納できる「MB ドローンバックパック D1」(MB-BP-D1)を展示。2月17日に発売され、価格は35,000円。

 クロス形状のDJI Phantomシリーズを支える3つの三角ポーチを配置し、安定して収納できるという。プロペラを外さずにバックパック前面に取り付けて運ぶこともできる。

MB ドローンバックパック D1(MB-BP-D1)

ティアックのカメラ用オーディオレコーダーなど、周辺機器・アクセサリも多数

リニアPCMレコーダ/ミキサー「DR-701D」

 ティアックは、発売中のTASCAMブランドのリニアPCMレコーダ/ミキサー「DR-701D」(実売78,000円)をプロ向け動画エリアにおいて展示。

 デジタル一眼カメラやビデオカメラで動画撮影する際に、高音質な録音が可能なPCMレコーダ/ミキサー。内蔵のステレオマイクと4系統のXLR/TRSコンボ入力を備え、4トラック+2ミックスの録音が可能。2トラック録音時は最高192kHz/24bitに対応する。録音フォーマットはWAV/BWF。

野外/屋内でのレコーディングでの使用を想定
Atomosの液晶モニタ一体型レコーダ「NINJA ASSASSIN」との組み合わせ

 HDMI接続したカメラの映像とクロックを同期して録音開始/停止可能。ブースでは、HDMI端子を備えたAtomosの液晶モニタ一体型レコーダ「NINJA ASSASSIN」と組み合わせた利用例を展示していた。

 また、参考展示として、カメラ用のショットガンマイク一体型リニアPCMレコーダー「DR-10SG」を出展。シューマウントに装着できる軽量110gのPCMレコーダーで、有線で音声出力できるほか、microSDカードスロットを使った録音にも対応する。発売時期や価格は未定。

筐体はマグネシウム合金を使用し剛性を高めた
参考出品の「DR-10SG」

 その他にも、会場ではさまざまなカメラやアクセサリ製品など多数の関連製品が展示されている。詳細は僚誌デジカメWatchを参照して欲しい。

パナソニックの新発表レンズ「LUMIX G VARIO 12-60mm」。4K動画撮影中の微小な画角の変化や、手ブレ補正動作時の周辺画像の歪みを抑制できる
ケンコー・トキナー/KPIブースにて、スマホとカメラレンズを組み合わせられる「Beastgrip Pro」
EIZOブースでは、写真プリントなどに特化した液晶モニター新製品「ColorEdge CS2420」を展示
BTOパソコンのマウスが新発表した、クリエイター向けPC「DAIV」
僚誌デジカメWatchの連載で写真家・糸崎公朗氏が作成した、レゴブロック×OLYMPUS AIR A01モデル。オリンパスブースにて
CP+会場の出口付近にはインプレスのブースも出展

(庄司亮一)