KDDI、配信動画をDVDに焼く「DVD Burning」サービス終了

-東芝のレコーダ「VARDIA」で採用。「大変残念」



9月25日サービス終了

 

 KDDI株式会社は26日、PCや東芝のDVDレコーダ「VARDIA」などで利用できる、オンデマンドDVDサービス「DVD Burning」を、9月25日に終了すると発表した。終了の理由をKDDIは「利用者減少のため」と説明している。

 同サービスは、ユーザーが映画やアニメなど、DVDビデオのイメージファイルをダウンロード。PCを使ってDVDメディアに記録し、再生する新しい映像配信サービスとして、2007年9月からスタート。映像配信ながら、手元にDVDメディアが残り、セルDVDのような所有/コレクションができるとして注目を集め、技術的には著作権保護にCSSではなくCPRMを採用したことも話題となった。

 

VARDIAの「RD-S502」と「RD-S302」
 また、東芝のDVD/HDDレコーダ「VARDIA」の「RD-S502/S302」が、2008年6月のファームウェアアップデートにより、レコーダとしては初めて、同サービスに対応。レコーダからDVD Burningのサーバーへアクセス。そのまま動画をダウンロードし、メディアへのライティングまでPCレスで行なえるのが特徴で、その後は「VARDIA」の標準機能としてRD-X8/S503/S303にも搭載されている。

 KDDIによれば、「2009年の4~5の月間利用者数は約500人で、ピーク時期の1/3~1/4程度になっていた」(広報部)という。利用者減少の理由を同社は「お客さまの映像視聴スタイルの多様化」と分析している。なお、東芝はサービス終了について「大変残念」とコメントを発表している。

 今後のスケジュールは、会員登録が7月1日正午までで終了。お試し会員の支払い情報登録は8月10日正午までとなる。全商品の購入も9月10日正午で終了。購入した商品のメディアへのライティング期限は9月25日正午までとなっている。なお、これに伴い、謝恩キャンペーンも開催。期間は7月10日~9月10日までで、詳細は公式ページで別途発表されるという。


(2009年 6月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]