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株式会社ケンウッドは、HDDオーディオプレーヤーの高音質モデル“音質マイスターエディション”として「Media KEG(HD30GA9)」を11月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後の見込み。 6月に発売した同社初のHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」の上位モデルで、HDD容量を30GB(20GA7は20GB)に強化したほか、同社の“音質マイスター”により、製品の設計から部品の選定など、細部に到るまでチューニングされた“高音質モデル”と位置づけられている。なお、HD20GA7は引き続き併売される。 基本仕様は、HD20GA7と共通で、2.2型、解像度320×240ドットのカラーTFT液晶ディスプレイを備えており、楽曲のジャケットデータやID3タグの日本語表示などが行なえる。「NEWクリアデジタルアンプ」も引き続き搭載し、HDDからの信号伝送をフルデジタル化することでクリアな再生を実現。さらに、電源回路にセンシングアンプを搭載し、デジタルアンプのD/A変換時にローパスフィルタ部の逆起電流から発生するノイズを解消。クリーンで安定した電源供給を行なうことで、歪みの発生を抑え、S/N比を改善している。 シャーシも振動を低減し、ノイズを押さえることで音像定位や奥行きの表現を向上させる「ホール・グランド・シャーシ」を採用。オーディオ系のグランドラインを見直すことで、チャンネルセパレーションを改善している。コイル部も、磁束による他パーツへの干渉を排除する「チップインダクター」を採用し、中高域のレンジ感の向上を図るなど、音質向上に向け、細部にいたるまでチューニングが施されている。 HD30GA9での強化点は、ロスレスコーデックの「Kenwood Lossless」に対応し、CDそのものの音質再現を可能にしたこと。CD 1枚を平均約50~60%の容量まで圧縮可能となっっている。 また、MP3やWMAなどの圧縮音源についても、14~16kHzの高域信号など圧縮により欠落してしまう信号を、独自のアルゴリズムにより補間する「Supreme」を搭載。さらに、人間の聴覚特性を考慮に入れたデータ補間システム「聴覚パラメーター」を導入することで、原音に限りなく近い音質を再現が可能という。 再生対応フォーマットはMP3/WMA/WAVとKenwood Losslessで、WMAのDRMもサポート。対応ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが48~192kbps。ヘッドフォン出力は6mW×2ch(16Ω)。ROCK/POPS/JAZZなどの11のイコライザモードやユーザーEQも装備する。 インターフェイスは従来モデルと共通で、液晶下部に「電源/メニューキー」と「マルチコントロールキー」、「ボリュームコントロールキー」を搭載。GUIはカラー表示。 インターフェイスはUSB 2.0。PCからの楽曲転送はWindows Media Player9/10、もしくは専用の「Kenwood Media Application」を利用する。対応OSはWindows 2000/XP。バッテリは内蔵リチウムイオンで、連続再生時間は約24時間。USB経由充電にも対応し、充電時間はACアダプタが約2.5時間、USB経由が約5時間。 同社製のオーディオコンポとの連係機能も搭載。別売の専用ケーブル「PNC-150(2,415円)を利用して、ステレオ本体やリモコン操作で「再生/一時停止」、「スキップアップ・ダウン」、「フォルダスキップ」が行なえる。対応コンポは「ES-A5MD」、「SV-3MD」、「AX-D7」、「R-K801-N」、「MDX-L1」。さらに、オプションの耳栓型ヘッドフォン「KH-C701(12月下旬発売、実売15,000円)」と組み合わせることで、より高品位な音楽再生が可能という。 □ケンウッドのホームページ (2005年11月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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