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ヤマハのMusicCast機器がAlexa連携対応へ。Echoに話しかけて再生

 ヤマハは、ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2017」において、同社のネットワーク再生機能「MusicCast」の今後の機能強化によるAmazon Alexaとの連携について紹介。AVアンプやネットワークプレーヤー、サウンドバーなどが、音声により操作可能で、複数機器の連動もできる利便性をアピールしている。

MusicCast対応機器には、Alexa対応を示すPOPが付けられていた

 MusicCastは、専用スマホアプリをリモコンのように使い、ヤマハ製品をコントロールしてネットワーク再生などが行なえる機能。

 Alexaとの連携は、「MusicCast skill」により実現。ヤマハのMusicCast機器は10月上旬のファームウェアアップデートにより、対象地域において利用可能になる。AmazonのAlexa対応のスピーカー「Echo」や「Echo Dot」、「Echo Show」を介して、ヤマハのすべてのMusicCast機器が、声で操作できるようになるという。

Amazon Echo

 具体的には、電源のON/OFFのほか、再生、プレイリスト選択などが可能。MusicCastアプリで連携した複数の対応機器をまとめて操作できる。

 ヤマハのブースには、AVアンプ「RX-V583」や、サウンドバー「YAS-306」、小型コンポ「MCR-N470D」、薄型オーディオ「ISX-18D」などのMusicCast対応製品が、Amazon Echoなどのスマートスピーカーと組み合わせて展示。MusicCast機能と連動し、音声操作で簡単に別の部屋にある機器で再生できる点を紹介している。

サウンドバーの「YAS-306」
AVアンプ「RX-V583」
小型コンポ「MCR-N470D」
薄型オーディオ「ISX-18D」

 今回のIFA 2017では、様々な企業が自社製スマートスピーカーや音声認識関連の技術を発表/展示しているが、ヤマハのデモ内容を見ると、Echoなど既存の安価なスマートスピーカーを活用することで、今あるMusicCast機器を、スマートに活用できるというアプローチのようだ。

Echoで音声操作
MusicCastアプリの画面

 今後のskillの進化により、音声操作時の言い回しのバリエーションを増やすことも可能になるという。例えば、「Go forward」と声をかけて音量を上げたり、「Get sleep」ですべての対応機器の電源を落とすなど、人と会話するような自然な言葉で、機器を操作できる将来像もイメージしているという。