WORLD PC EXPO 2001開幕、メモリプレーヤーやAVパソコンなど


9月19日~22日

会場:幕張メッセ

入場料:2,000円



 PC関連製品の大型展示会「WORLD PC EXPO 2001」が19日開幕した。会期は22日までで、入場料は2,000円。ほとんどがPC関連製品の展示だが、DVD-RWなど、PCとの親和性が高いAV関連製品が数多く扱われている。今回は参考出展品など、普段見かけないものを追ってみた。

■表示機器

 表示機器の展示は液晶モニタが中心。ナナオでは20.8型高精細液晶ディスプレイをデモ。すでに医療用など特定用途に納入されている製品だが、現在コンシューマ市場に対応するビデオカードが無いため、一般販売される予定はないという。

 そのほかにもシャープ、東芝などの日本メーカーや、ビューソニック、エヌフレン、サムスンなどの海外メーカーも多くの展示を行なっていた。展示のほとんどは発売中のモデルだが、サムスンではワイド28型や、高精細モデルなども見受けられた。

ナナオの20.8型高精細液晶 サムスンのワイド型と高精細モデル

 また、プロジェクタは専用のブースを設けて各社が展示。ほとんどがデータプロジェクタだが、比較コーナーも設けられ、ホームシアターのコーナーは暗幕を仕切ったコーナーでプラス、東芝、三洋などの発売中モデルを投射。プロジェクタブース以外にも、スキャナやDVDプレーヤーを出しているマステックが同社ブースでプロジェクタを展示していた。

 PDPの展示も多かったが、見かけられた製品は発売中や既発表のものばかり。パイオニアは業務用50型の

「PDP-503CMX」や、ハンドサインシステムを、松下ではBSデジタルチューナ搭載の50型「TH-50PH50/S」の展示を行なっていた。

プロジェクタブース 比較展示コーナー マステックのプロジェクタ

■メモリプレーヤーなど

 メモリースティック製品を扱う「メモリースティックパビリオン」が設置され、各社がメモリースティック採用製品の展示を行なっていた。参考出展品の中で目に付いたのは、ソニーとパイオニアのHDD/メモリースティック搭載カーオディオシステム。両社の製品ともATRAC3で音楽再生を行なう。

 SDカード陣営は、各社がそれぞれに展示を行なっていた。松下は、昨日発表されたSDオーディオプレーヤー「SV-SD80」などを、三洋では既発売のSD採用プレーヤー「SSP-PD9」と内蔵メモリのみの「SSP-PD10」を展示。東芝ではSDを使用した映像ビューアなどの想定モックアップをひっそりと展示していた。

パイオニアのメモリースティック機器 東芝のSD機器想定モックアップ

 ビクターではF値1.2のレンズを採用するDVカメラを参考出展。SDスロットも装備し、MPEG-4での映像記録も可能という。また、ニコン、オリンパスなどデジタルカメラメーカーも発表されたばかりの製品を展示していた。

 アイオーでは、MP3/WMA/AACの再生が可能でUSBバスパワーで充電できるメモリプレーヤーを展示。サムスンでは「yepp」シリーズのラインナップとして、カラー液晶モニタを装備したモデルも展示されていた。そのほかにも、TDKの「MOJO」など、発売中のプレーヤーも多く見ることができた。

ビクターのDVカメラ アイオーのシリコンプレーヤー サムスンの液晶モニタ付き「yepp」

■PC関連機器

 各社では「AVパソコン」の新製品を多数展示していた。ソニーでは、スピーカーを装備したノート型の「VAIO QR」を、松下はノート型PC「人」の新モデルを参考出展。「人」は輝度を2倍にし、色再現性を向上させたという「ビジュアルブライト液晶」をモニタに採用している。

ソニーの新「VAIO MX」 ノート型の新「VAIO QR」 松下の新「人」

 PC用スピーカーの展示も目立つ。日本メーカーの新製品では、TDKのフラットタイプスピーカー採用の2.1chセット「NX701」/「NX501」や、ソニーのリフレクタ式の2.1chスピーカー「SRS-D313PC」が目に止まった。また、海外メーカーではKINYOがドルビーデジタルデコーダ内蔵5.1chスピーカーセットを参考出展していた。

