編集後記

2018年4月6日

臼田勤哉

 今週一番の驚きはOPPO Digitalの事業終了。BDプレーヤーのグローバルスタンダードと呼べる同社がこんなに早く事業をたたむとは思っていませんでした。もちろんディスクプレーヤーの急成長が見込めないのもわかります。しかし、規模を縮小しながら10年ぐらいは続けられそうですし、あるいは事業・ブランド売却といった手法をとるのも一般的だと思います。

 そうした道を選ばないのは驚きでした。OPPO DigitalをOPPO Digitalたらしめるものとして、“規模”は必須条件ということなのでしょうね。あるいみOPPO Digitalらしい幕引きとは感じますが、最強のプレーヤーが去るディスクプレーヤー市場に少しさみしさを感じてしまう部分はありますね。

 また同日のパナソニック ブルーレイDIGA数年ぶりの発表会は、“録画”に微塵も触れずに、家族をつなぐサーバー製品として紹介されました。これはこれでとてもよくわかる提案ですが、高画質・高音質といった付加価値“だけ”では戦えない時代。我々もきちんと適応していかないと、生き残れなそうです。ただ、こういう状況でこそ、”プレミアムな価値”もきちんと伝えていきたいなとも。

山崎健太郎

 ホームシアターがレンタルできる「アバック座」。映像コンテンツを楽しむための設備ですが、電動リクライニングチェアの優雅な座り心地も最高。室内も静かなので、「小音量で音楽流しながらこれにゆったり座ってるだけでもお金払っていいな」なんて気になりました。

 ハイエンドなピュアオーディオのシステムを数時間じっくり使えるようなサービスも登場して欲しいなと、個人的には思います。

中林暁

 4K8K機材展は、思っていたより充実していて、12月1日の新放送に向け、業界としてもいろいろ差し迫っていることを感じます。中国メーカーの存在感も相変わらず大きいのも印象的でした。隣のコンテンツ東京は、小さいブースがひしめいていてカオスでしたが、ネタ探しには面白そうでした。

庄司亮一

 JRの駅構内で最近見かける、デジタルサイネージ型の飲料自販機。あれに透明NFCアンテナ搭載ディスプレイがもし採用されて、欲しい飲み物の絵にスマホをかざすだけで買えたら便利かも、と感じました。あと、カードゲームのデモは個人的にはあまりピンと来なかったのですが、ネットの反応を見ていると日頃たしなんでいる人々の目には画期的と映った様子。遊び心を忘れてはいけないな、とちょっと反省しました。