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絵画のようなテレビ「The Frame」をSamsungが5月欧州発売。「画質より大切なこと」
2017年4月23日 12:05
Samsungは、絵画のように壁に掛けるテレビ「The Frame」を欧州で5月末に発売する。65型と55型を用意し、55型の想定価格は2,199ユーロ。ポルトガル・リスボンで21日(現地時間)に行なわれたIFA Global Press Conferenceにおいて発表された。
壁掛けして通常のテレビとして利用できるほか、「アートモード」を備え、100以上の絵画作品を表示可能。自然の風景や建築物などの作品を用意する。スマートフォンなどに収めている手持ちの写真などもこのモードで表示できる。
壁との隙間を作らない「No Gap Wall-mount」を採用。また、「Invisible Connection cable」により、壁掛け時にケーブルが目立たないようにしている。壁掛けだけでなく、テーブルなどに置く通常のスタンドのほか、絵画のイーゼルのようなスタンドも用意する。
内蔵センサーにより、周りの明るさに適した明るさに合わせるだけでなく、照明などの色温度に合わせて映像の色も自動で調整。周りに人がいない時は自動で電源オフとなる。
絵画の額縁のような外枠部分はユーザーが付け替え可能で、カラーはウォルナットとホワイト、ベージュウッドの3色を用意。ホワイトの枠には、ユーザーが好きなように色や絵を描くといった使い方も想定している。
解像度、画質よりももっと大事なこと
Samsung Electronics EuropeのMichael Zoller氏は、新しいThe Frameについ「全てが今ままでのテレビと違う」として、内蔵センサーによるインテリジェント機能や、壁に飾る絵画と変わらないようなデザインを紹介。
今回の発表では、同社が新しく「QLED TV」とネーミングした量子ドット液晶テレビも紹介し、最高2,000nitという明るさや、高コントラストなどをアピール。「2017年で4K/UHDテレビのマーケットシェアは70%まで上昇する」との見方を示したが、その一方で、The Frameに関しては詳細なスペックには言及していない。Zoller氏は「我々は、これからも最高の画質のテレビを提供し続ける。しかし、解像度の高さや、画質よりももっと大事なものがある。テレビの未来にとって大切なテーマである、使う人の生活、スタイルに目を向けていく」と述べた。