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ソニー、幅50cm&無線ウーファの自由設置サウンドバー。ハイレゾ上位機と3万円ボーズ対抗

 ソニーは、スリム&コンパクトな新サウンドバーを3月11日より発売する。HDMIを備えたハイレゾ対応の上位モデル「HT-MT500」と、光デジタル音声入力の「HT-MT300」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格はHT-MT500が7万円前後、HT-MT300が33,000円前後。

HT-MT500

 HT-MT500/MT300とも、サウンドバー部とワイヤレスサブウーファから構成される2.1chのサラウンドサウンドシステム。サウンドバーとしては小型な、幅約500mmのバースピーカーによりテレビ前への設置性を向上。加えて、縦/横両対応で、厚み100mm以下のワイヤレスサブウーファを採用し、ソファの下などに置けるなど、設置自由度が特徴のシステムとなる。

HT-MT500

 上位モデルのHT-MT500は、HDMI出力やEthernetと無線LAN、Bluetoothレシーバを備えたサウンドバーで、ネットワーク経由でのハイレゾ再生が可能。Spotify ConnectやChromecast bulit-inに対応し、スマートフォンや音楽配信サービスとの連携も特徴となる。カラーはブラックのみ。

HT-MT500の利用イメージ

 HT-MT300は3万円台に価格を抑え、このクラスで高いシェアを持つボーズ「Bose Solo 5 TV」に対抗するモデル。音声入力は光デジタル音声やBluetoothのみ。

HT-MT300

HDMI&ハイレゾ&Spotify Connect対応の「HT-MT500」

 HT-MT500は、サウンドバー部の出力が30W×2ch、サブウーファ部が85Wの総合145W出力。アンプはソニー独自のS-Master HX。

 サウンドバーには、高磁力ネオジウムマグネットと発泡マイカ振動板を採用した、アコースティックサスペンション型のハイレゾ対応フルレンジユニットを搭載し、ハイレゾ再生に対応。サブウーファは強度の高いMDF材と160mmの大型ユニットの採用により重低音再生を可能とする。

 サブウーファは5.2GHz帯の無線を採用し、電源ケーブルさえ接続できれば、自由な設置が可能。ソファ下にも設置可能で、その際のユーザーからの距離の違いや、ソファで減衰してしまう帯域を補正して、迫力ある低域を実現する「ソファモード」が選択できる。ソファ下の設置のため、100mm以下にこだわったという。

ソファ下設置時には、低域を強調する
ソファモード

 HDMI出力は1系統で、ARC(オーディオリターンチャンネル)に対応。テレビからのHDMI出力音声をHDMI入力し、MT500から出力できる。なお、HDCP 2.2には対応せず、Ultra HD Blu-rayの音声の再生はできない。HDMIのほか、光デジタル音声、アナログ音声(ステレオミニ)入力も装備。入力したサラウンド信号は、ソニー独自のS-Force Proフロントサラウンドにより、広がりある音場とサイズを超えた臨場感を実現するという。

 Ethernetと無線LAN、Bluetooth、USBを装備し、ネットワークやUSBメモリ経由のハイレゾ楽曲再生に対応。DSDは5.6MHzまで(PCM変換)、PCM系は最高192kHz/24bitまでの音源を再生できる。アプリ「SongPal」を使って、ホームネットワークやPC、USB内の楽曲操作が行なえる。

 また、ソニーの「h.ear go(SRS-HG1)」などワイヤレスサラウンド対応スピーカーを組み合わせて、リアルサラウンドシステムを構築できる「Wireless Surround」にも対応する。

 加えて、音楽配信サービス「Spotify」の出力スピーカーとして利用できる「Spotify Connect」や、「Google Play Music」のようなCast対応アプリ/サービスから出力先として動作する「Chromecast built-in」にも対応する。

 NFCを装備し、Bluetoothのワンタッチペアリングが可能。Bluetoothコーデックは、SBC、AACに加えて、高音質なLDACもサポートしている。

 高音質化機能のDSEE HXやセリフを聞き取りやすくする「クリアボイス」などの機能も備えている。消費電力はバースピーカー部が約30W、サブウーファが約20W。

 サウンドバー部の外形寸法/重量は500×110×64mm(幅×奥行き×高さ)/2kg。サブウーファは95×380×383mm(同)/6.6kg。リモコンやHDMIケーブル(1.5m)が付属する。

3万円のシンプルシアター「HT-MT300」

 HT-MT300は、HDMI入力やネットワーク機能を省き、売れ筋の3万円台を狙ったサウンドバーシステム。サウンドバー部は40mm×100mmのアコースティックサスペンション型フルレンジユニットを搭載し、出力は25W×2。アンプはS-Master。サブウーファ部はバスレフ方式で、ユニットは120mm径。2.4GHz帯を用いてワイヤレス化している。

HT-MT300

 カラーはブラックとホワイトの2色を用意。音声入力は光デジタル音声とアナログ音声(ステレオミニ)、Bluetooth。HDMIは備えていない。USB端子はUSBメモリなどが接続可能で、96kHz/24bitまでのWAVファイルを再生できる。

HT-MT300-W
USB入力も装備

 入力したサラウンド信号は、S-Force Proにより音場感や臨場感を向上。クリアボイスやサウンドオプティマイザーなどの機能も備えている。

サウンドバー部の側面

 Bluetoothの対応コーデックはSBCのみ。NFCによるワンタッチペアリングに対応する。消費電力はバースピーカー部が約25W、サブウーファが約20W。サウンドバー部の外形寸法/重量は500×103×54mm(幅×奥行き×高さ)/1.4kg。サブウーファは95×365×383mm(同)/4.9kg。リモコンや光デジタル音声ケーブル(1.5m)が付属する。

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