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Google、音楽ジャンルの流行り廃りを可視化した「Music Timeline」

 米Googleの研究部門は16日、1950年以降の音楽ジャンルの流行り廃りを可視化したプロジェクト「Music Timeline」を公開した。

 クラウド音楽サービス「Google Play Music」の、ユーザーによるライブラリ登録楽曲データを集計。それらのデータを元に、楽曲やジャンルの人気をWebブラウザ上でビジュアルで確認できるもの。Google Play Musicはユーザーが手元の楽曲(ファイル)をアップロードして、PCやタブレットなどマルチデバイスでライブラリ共有する機能を有しており(日本では提供されていない)、これらのデータを用いて楽曲やジャンルの人気をビジュアル化する。

 Music Timelineを見ると、60年代の曲が人気となっているJAZZが70年代以降縮小していくことや、60-70年代後半に大きく伸びたRockが、80年代以降に縮小傾向となること、80年代中盤からHip-Hopが増加したことなどが確認できる。また、ジャンルの細分化傾向も見て取ることができる。

 Music Timelineをブログエントリでは、年代ごとの「Metal」の人気アーティストの傾向などを紹介。また、「U2」は'80年代以降、数年ごとに人気を集めているが、「Macarena(マカレナ。注:'90年代に世界的にヒットした曲。日本でも恋のマカレナ、として曲やダンスが人気を集めた)」は90年代の僅かな時期にしか盛り上がっていないなど、ジャンルの隆盛や衰退が確認できる。

 なお、Music Timelineのデータは日本からも閲覧できるが、現時点ではGoogle Play Musicのサービスは日本から利用できない。そのためか、日本のアーティストなどの情報はあまり見つからなかった。

U2は継続的に人気があるが、Macarenaは一時的

(臼田勤哉)