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ソニー、最上位スマホ「Xperia XZ」。レーザーAF/5軸手ブレ補正、X Compactも

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、スマートフォンの新機種として、5.2型フルHD液晶のフラッグシップモデル「Xperia XZ」と、4.6型HD液晶の「Xperia X Compact」を発表。日本を含むグローバルで、XZは10月以降、X Compactは9月以降に発売予定。ドイツ・ベルリンの国際見本市会場において9月2日~9月7日(現地時間)に行なわれる「IFA 2016」の開幕前プレスカンファレンスで明らかにした。

Xperia XZ
Xperia X Compact

 2月に発表したXシリーズの新モデルで、レーザーAFセンサーによる暗所撮影性能の向上や、動画の5軸手ブレ補正などカメラ機能の強化と、バッテリ長寿命化などのアシスト機能、新たな本体デザインなどが特徴。また、インターフェイスはUSB Type-CをXperiaで初めて搭載した。

カメラ機能は「トリプルイメージセンシング」で強化

 新たなフラッグシップ機のXperia XZは、5.2型フルHD液晶と、2,300万画素リアカメラ/1,300万画素フロントカメラを装備する。XZのみの特徴として、リアカメラで4K動画撮影も可能。Xperia X Compactは、4.6型HD液晶で、リアカメラは2,300万画素だが、フロントカメラは500万画素。

Xperia XZ
Xperia XZ

 CMOSセンサーは従来のXシリーズと同じ1/2.3型のExmor RS for mobileだが、新たな「トリプルイメージセンシング技術」を採用。この技術は、従来のCMOSセンサーと、新たに加えた「レーザーAFセンサー」、「RGBC-IRセンサー」の3つで構成するもので、「あらゆる環境下で一瞬を逃さず、忠実にシーンをとらえる」としている。

 AFの速度は従来と同様に最高0.03秒。被写体の動きを予測してフォーカスの設定を自動で行なう「先読みオートフォーカス機能」を引き続き装備する。

 新たなレーザーAFセンサーにより、低照度環境下でも高速/高精度なAFを実現。イメージセンサーからの情報で行なうAFでは弱かった暗い場所でも、AFが合いやすくなったという。また、RGBC-IRセンサーを用いたカラーセンシング技術により、屋内外など様々な光源環境でも、ホワイトバランスを正確に再現するという。

 そのほか、従来の3軸手ブレ補正(ヨー/ピッチ/ロール)を強化し、X軸/Y軸のシフトブレにも対応した5軸手ブレ補正を動画撮影時に利用可能となった。F2.0のGレンズや、画像処理エンジン「BIONZ for mobile」を搭載。

 ハイレゾ音楽再生にも、Xシリーズの現行モデルと同様に対応する。

バッテリ保護など「アシスト」機能と、新デザイン

 CPUはXZがSnapdragon 820、X CompactがSnapdragon 650。メモリは3GBで共通。ストレージは、XZが32/64GB、X Compactが32GBのみ。ユーザーの利用パターンに合わせて、キャッシュなどを最適化する機能も備える。

Xperia X Compact

 バッテリはXZが2,900mAhで、X Compactは2,700mAh。Qnovoのバッテリ制御技術も引き続き導入。バッテリの状態に合わせて最適な充電を行ない、長寿命を実現する。新機能として、睡眠中などユーザーの生活習慣に合わせて充電速度を調整する「Battery Care」を搭載。常に急速で充電するのはなく、ユーザーの起床時間に充電完了するように調整することで、バッテリの負荷を減らして長く使えるようにするという。

 本体デザインは、前面と側面、背面に一体感を持たせたラウンド形状の「LOOP SURFACE」。カラーは、XZがミネラルブラックとプラチナ、フォレストブルーの3色で、素材に神戸製鋼の「ALKALEIDO(アルカレイド)」を採用。純度の高いアルミを使い、金属の輝きを高めたという。

 X Compactは、ユニバースブラック、ホワイト、ミストブルー。素材はプラスチックだが、陶器をモチーフとした表面仕上げとした。

Xperia X Compactは、セラミックのような質感を追求

 Xperiaで初のUSB Type-C端子を採用。対応の充電ケーブルも付属する。電源ボタンに指紋認証センサーを搭載。NFCも備える。XZは防水/防塵対応だが、X Compactは非対応。外形寸法と重量は、XZが146×72×8.1mm(縦×横×厚さ)、161g。X Compactは、129×65×9.5mm(同)、135g。