「IPサイマルラジオ」を利用したい人は66.3%

-男性の72%に利用意向。アイシェア調査


4月6日発表


 アイシェアは6日、「radiko.jp」において実用化試験の配信が3月15日からスタートした「IPサイマルラジオ」に関するアンケートの結果を発表した。

 アンケートは同社が提供する無料メール転送サービスの会員に対して3月16日~19日に行なったもので、20代~40代の男女478名の回答を集計している。

 一般的なラジオ放送を「よく聞く」という人は9.6%。「たまに聞く」人の15.9%と「めったにないが聞くことはある」人の22.8%を合わせた“聞く”人は全体の48.3%となり、「まったく聞かない」人の51.7%と半々になっている。聞く人を年代別でみると、30代(52.1%)や40代(51.5%)と比べて、20代(40.3%)は10ポイント以上低い。

 ラジオ放送を聞く人に「ラジオの電波受信状況が悪く、聞きたいラジオ番組の聴取をあきらめたことがあるか」を尋ねると、「ある」という人は69.7%に上った。また、ラジオを聞く人の中で、インターネットラジオを利用する人は「よくある」が8.7%、「たまにある」が40.7%で合わせて49.4%。利用者の割合が最も高かったのは30代で57.3%。20代は50.0%、40代は40.7%だった。

 「IPサイマルラジオ」について解説した上で、実用化したら利用したいかどうかを回答者全員に質問すると、「ぜひ利用してみたい」人は30.1%、「利用を検討してみたい」人は36.2%で、計66.3%が利用意向を示した。一方、「特に利用してみたいと思わない」人は33.7%だった。男性は72.0%と利用意向が高く、女性は59.4%で12.6ポイントの差がついている。年代別では、30代(73.7%)が20代(61.8%)と40代(62.9%)を10ポイント以上上回っている。

 インターネットラジオを利用することがある人のうち、IPサイマルラジオの利用意向は97.4%で、「まったくない」人の79.5%を17.9ポイント上回っている。また、ラジオの電波受信状況が悪く、聞きたいラジオ番組の聴取をあきらめた経験がある人の91.3%がIPサイマルラジオの利用意向を示した。

 「特に利用してみたいと思わない」人が挙げた理由の大半は「ラジオを聞く習慣がない」というもの。一方で、利用意向を持った人の理由は「電波状況に関係なく聞きたい番組を聞けるのは歓迎」、「音質の高さが魅力」、「パソコン作業のついでに聞けるのは便利」といった声が多かったという。



(2010年 4月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]