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世界初の仮想アース内蔵スピーカーが今夏発売。Lu Kang×光城精工開発
2026年6月19日 17:10
Lu Kang Audioと光城精工は19日、仮想アースユニットをキャビネット内部に内蔵したスピーカー「Spoey 200GD Signature Edition」を、オーディオイベントOTOTEN 2026で披露した。2026年晩夏以降の発売を予定しており、価格はペアで792,000円。カラーはシグネチャーホワイト(マット)。
Spoey 200GD Signature Editionは、ブックシェルフ型スピーカー「Spoey 200」をベースとしながら、スピーカー内部のネットワーク回路の動作基準となるGND(接地)を安定化させる“仮想アースユニット”を内蔵したモデル。仮想アースを内蔵したスピーカーは世界初だという。
なお、新モデルは「Spoey 200の置き換えや上位機種ではない、もう一つの選択肢」とすて展開するため、Spoey 200を含む既存モデルは販売継続される。
Spoey 200GD Signature Editionを開発したのは、台湾の老舗ハイエンドスピーカーメーカー・Lu Kang Audioと、仮想アース技術のパイオニア・光城精工。
両社は、スピーカーのネットワーク回路で動作の基準となるGNDに着目。音質を左右するGNDを強化・安定化させ、スピーカーユニットを電気的に安定した土台の上で駆動させることを目指した。
Spoey 200のネットワークにおいても、2mm2の無酸素銅線を接地配線に用いていたが、新モデルでは導体表面積において約15,000m2(150m×100m=サッカーフィールド約2面分相当)を有する仮想アースユニットを内蔵。GNDの導体表面積を広大化することで、強固で安定した基準を構築した。
仮想アースは、光城精工の思想「遠くのアースより、近くのアース」にしたがい、ネットワーク回路の最も近い位置に内蔵することで効果を最大化。光城精工がSpoeyのネットワーク特性に合わせて専用設計したものとなっており、市販の汎用仮想アース製品とも異なる。
具体的な効果としては、「SN改善」の加え、「にじみのないフォーカスされた音像、立体的な音場、広がり・奥行き・高さなどが一段と研ぎ澄まされる」という。
スピーカーの仕様は、2ウェイブックシェルフ型。ウーファー・ツイーターともにデンマーク製の高品位ユニットで、ウーファーはAudio Technology 200mm、ツイーターはHiquphon 3/4″OW2-FSを搭載した。
クロスオーバーは2.2kHz。インピーダンスは8Ωで、能率は86.5dB。
外形寸法は26.2×30.8×47.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は17kg(1本)。
Spoey 200以外のスピーカーにも「仮想アース内蔵」を検討中
発表会では、Lu Kang Audio社長のロックス・シー(Rox Shih)と、光城精工の土岐泰義氏が登壇した。
Lu Kang Audioは、世界各国のオーディオ製品を取り扱う代理店として1983年に台湾で創業。2000年代からは、スピーカーなど自社で開発し、日本を含む世界各国で「Spoey(スポーイ)」シリーズを展開してきた。
今回発売する「Spoey 200GD Signature Edition」は、光城精工の台湾代理店でもあるLu Kang Audioのロックス氏に、土岐氏が“仮想アース内蔵スピーカー”のアイデアを提案したのがきっかけだったという。
土岐氏は「エンジニアにとって、回路グラウンドをどうするか? が非常に重要。パターンレイアウトや面積をどうするか? を考えながらみな作っている。スピーカーの場合はネットワーク回路がキモであり、その回路の中に専用開発のグラウンドユニットを直接組み込んだ。基準になる部分、土台となる部分の直近に置いたことが大きな効果を生み出している」とアピール。
ロックス氏は「低域がよりクリアになったのは、仮想アースがもたらしたひとつの大きな効果」と説明。
続けて、「アイデアを受けてから約1年ほどの開発期間を経て、世界初の仮想アース内蔵スピーカーを完成させた。今回は『Spoey 200』に仮想アースを組み込んだが、ほかの製品への展開もいま検討中だ。仮想アースを適用した新しいシリーズも考えているので期待していて欲しい」と話した。






