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パロット、時速80kmで飛べる固定翼ドローン「Disco」。VRゴーグルで飛行映像体験も
2016年9月27日 15:48
パロットは、時速80kmで飛行でき、フルHDカメラも備えた固定翼のドローン「Parrot Disco」を10月中に発売する。価格は18万円。コントローラの「Parrot Skycontroller 2」と、撮影動画を見るヘッドセット「Parrot Cockpitglasses」も含まれる。
また、既存モデルのBebop 2に、SkycontrollerとCockpitglassesが付いたセットも10月に発売することも発表した。価格は95,000円。この製品については、別記事で掲載している。
安定した高速飛行の固定翼ドローン「Disco」
Discoは、左右の翼により高速で安定した飛行ができるという固定翼ドローン。本体は115×58cm(幅×奥行き)で、EPP(発泡ポリプロピレン)とカーボンチューブにより750gの軽さと頑丈さを両立したという。翼は取り外しも可能。
本体にGPSや高度計、超音波センサー、垂直カメラなどを備え、安定な飛行をアシストする。後部の2ブレードプロペラで推進し、最高時速は80km。風速11.11mの強風にも耐えるという。飛行時間は最大45分間。1ボタンで自動帰還する機能も装備。
本体とコントローラの離陸スイッチを入れ、機体を手に持ってフリスビーのように空へ投げることで飛行を開始。飛ばすと自動で旋回するモードに移行。上空50mを、半径60mに渡って回り続ける。コントローラのレバーを倒すことで任意の操作を開始できる。
Disco本体に1,400万画素のフロントカメラを備え、映像をライブストリーミングで配信。iOS/Androidスマートフォンとアプリ「FreeFlight Pro」、スマホを収納するヘッドマウントディスプレイの「Cockpitglasses」を使ってFPV(一人称視点)映像が楽しめる。画面にレーダーとテレメトリックデータを表示することで、ドローンのコックピットで操縦桿を握る気分を味わえるという。
FreeFlight Proアプリで、Skycontroller 2のコマンドをカスタマイズすることも可能。また、アプリと連携し、フライトデータを保存するParrot Cloudサービスも無料で利用できる。さらに、アプリ内で購入できるオプション「Flight Plan」で、自動フライトの設定などが可能。
Cockpitglassesを装着したまま、飛行映像ではなく前方の風景を見ることも可能。コントローラの右側にあるトリガーを引くと、Cockpitglassesに収納したスマホのカメラで撮影した前方の映像に切り替わる。
Discoで撮影した映像は、本体内蔵の32GBメモリに記録することも可能。コントローラとは無線LANで接続し、2kmまで通信できる。なお、上級者向けにはSkycontroller 2ではない一般的なラジコン用の送受信機も利用可能で、別売の送受信機を用意するとフルマニュアルでアクロバット飛行も行なえるという。
「鳥のように飛びたい夢」を簡単操作で実現
27日にDiscoの発表会が開催され、千葉県のゴルフ場「Brick & Wood Club」で飛行デモが行なわれた。パロットのJPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクター クリス・ロバーツ氏は、「鳥のように、飛行機のパイロットのように飛んでみたいという夢を、シンプルに実現できる」としてDiscoを紹介。
様々なセンサーを活用したテクノロジーの高さを説明しながらも、自動飛行機能により初心者でもすぐに使えて、飛ばせるための技術としては「(離陸のために)フリスビーが投げられればOK」というシンプルさを強調。また、カメラからの映像とCockpitglassesによりFPV映像を楽しめることについて「簡単にコクピットの中のパイロットになれる」とした。