◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
ソニーは、フルHD(1,920×1,080ドット)の反射型液晶パネル「SXRD」を使用したリアプロジェクションテレビ「QUALIA 006(KDS-70Q006)」を、3月15日より発売する。価格は168万円。
同社が開発した単結晶シリコンを駆動素子とする反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」を採用したリアプロジェクションテレビ。コントラスト比3,000:1以上、応答速度5m秒以下を実現している。2003年8月に日本で発売された、フロントプロジェクタ「QUALIA 004」(240万円)にも採用されているが、民生用テレビでの採用は「QUALIA 006」が初めて。フルHD対応のプロジェクションテレビもQUALIA 006が初となるほか、70V型は国内民生用テレビとして最大という。 地上/BS/110度CSデジタルチューナや入出力端子などを搭載した「メディアレシーバーユニット」と、ディスプレイ部から構成される。
SXRDを3枚使用し、ハイビジョン映像向け画像処理信号処理技術「ベガエンジンHD」を搭載する。独自のアルゴリズムを適用した「HD高密度デジタルマッピング処理」により、SDだけでなくHD信号の精細感を向上させた。また、デジタル・テクスチャー・エンハンサー(DTE)機能により、自然なコントラストや色合いを実現。ノイズ成分を抑えながら、被写体の持つ質感をより的確に再現し、立体感あるリアルな映像表現を可能にしたという。
200Wランプを搭載。SXRDの高い光利用効率と、独自の光学エンジンの採用により、「深い赤を忠実に再現する」としている。そのほかにも、絞り調節機能「シネマブラック・プロ」モードを装備し、高コントラスト化を図り、濃密な黒の再現を可能としたほか、Vレンチキュラースクリーンの採用で上下方向の視野角を改善し、「画面の隅々まで均等な明るさと色合いを実現した」という。また、スクリーン素材にガラスを使用し、歪みを低減している。 オーディオアンプには、デジタルアンプ「S-Master」を採用。スピーカーは左右に3ウェイ構成のステレオスピーカーを搭載するほか、7.7リットルのウーファを内蔵した2.1ch構成。出力は25W×25W×50W。サラウンド機能の「TruSurround DIGITAL 5.1ch」も搭載している。
メディアレシーバーユニットにチューナや入出力端子を統合。チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと、地上アナログに対応し、それぞれのチューナを2系統備えた「フルダブルチューナー」構成としている。ダブルチューナ化により、デジタル放送の2画面同時視聴や、別売のデジタル放送録画HDD「VRP-T5」と組み合わせた際の追いかけ再生が可能となった。 入出力端子にはHDCP準拠のHDMIを2系統備えるほか、D4×2、コンポーネント×2、S映像×3、コンポジット×3、TVセンタースピーカー入力×1、PC入力(D-Sub15ピン)×1、光デジタル出力×1、サブウーファ出力×1などを装備。また、i.LINK×3や、USB端子、Ethernet、AVマウス、メモリースティックスロット(デュオ対応)も装備する。USB端子からデジタルカメラのJPEG画像の再生などが行なえる。
地上アナログ用のEPGとして「Gガイド」を搭載。また、GUIには同社のAV製品で共通化を図った「XMB(クロスメディアバー)」を採用している。 消費電力はディスプレイ部が285W、メディアレシーバー部が76W。外形寸法/重量はディスプレイ部が190.7×62.7×119.5cm(幅×奥行き×高さ)/126.5kg、メディアレシーバー部が43.0×35.0×9.7cm(同)/9.8kg。ジョイスティック搭載リモコン「RM-J1100」や、交換用スペアランプが付属する。 なお、交換用ランプ「XL-5000」は3月15日より31,500円で単品販売も行なわれる。専用スタンドの「SU-SX10」も3月15日より発売、価格は21万円。 なお、QUALIAブランドの製品は基本的に受注生産品として、東京・銀座のソニービルと、大阪・心斎橋のソニータワーにある専用の販売窓口で注文を受け付けるが、QUALIA 006は、液晶テレビの「QUALIA 005」と同様に一般店舗での販売も予定している。生産台数については現時点では未定。
今後の同社のリアプロジェクションテレビでは、SXRDを採用する方針で、「製品計画については明らかにできないが、QUALIA 006を頂点として製品展開を図っていく」としてしている。 最上位モデルから投入した理由については、「今まで見たこと無いような、解像度、コントラスト、スムーズなイメージクオリティ、優れた応答速度など、SXRDというデバイスの実力を伝えていきたいと考えた。また、最初に最高のモデルを投入することで“リアプロは高画質”というイメージを広げていきたい」という。 なお、126.5kgという重量については、「スクリーン素材にガラスを採用したことが大きい。ガラススクリーン2枚をフレームで保持するためかなり重量が増しているが、なにより画質を優先した」という。
□ソニーのホームページ (2005年2月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |