東芝、DTCP対応の10/7型「レグザタブレット」2機種

-REGZAで録画&受信した番組をタブレットで再生


10.1型の「AT700/35D」

 東芝は、Android OS 3.2を採用したタブレット端末「レグザタブレット」2モデルを発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は、10.1型の「AT700/35D」が12月中旬発売で7万円前後、7型の「AT3S0/35D」が10月下旬発売で、5万円前後。カラーはどちらもシルバー。

 ノートPCのdynabookで培ったという技術を採用し、薄型・軽量を実現したAndroidタブレット。同社液晶テレビREGZAや、REGZAブルーレイなどのレコーダと連携できるのが特徴。ディスプレイは10.1型と7型で、解像度はどちらも1,280×800ドット。

 「レグザリンク・シェア」に対応するのが特徴。液晶テレビのREGZAや、BDレコーダのREGZAブルーレイと、録画や放送番組を連携できる機能で、タブレットはDTCP-IPに対応。今後のアップデートにより、アプリ群「レグザAppsコネクト」を使い、液晶テレビREGZAのZ3、ZP3、X3シリーズや、レグザサーバー「DBR-M190/M180」、REGZAブルーレイ「DBR-Z160/150」で録画した番組を、LAN経由でREGZA Tabletから再生可能になる。さらに、REGZAで受信した番組を、リアルタイムにタブレットへ転送配信する事もでき、放送中の番組を、家の様々な場所で楽しむ事が可能。

 さらに、番組持ち出しにも対応予定。対応するREGZAブルーレイのHDDに録画した番組を、タブレットに転送し、持ち出せる。同機能を実現するために、タブレット発売後に、レコーダなどはバージョンアップを予定。液晶テレビのREGZAでは、2012年の新製品より、番組持ち出しに対応予定。これらの連携機能を東芝では「レグザリンク・シェア」と名付けている。

 放送中番組の転送には、アプリ「RZライブ」を使用。レグザリンク・シェア対応のBDレコーダで受信したテレビ番組を、LANを介してタブレットで視聴できる。放送中の番組に対して、Twitterでコメントを投稿する事も可能。なお、10月下旬に発売される「AT3S0」向けには12月中旬に提供される予定で、AT3S0ではプラットフォームのアップデートも必要になる。

 

7型の「AT3S0/35D」AT3S0の背面10.1型「AT700/35D」

 

10.1型「AT700/35D」の背面7型の「AT3S0/35D」「AT3S0/35D」の背面

 レグザリンク・シェア対応のREGZA、REGZAブルーレイで録画した番組のLAN内再生には、アプリ「RZプレーヤー」を使用。このアプリには、録画番組のシーン頭出し情報を全国のユーザーと共有できる「タグリストシェア」機能も含まれており、効率的な再生ができるほか、Twitterにも対応。番組やシーン単位でのツイートもできる。AT3S0向けには12月中旬に提供され、プラットフォームのアップデートも必要。RZプレーヤーで視聴時の画質は、1,280×720ドット/12.6Mbps、1,280×720ドット/4.2Mbps、960×540ドット/12.6Mbps、960×540ドット/4.2Mbps、720×480ドット/4.7Mbps、640×360ドット/1.6Mbpsから選択可能。

 録画番組の持ち出しには、アプリ「RZポーター」を使用。対応するREGZAブルーレイに、LANを介して番組をダビングできる。「RZプレーヤー」と同様に、タグリストシェアやTwitterにも対応。ダビングにはダビング10のルールを使用し、書き戻しはできない。アプリは2012年1月下旬に提供予定で、AT3S0ではプラットフォームのアップデートが必要。

 

レグザリンク・シェアのイメージ録画番組を再生するアプリ「RZプレーヤー」のデモ。タグリストが利用できているのがわかる再生する画質を切り替える事も可能
右のメニューの一番上にはTwitter用ボタンも備えている10.1型「AT700/35D」豊富な、アプリ群「レグザAppsコネクト」が利用できる

 

 内蔵フラッシュメモリは、10.1型/7型ともに32GB。どちらもmicroSDカードスロットを備え、メモリの拡張が可能。通信機能はIEEE 802.11b/g/nの無線LANと、Bluetoothに対応。デジタルカメラも前面、背面に備えており、前側が200万画素、背面が500万画素となる。バッテリの駆動時間は10.1型が最大約7時間、7型が最大約6時間。

 2モデルとも、高画質・高音質化技術を投入。画質面では、屋外の光の状態を検出し、バックライト輝度だけでなく、コントラストなども最適な映像に自動調整する「Adaptive Display」機能を搭載。太陽光の下でも見やすい表示ができるという。さらに、ソフトウェア上の処理で映像の鮮鋭度を向上させる「レゾリューションプラス」も搭載する。なお、AT700でのレゾリューションプラス対応は12月が予定されているb。

10.1型「AT700/35D」の側面。上が右側面、下が左側面「AT700/35D」の上下。中央に端子があるのが下側

 音質面では、スピーカーのハード特性に合わせて音質を調整する「Audio Enhancement」を搭載。周囲がうるさい環境でも、スピーカーからの音を聞き取りやすい音質に調整する「Noise Equalizer」、雑音環境下でも広がりのあるサウンドを再生する「SRS Premium Voice PRO」などを備えている。

 ショッピングや豊富なコンテンツが楽しめるという、「東芝プレイス」にもアクセス可能。

7型の「AT3S0/35D」の側面。上が右側面、下が左側面「AT3S0/35D」の上下。中央に端子があるのが下側。上側にはイヤフォンジャックがある
型番AT700/35DAT3S0/35D
OSAndroid 3.2
ディスプレイ10.1型
1,280×800ドット
7型
1,280×800ドット
プロセッサTI
OMAP4430
NVIDIA
Tegra 2
メモリ1GB DDR21GB DDR2
内蔵フラッシュメモリ32GB eMMC対応32GB eMMC対応
通信機能IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth
カメラ前面:200万画素
背面:500万画素
駆動時間最大約7時間最大約6時間
インターフェイスmicroSD、mini USB、HDMIマイクロ
ヘッドセット/ヘッドフォン共用端子
外形寸法
(縦×横×厚さ)
256×176×7.7mm189×128×12.1mm
重量約558g約379g

(2011年 10月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]