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ソニー、新S-Master HX搭載で4.4mmバランス対応ウォークマン「ZX300」。進化した「A40」も

 ソニーは31日、ドイツのベルリンで開幕される「IFA 2017」においてウォークマンの新製品「NW-ZX300」を発表した。Signatureシリーズ「WM1」の高音質化技術や、4.4mm 5極のバランス出力を取り入れながら、コンパクトさも追求したミドルクラスモデル。10月に欧州で発売され、価格は約700ユーロ/600ポンド。

NW-ZX300

 また、「A40」シリーズも発表。欧州で2018年初頭の発売を予定しており、内蔵メモリ16GBでイヤフォンを同梱する「NW-A45HN」、16GBでイヤフォン無しの「NW-A45」をラインナップする。

イヤフォンを同梱する「NW-A45HN」

NW-ZX300

 NW-ZX300の特徴は、最上位「WM1」シリーズで採用された、新開発の独自フルデジタルアンプ「S-Master HX」を採用している事。これにより、DSDのネイティブ再生を実現。さらに、ステレオミニのアンバランス出力に加え、4.4mm 5極のバランス出力も新たに装備した。

4.4mm 5極のバランス出力も新たに装備した

 なお、新S-Master HXの基板との接続には、高音質はんだを使用している。

 内蔵のストレージメモリはZX100の128GBから、ZX300は64GBへと減った。しかし、microSDカードスロットは備えており、128GBまでのカードが利用可能。

 DSDのネイティブ再生は11.2MHzまで対応。PCMも、ZX100は192kHz/24bitまでだったが、ZX300では384kHz/32bitまで再生できる。また、新たにMQAの再生も可能になった。

 ジッタ低減のため、2つの独立した水晶発振器を搭載。基板上でデジタルブロックを分離する事で、ノイズを低減しているほか、シャーシはWM1Aと同様に、抵抗値の低いアルミニウムシャーシを採用。FTCAP(導電性ポリマーアルミソリッドコンデンサ)と新しいフィルムコンデンサを使い、高音質化を図っている。

 新たにUSB DAC機能も搭載。PCのサウンドをウォークマンから高音質で楽しむこともできる。

 Bluetoothにも対応。LDACに加え、aptX HDコーデックも新たにサポートしている。

内部構造

A40シリーズも登場

 デジタルアンプのS-Master HXを採用しており、ハイレゾ以外の音源を、ハイレゾ相当に高音質化して再生するDSEE HXも搭載する。再生対応ファイル形式として、新たにMQAに対応した。

イヤフォンを同梱する「NW-A45HN」

 新機能として、USB DACモードも用意。PCとウォークマンを接続し、PCのサウンドを高音質に再生できる。

 イヤフォン付属のNW-A45HNは、ノイズキャンセル機能も利用可能。周囲の状況に合わせて、外の音を取り込む「Ambient Sound」機能とノイズキャンセルモードを活用できる。

 Bluetoothにも対応。LDACに加え、新たにaptX HDもサポートする。

 ディスプレイは3.1型で、タッチスクリーンを採用。再生可能時間は最大45時間。

ディスプレイは3.1型で、タッチスクリーンを採用
豊富なカラーを用意する