日立、W録/超解像搭載「Wooo XP05」に42型液晶を追加

-LEDバックライト採用の「L42-XP05」


L42-XP05

6月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 日立コンシューマエレクトロニクスは、デジタル放送のW録画や超解像技術などを搭載した薄型テレビのフラッグシップ機「Wooo XP05シリーズ」に液晶の42型モデル「L42-XP05」を追加、6月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25万円前後の見込み。

 Wooo XP05シリーズは、プラズマが42/46/50型の3モデル、液晶が32/37型の2モデルで4月17日に発売された。今回、LEDバックライトを採用した42型モデルを追加し、ラインナップを拡充する。2010家電エコポイントの対象製品となる。

 42型/1,920×1,080ドットの新IPS液晶パネルを採用し、178度の広視野角を実現。光沢(グレア)処理パネルを採用したことで、つやのある鮮鋭な画像表現を実現している。

 映像エンジンには「Picture Master Full HD2」を搭載。シーンごとに輝度分布を使った画像認識処理に、平均輝度レベルを分析する機能を加え、より効果的な階調処理を行なうことで表現力を向上する「アドバンストダイナミックコントラスト」や、「カラーリミッター」、色彩を改善する「3次元デジタルカラーマネジメント」などの高画質化技術を搭載する。

 さらに、超解像技術「ピクセルマネージャー」を搭載。入力信号の画素情報を分析し、映像の部分ごとに圧縮時に欠落したデータを元の解像度に適した状態に復元し、斜め方向の解像度と、画面全体の解像感を向上する。さらに、映像の部分ごとに精細度を解析し、それぞれに適した回復処理を実行することで、奥行き感ある映像表現を可能としている。

 自動画質調整機能の「インテリジェント・オート高画質 2」も搭載。室内の明るさや表示映像、映像ジャンルなどに応じて最適な画質に調整する機能で、輝度や色温度、コントラストなどを調整するだけでなく、超解像の効果やブロックノイズリダクション、モスキートノイズリダクションも自動で調整。環境に最適な画質で視聴できるという。

 スピーカーは開口率を高めた新設計のものを採用し、出力は10W×2ch。音響パワーイコライジング技術「CONEQ」を採用し、筐体などに起因する音響的なズレを低減して理想的な周波数特性にする。同時に音のトランジェントを改善し、広がり感の向上や定位の明瞭化を図っている。自動音量補正機能も備えている。 


■ 地デジ3チューナやDLNA対応も

 録画機能も大きな特徴。チューナは、地上デジタル3系統とBS/110度CSデジタル2系統、地上アナログを1系統装備。320GBのHDDを内蔵するほか、iVDR-Sスロットも備えており、別売iVDR-Sメディアへの録画も可能。地デジチューナを3系統装備したことで、2番組同時録画に対応するとともに、2番組録画中でも裏番組を視聴できる。

 HD映像のトランスコード技術「XCodeHD」により、MPEG-4 AVC形式での録画も可能。録画モードは、TS(ストリーム記録)のほか、HD画質が、TSE(2倍/MPEG-2)/TSX4(4倍/AVC)/TSX8(8倍/AVC)の3モード。SD解像度のMPEG-2がXP/SP/LPとAVC記録のTSX24を用意する。ダビング10に対応する。

 電子番組表(EPG)は、番組ジャンル別(映画、スポーツ、ドラマ、バラエティ、音楽)の色分けを採用。さらに、録画予約した番組は、新聞のテレビ欄に手書きで○をつけたようなイメージの表示を採用し、予約番組を確認しやすくした。録画した番組を自動整理する「ワケ録」も搭載。同じ番組名や、ジャンル、未表示などに自動的にフォルダ分類して表示できる。

 独自のシーン解析アルゴリズムによる自動チャプタ設定機能「いいとこジャンプ」や音楽番組の歌い出しや、サッカー、野球中継などのハイライトシーンを探しやすくした「みどころシーンサーチ」も搭載している。

 ネットワーク機能は、「アクトビラ ビデオ・フル」のダウンロードに対応。「テレビ版Yahoo! JAPAN」の動画チャンネルも対応している。

 DLNAとDTCP-IPに対応し、DLNAサーバー/クライアントとして動作。PCに保存されている動画をWoooから再生できるほか、内蔵HDDやiVDR-Sに録画した番組をLAN経由で対応のテレビやパソコンから再生できる。DLNA/DTCP-IPを使った「AVネットワークダビング」機能も搭載しており、Woooの内蔵HDDに録画した番組を、LAN接続した NASにネットワーク経由でダビングできる。対応機器はアイ・オー・データの「HVL-1」、「HVL-4」シリーズ。

 専用ポータルサイト「Wooonet」も用意。PCから送信した動画/静止画を専用サーバーにアップロードすることで、離れた場所にあるWoooから、それらの動画/静止画が閲覧できる有料サービス「ビデオdeメール」に対応する。また、Roviの提供するGガイド注目番組にも対応し、Gガイドの注目番組をWooonetから確認可能となった。

 SDメモリーカードスロットも装備し、写真のスライドショー再生や内蔵HDDへの保存に対応。AVCHD動画の再生も行なえる。

 HDMIは4系統装備。HDMI Ver.1.4のオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応する。HDMIのContent Typeの検出にも対応し、プレーヤー側からシネマや写真、テキスト、ゲームなどの信号が送られてきた場合は、その画質モードに自動調整できる。

 HDMI以外の入出力端子は、D4×1入力、S2映像入力×1、コンポジット入力×3、アナログ音声入力×3、モニター出力×1、光デジタル音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1など。消費電力は152W(待機時0.1W)、年間消費電力量は133kWh/年(スタンダード時)。外形寸法は102.5×31.9×71.5cm(幅×奥行き×高さ/スタンド込み)、重量は23.5kg(スタンド込み)。


(2010年 5月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]