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ティアック、幅215mmのUSB DACやアンプ「Reference 301」

デュアルモノラルDACやBT内蔵プリメインなど

Reference 301シリーズ

 ティアックは、小型オーディオシステム「Reference 301」シリーズ3製品を3月中旬より順次発売する。USB DACの上位モデルでデュアルモノラルDAC構成の「UD-301」は3月下旬から、USB DAC/プリメインアンプ「AI-301DA」は3月中旬から発売され、価格はオープンプライス。店頭予想価格は「UD-301」が57,540円前後、「AI-301DA」が52,290円前後。カラーはブラック(-B)とシルバー(-S)の2色が用意される。

 Reference 301シリーズの同軸2ウェイスピーカー「LS-301」も3月下旬に発売。店頭予想価格は31,290円前後。カラーはブラック(-B)とチェリー(-CH)の2色。

 上位シリーズの「Reference 501」シリーズは幅290mmだが、Reference 301は215mmと更に小型化。デスクトップにもおけるハイレゾ対応の高性能オーディオというコンセプトを追求していくという。

デュアルモノラル構成の小型USB DAC「UD-301」

 DSD 5.6MHzや32bit/192kHz PCMのUSB入力に対応したデュアルモノラル構成のDAC。入力として、USB×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1を搭載。出力として、バランス(XLR)とアンバランス(RCA)、ヘッドフォン出力を備えている。

UD-301-B(ブラック)
UD-301-S(シルバー)
TEAC HR Audio Player

 PCとUSB接続し、USBオーディオとして動作。DSD 5.6MHzのネイティブ再生に対応するほか、PCMデータは最高で32bit/192kHzまでサポートする。PCM入力信号を192kHzにアップコンバートする事も可能。同軸デジタル入力は24bit/192kHzまで、光デジタル入力は24bit/96kHz対応する。

 PC用プレーヤーソフト「TEAC HR Audio Player」をユーザー向けに無償で配布。PCで再生した楽曲を非同期(アシンクロナス)方式で、ジッタを抑えて伝送する。DSD再生時はASIO 2.1またはDoP(DSD over PCM)方式をサポートし、対応OSはWindows XP/Vista/7/8/8.1とMac OS 10.6/10.7/10.8/10.9。

 DACはバーブラウンの「PCM1795」を2基搭載したデュアルDAC構成。オペアンプは「MUSES8920」を左右に1基づつ搭載するなど、左右チャンネル間干渉を排除したデュアルモノラル構成を採用。ヘッドフォンアンプ部もデュアルモノラル構成となっている。

背面

 ヘッドフォンアンプは、コンデンサに頼らないCCLC(Coupling Capacitor Less Circuit)方式を採用し、十分な低域とレスポンスの良いヘッドフォン出力を確保。ヘッドフォン出力端子はステレオ標準で、対応ヘッドフォンインピーダンスは8~600Ω。ヘッドフォン出力時にリアのXLR/RCA出力をオフにして不要なノイズを抑えることも可能。

 電源にはトロイダルコアトランスを採用し、急峻な立ち上がりでも安定した電源供給を可能にしている。ボディの外装にはアルミ製パネルを採用している。XLR/RCA出力は出力レベルを固定、可変、オフで切り替え可能としている。消費電力は10W。外形寸法は215×231×61mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.5kg。

DSD対応USB DAC+プリメイン&Bluetooth「AI-301DA」

 DSD 5.6MHzや32bit/192kHz PCMに対応したUSB DACを搭載するほか、Bluetoothにも対応するユニークな小型プリメインアンプ。

AI-301DA-B(ブラック)
AI-301DA-S(シルバー)

 USB DAC機能は、DSD 5.6MHzやPCM 32bit/192kHzまでサポートし、PC用プレーヤーソフト「TEAC HR Audio Player」によりハイレゾ再生が可能。ジッタを抑えたアシンクロナス伝送に対応する。対応OSは、対応OSはWindows XP/Vista/7/8/8.1とMac OS 10.6/10.7/10.8/10.9。

 また、光デジタル音声入力と同軸デジタル音声入力、アナログ音声入力(RCA)も装備し、同軸は24bit/192kHzまで、光は24bit/96kHzまでサポート。さらに、Bluetooth(Ver.2.1+EDR)も内蔵しており、Bluetooth対応スマートフォンなどの音楽の受信/再生も可能となっている。高音質コーデックのaptXもサポート。対応プロファイルはA2DPとAVRCP。

背面

 DACはバーブラウン「PCM1795」を1基内蔵。ICE Power製のClass Dデジタルアンプを搭載し、最大出力は40W×2ch(4Ω)/20W×2ch(8Ω)、定格出力は28W×2ch(4Ω)/15W×2ch(8Ω)。ヘッドフォン出力も備えており、CCLC方式の採用によりリニアリティの高い音楽再生を実現したとする。

 アルミ製パネルなどを採用したフルメタル筐体を採用。テレビの光デジタル音声出力とデジタル接続した場合、デジタル信号入力を検知して、電源が自動的に入るオートパワーオンも搭載している。消費電力は38W。外形寸法は215×258×61mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.1kg。

40kHz/ハイレゾ対応小型2ウェイ同軸スピーカー「LS-301」

 2011年発売の同軸2ウェイスピーカー「S-300NEO」で培ったノウハウを活かし、AI-301DAとマッチするよう開発したスピーカー。エンクロージャはバスレフ方式。

LS-301-B(ブラック)
LS-301-CH(チェリー)

 10cmコーンウーファと、2cmドームツィータから構成される同軸(コアキシャル)2ウェイユニットを搭載し、同ユニットをAir Dump Center Pole Systemにより強固に支持。ウーファの運動エネルギーを確実に空気振動へ変換し、ツィータへの影響を最小限に抑えながら、理想的な状態でドライブするという。

 再生周波数帯域は65Hz~40kHz、クロスオーバー周波数は3.8kHz。出力音圧レベルは85dB/W/m。インピーダンスは6Ω。外形寸法は161×207×230mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.7kg(台)。

(臼田勤哉)