TDKのスピーカー「NX501」 ソニーのリフレクタ式2.1chスピーカー KINYOの5.1chスピーカーセット

■HDD記録製品

 サムスン、アイオーデータでは、HDDレコーダの新製品を参考出展。サムスンではデッキ型の筐体に80GBのHDDを内蔵したものを展示。アイオーは、外付け型HDDにインターフェイスボックスを付けたスタイルのHDDレコーダ「Rec On」のデモを行なっていた。

サムスンのHDDレコーダ アイオーの「Rec On」

 また、アイオーではハードウェアMPEG-2エンコーダ/TVチューナ搭載のキャプチャカード、D-VHSから直接MPEG-2ファイルを扱えるIEEE1394インターフェイスカードや、HDD/CD-RWドライブを内蔵した音楽再生システム「Rock On」も参考出展していた。

エンコーダとインターフェイスカード HDD/CD-RW内蔵音楽再生システム

■ディスクメディア

 ディスクメディアのトレンドは、やはりDVD。パイオニアではDVD-RWレコーダ「DVR-700」やPC用ドライブ「DVR-A03-J」などを、「RAM」は松下のDVD-RAM/Rレコーダ「DVR-E20」などを、「+RW」はリコーが「MP-5120A」を展示。各社アピールを行なっていたが、新製品は一息ついた印象を受けた。

パイオニアブース 松下ブース リコーブース

 TDKのブースでは、DVD-Rなど既存のメディアのほかにも、新規格メディアを参考出展。ブルーレーザーを使用し、23GBの記録ができるDVDメディア「DVR-Blue」と、2GBの記録が可能な「ML-R/RW」の展示を行なっていた。

 「DVR-Blue」は2002年度10月くらいに製品化の予定という。また、「ML-R/RW」は12/8/6cmのメディアや書き込みドライブや、6cmのディスクを使用した音楽プレーヤーも展示されていた。

「DVR-Blue」メディア 「ML-R/RW」メディア 「ML-R/RW」プレーヤー

■ブロードバンド

 最近のトレンド「ブロードバンド」を謳ったAV関連の展示も見受けられた。「Windows XP」を全面に押し出したマイクロソフトでは、「Broadband Theater」と題したコーナーを設け、「XP」で受けた映像をPDPで表示し、「XP」のネットワーク性、映像対応力をアピールしていた。

 NECでは、ストリーム映像配信用のホームサーバーを参考出展。取り込んだ映像を家庭内で再配信することを目的にしている。なお、サーバ本体はNEC米沢から発売中のCrusoe搭載サーバー「CS56」がベース。

 ソニーでは、5GHz帯を利用したIEEE802.11a準拠の無線LANシステムを参考出展。最大約54MBの転送が可能で、同社のTV視聴/録画ソフト「GigaPocket」をサーバーに利用したモードもデモされていた。

マイクロソフトブース NECのホームサーバー ソニーのIEEE802.11a伝送システム

■ソフトウェア

 ソフトウェアの展示も多かったが、AV関連で目に付いたのは、映像編集や、DVDオーサリング/ライティング関連、そしてストリーム作成/送出ソフトなどが目に付いた。

 ソニック・ソルーションズはDVDオーサリングソフト「DVD it!」と併せ、今秋発売の初心者向けオーサリングソフト「My DVD」をデモ。

 そのほかにも、インタービデオは映像編集ソフト「WinPRODUCER」などを、サイバーリンクは同じく編集ソフト「PowerDirector」や、ドルビープロロジックII対応DVD再生ソフト「PowerDVD XP」などのデモを行なっていた。

ソニックブース インタービデオブース サイバーリンクブース

□WORLD PC EXPO 2001のホームページ
http://www.wpc-bp.com/

(2001年9月19日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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