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UHD BDプレーヤーで「Ultra HD Premium」ロゴ認証開始

ディスク、再生、表示まで4K/HDRハリウッド画質

 ハリウッドの主要スタジオや家電メーカー、映像配信事業者らによる、UHDアライアンスは11日、「Ultra HD Premiumロゴ」の利用対象製品を拡大し、Ultra HD Blu-rayプレーヤー用の認証ライセンスを開始すると発表した。

 Ultra HD Premiumロゴは、4K/Ultra HD(UHD)のディスプレイやテレビ、コンテンツ、配信事業者などに向けたロゴプログラムとして1月にスタート。解像度(4K)やハイダイナミックレンジ(HDR)、最高輝度、黒輝度、色域などのUltra HDに適応する製品や、コンテンツなどを認証する。

 ディスプレイ/コンテンツ共に解像度は3,840×2,160ドットの4K、色深度は10bit以上、色域はBT.2020、ダイナミックレンジはSMPTE ST2084と規定。ディスプレイは、DCI P3カラーを90%以上カバーし、ディスプレイのピーク輝度は1,000nits以上で黒レベル0.05nits以下、または、ピーク輝度が540nits以上で黒レベルが0.0005nits以下のいずれかが必要となる。

 このロゴプログラムを、テレビやコンテンツに加え、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)プレーヤーでも開始。これにより、消費者が高品位な4K/HDRコンテンツを最高の状態で体験できる製品を、簡単に選びやすくする狙い。

Ultra HD PremiumロゴをUltra HD Blu-rayプレーヤーに拡大

 UHD BDプレーヤー用のロゴプログラムでは、UHD BDの信号を、メタデータを含めてそのままディスプレイへ出力することを保証。Blu-ray Associationにおける認証試験では、ディスクやプレーヤー互換性検証が行なわれているが、プレーヤーのHDMI出力の画質確認は行なっていない。過去のBDの事例では、プレーヤーで画質劣化を伴う処理が入るものがあったことから、UHD BD世代ではプレーヤーの出力画質に関する認証も必要と判断し、導入したという。これにより、UHD BDの再生から表示まで、ハリウッドが認めた画質を保証できるようになる。

Ultra HD Premiumロゴでハリウッド画質を認定

 UHDアライアンスでは今後、ライブ放送用コンテンツの研究も進め、ライブ放送向けの技術課題や、プレミアム基準などを検討していくとしている。

(臼田勤哉)