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デノン、マランツのD+Mグループが米Sound Unitedに買収

 米Sound Unitedは1日、デノンやマランツなどのD+Mグループを買収したと発表。2月28日に売買は完了しており、売買条件は非公開。Sound UnitedはPolk Audio、Definitive Technology、Polk BOOMの親会社。D+Mグループの傘下で展開しているデノン、マランツ、Boston Acoustics、HEOS by Denonブランドにおける「日本国内で活動している内容、オペレーションに変化はない」という。また、Bowers & Wilkins(B&W)やDALIといったインポート系の業務も同様に継続していくという。

 Sound Unitedは、オーディオ・ブランドのPolk Audio、Definitive Technology、アクションやスポーツ指向の消費者をターゲットとしたポータブルオーディオブランドPolk BOOMを傘下にしている北米の大手サプライヤー。ボストンに拠点を置く投資ファンド、Charlesbank Capital Partnersの投資先企業であるDEI Holdingsの事業部でもある。

 買収の効果としてSound Unitedは、「既存の主要ビジネスに対して相乗的な機会も提供しながら、製品ポートフォリオとマーケットリーチを拡大する可能性も引き出す」と説明。

 Sound Unitedの最高経営責任者であるKevin Duffy氏は、合併会社の最高経営責任者に就任。「Sound UnitedとD+Mグループの社員は、イノベーションと顧客中心の文化を共有している。私たちは、消費者とチャネルパートナーに幅広い補完商品を提供しながら、テクノロジー開発とマーケティングに対する投資を拡大するために、合併会社でもこれらのコアバリューを活用していく。D+Mチームの参加を歓迎するとともに、両社の個々のブランドが市場で高度に差別化され続けることを確実にしながらも、この戦略的な合併が、そのグローバルなリーダー的立場を十分に生かすことができるよう、一丸となって取り組むことを非常に楽しみにしている」とコメント。

 D+Mグループの最高経営責任者であるJim Caudill氏は、合併会社のアドバイザーに就任。「Sound Unitedに参与することにより、Polk AudioおよびDefinitive Technologyを含むSound Unitedの意欲的なスピーカー・ブランドへのアクセスを通じて、私たちの顧客に大きな価値をお届けすることを見込んでいる」という。