ティアック、リニアPCMレコーダ最上位機種「DR-100」

-実売45,000円。SD/CD録音可能なラジカセ型レコーダも


DRシリーズの最上位機種「DR-100」

3月25日発売

標準価格:オープンプライス


 ティアック株式会社は、TASCAMブランドの新製品として、24bit/48kHzのリニアPCM(WAV)録音が可能なポータブルレコーダ「DR-100」を3月25日に発売する。価格はオープンプライスで店頭予想価格は45,000円前後の見込み。

 また、スピーカーを搭載したSD/CDポータブルレコーダ「BB-1000CD」も同日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後の見込み。


■フラッグシップモデル「DR-100」

 TASCAMのポータブルレコーダ「DRシリーズ」のフラッグシップモデル。記録メディアはSD/SDHCカードで32GBまで対応。2GBのSDカードが付属する。録音形式はWAV(リニアPCM)またはMP3。録音品質は、WAVでは16/24bit、MP3では32/64/96/128/192/256/320kbpsから選択可能。サンプリング周波数はともに44.1/48kHzから選べる。

 本体に単一指向性のステレオコンデンサマイクと、無指向性のステレオコンデンサマイクを2基搭載しているのが特徴。前者は音楽やフィールドレコーディングなどに適しており、後者は会議や集会などの録音に適している。また、48Vファントム電源に対応したXLRのマイク入力を2系統装備。左右分けてステレオ録音することも可能。

A&Vフェスタ2009で展示されていた本機単一指向性のステレオコンデンサマイクを搭載。無指向性マイクも備えるファントム電源対応のXLRのマイク入力も装備する

 マイク入力レベルは-58dB~2dBまで対応し、左右独立してレベル調整が可能な1軸2連ボリュームつまみと、ゲイン切替スイッチ(HIGH/MID/LOW)を搭載する。さらに、アナログリミッタ回路や、DAC/ADC部に旭化成エレクトロニクス「Audio4pro」ブランドのICを内蔵するなど、音質にこだわった設計を行なったという。

 レコーダ機能としてオートゲインコントロール、リミッタ、ローカットフィルタ機能を装備。音声の入力レベルを感知してRECを始める自動録音機能や、録音2秒前からの音を録音する「PRE REC」機能も搭載。既存の音声ファイルを再生しながら、別の音声を重ねてダビングする「オーバーダブ」機能も備える。

 そのほか、録音を継続したまま、任意の場所でファイルを分割できる機能や、あらかじめ指定したファイルサイズごとに分割する機能、保存ファイルの必要性を○×の符号で管理する機能などを搭載。再生速度可変機能や、音程を維持したまま再生速度を可変するVSA(Variable Speed Audition)機能、ループ再生機能も備える。

 電源は付属の専用リチウムバッテリ(BP-L2/標準価格5,250円)で、動作時間は約5時間。また、単3電池2本でも駆動可能。アルカリ乾電池使用時で約2時間動作できる。リチウムバッテリとアルカリ乾電池の併用で約7時間の駆動が可能(MP3/128kbps、バックライト消灯時)。さらに、別売ACアダプタ(PS-P520/標準価格3,150円)でも給電可能となっている。

 本体に150mWのモノラルスピーカーを内蔵。ステレオミニのヘッドフォン端子も備える。またUSB端子を備え、PCと接続することでデータのやり取りが可能。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2以上。128×64ドットのバックライト付き液晶ディスプレイを搭載。MP3のID3タグ日本語表示に対応する。

 1/4インチのネジ穴を本体に備え、三脚に取り付け可能。外形寸法は153×80×35mm(縦×横×厚み)、電池を含まない重量は290g。SDカード、リチウムバッテリのほかに、ワイヤレスリモコン、ワイヤードリモコンアダプタ、ウィンドスクリーン、ソフトケース、USBケーブルが付属する。

□ニュースリリース
http://www.teac.co.jp/news/news2009/20090312-01.html
□製品情報
http://www.tascam.jp/list.php?mode=99&mm=9&c2code=01&c3code=02&scode=09DR100G05


■SD/CD録音可能な「BB-1000CD」

SD/CDレコーディング可能な「BB-1000CD」

 マイクとスピーカーを内蔵した“ラジカセ”タイプのポータブルレコーダ。記録メディアはSD/SDHCカード(32GBまで対応)と、CD-R/RW。録音形式はSD/SDHCカードがWAV(16bit、44.1kHz)とMP3(16bit、64/128/192kbpsから選択可能)に対応。CD-R/RWはCD-DA(WAV)。SD-CD間の相互ダビング機能などを備える。

 フロントとリアに無指向性のステレオマイクを搭載。合計4つのマイクで集音された音声はミックスしてステレオ録音される。また、48Vファントム電源に対応したXLRのマイク入力を2系統(ステレオ入力可能)装備。RCAのライン入力も備える。XLRマイクとRCAライン入力をミックスして録音することもできる。内蔵マイクと組み合わせての録音も可能。

 録音機能として、リミッタやオートレベルコントロールなどを搭載。自動録音機能や、オーバーダビング機能(SD/WAVファイルのみ)も備える。また、再生速度可変機能や音程を維持したまま再生速度を可変するVSA機能、ループ再生機能にも対応。

 5W×2chのステレオスピーカーも内蔵。アナログのライン出力(RCA)、ステレオミニのヘッドフォン出力も備える。本体操作面に128×64ドットのバックライト付き液晶ディスプレイを搭載。MP3のID3タグ日本語表示に対応する。

 電源は付属のACアダプタもしくは、単3電池8本。電池を使用した際の駆動時間はCD再生時で約1.5時間、SD録再/スピーカー出力時で約2.5時間、SD録再/ヘッドフォン出力時で約4.5時間。外形寸法は380×107×204.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.4kg。ワイヤレスリモコンなどが付属する。

□ニュースリリース
http://www.teac.co.jp/news/news2009/20090312-02.html
□製品情報
http://www.tascam.jp/list.php?mode=99&mm=9&c2code=01&c3code=02&scode=09BB1CDG05


(2009年 3月 12日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]