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ゼンハイザー、IE 800 S/HD 660 Sなどが11月30日発売。HD 600は常時販売へ

 ゼンハイザージャパンは、10月に新製品として発表した最上位イヤフォン「IE 800 S」、ヘッドフォンの「HD 660 S」、Bluetoothイヤフォン「MOMENTUM Free」の発売日を11月30日に決定した。価格はいずれもオープンプライス、店頭予想価格は「IE 800 S」が12万円前後、「HD 660 S」が55,000円前後、「MOMENTUM Free」が24,000円前後。

IE 800 S

 また、7月から台数限定で再販していたヘッドフォン「HD 600」を、11月30日から通常販売へと切り替える。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。

IE 800 S

 フラッグシップイヤフォン。この製品のために特別に開発したという、改良版のエクストラワイドバンド(XWB)ドライバを搭載。特許技術のD2CAテクノロジー(Damped 2 chamber absorber)も採用。低周波域で大きな音が同時発生すると、低音量の周波数成分を人の耳が聞き取れない「マスキング効果」の問題を克服するという技術で、マスキング共鳴からエネルギーを排除。不要な大音量を防ぐという。これにより、「音響のわずかなニュアンスも聴き取れる」とする。

 豊富なケーブルを同梱しているのも特徴。ケーブルが左右に分岐する直前の部分で着脱できるようになっており、入力端子が3.5mmのステレオミニケーブルに加え、Pentaconnの4.4mm 5極プラグを採用したバランス接続対応ケーブル、2.5mm 4極プラグのバランスケーブルも同梱する。ケーブルの長さは約1.1m。

HD 660 S

 既発売のヘッドフォン「HD 650」の後継機種で、音響設計の改善を図り、振動板の輪郭に合わせた特製のステンレス製部材で振動板の制御を向上。トランスデューサーは全面改良し、軽量なアルミ製ボイスコイルを採用。高調波歪みを大幅に低減。左右の許容差(±1dB)は正確に一致させ、精度を維持したという。

HD 660 S

 HD 650からローインピーダンス化を図り、従来の300Ωから150Ωにしたことで「ハイレゾモバイルプレーヤーでもリファレンスクラスの高い忠実度で再生できる」という。「HDV 820」などのヘッドフォンアンプとのバランス接続にも対応する。再生周波数帯域は10Hz~41kHz(-10dB)。音圧感度は104dB。

Bluetoothイヤフォン「MOMENTUM Free」

 プレミアムシリーズ「MOMENTUM」のBluetooth対応モデル。小型化と高級感にこだわっており、「一日中使用しても、疲れることなくリスニングを楽しめる」という。使用しない時は、マグネットで左右のイヤフォンを繋げて首のまわりにかけておく事もできる。ハウジングには、クロム系金属の薄い反射膜を採用している。

MOMENTUM Free

 Bluetooth 4.2に準拠。プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPに対応。コーデックはSBC、aptX、aptX LL(ローレイテンシー)、AACに対応する。遅延を抑えたaptX LLをサポートする事で、「ゲームや動画の視聴も今まで以上に快適に楽しめる」としている。

HD 600

 「しなやかさと歯切れの良さを両立したウェルバランスサウンド」を特徴とし、人気を集めたオープンエア型ヘッドフォン「HD 600」。7月から台数限定で再び発売されていたが、11月30日から通常モデルとして継続販売される。

 周波数特性は12Hz~40.5kHz、インピーダンスは300Ω、感度は97dB。重量は約254g。ケーブルは両出しで長さ3m。プラグはステレオミニで、標準プラグ変換アダプタが付属する。

HD 600

HD 800とHD 800 S用の4.4mmバランスケーブルも発売

 「HD 800」と「HD 800 S」用に、4.4mmのPentaconnバランス接続ケーブル「CH 800 P」が発売される。発売日は11月30日で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は37,000円前後。

 さらに、「IE 80 S」向けに、「RCs IE」というリモコン付きのケーブルも11月30日に発売。価格はオープンで、店頭予想価格は5,500円前後。1.2mのY型で、入力は3.5mmのステレオミニ。

「HD 800」と「HD 800 S」向けの、4.4mmバランス接続ケーブル「CH 800 P」
「IE 80 S」向けのリモコン付きケーブル「RCs IE」