ストリーミング音楽配信はダウンロードに迫る4割超。第1四半期売上をRIAJ発表

　日本レコード協会(RIAJ)は25日、2017年第1四半期(1～3月)の有料音楽配信売上実績を発表した。数量は前年同期比95%の3,933万7,000回で前年割れだが、売上金額は同112%の142億300万円となった。このうち、ストリーミングは61億2,600万円で音楽配信売上の4割超を占めた。

　RIAJでは現在の市況動向に即して、2017年調査から統計区分を変更し、「ダウンロード」と「ストリーミング」に大きく二分。ダウンロードの内訳として、従来のシングルトラック/アルバム/音楽ビデオをまとめた。ストリーミングの内訳は「サブスクリプション/音楽」、「サブスクリプション/音楽ビデオ」、「広告収入/音楽」(従来の「その他」)、「広告収入/音楽ビデオ」(同)となる。

　2017年第1四半期のダウンロード計は、数量が前年比100％の2,987万6,000回。金額は同102%の71億3,500万円。内訳は、シングルトラックが2,705万3,000回(前年99%)、金額は44億5,900万円(同99%)。アルバムは、251万7,000回(同119%)で25億8,600万円(同108%)。音楽ビデオは、30万5,000回(同69%)で9,000万円(同70%)。

　ストリーミング計は61億2,600万円。内訳は、サブスクリプション/音楽の金額が55億4,700万円、サブスクリプション/音楽ビデオは1億7,000万円。広告収入/音楽が1,600万円、広告収入/音楽ビデオは3億9,300万円。その他(着メロ・着ボイス・壁紙など)は2億6,200万円だった。

■2017年第1四半期(1月〜3月)累計 有料音楽配信売上実績
ダウンロード数(前年同期比)、金額(前年同期比)
• Master ringtones：123万4,000回(70%)、1億2,500万円(76%)
• Ringback tones：822万7,000回(83%)、5億5,600万円(83%)
• シングルトラック：2,705万3,000回(99%)、44億5,900万円(99%)
• アルバム：251万7,000回(119%)、25億8,600万円(108%)
• 音楽ビデオ：30万5,000回(69%)、9,000万円(70%)
• サブスクリプション/音楽：55億4,700万円
• サブスクリプション/音楽ビデオ：1億7,000万円
• 広告収入/音楽：1,600万円
• 広告収入/音楽ビデオ：3億9,300万円
• その他：2億6,200万円
  ※シングル・アルバム・音楽ビデオはPC・スマートフォンとフィーチャーフォンの小計