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B.LEAGUE「川崎ブレイブサンダース」の運営が、東芝からDeNAへ承継

 プロバスケットボールB.LEAGUEのチーム「川崎ブレイブサンダース」の運営会社が、東芝子会社のTBLSサービス(TSV)から、ディー・エヌ・エー(DeNA)グループへ承継されることが決定。東芝とDeNAとの間で基本合意書が締結された。なお、DeNAへの承継後も、引き続き川崎を活動拠点とする予定。

 現在のTSVによるバスケットボール事業が、'18年1月以降にDeNAが設立予定の株式会社DeNAバスケットボール(仮称)へ吸収分割する形で承継。B.LEAGUEの2018年シーズンが始まる前までの吸収分割契約と承継の完了に向け、必要な手続きを進めていくという。

 現在の2017-18シーズンは現在の体制でTSVが運営。東芝は引き続きオフィシャルパートナーを務め、DeNAはスポンサーとしてクラブを支援する。2018-19シーズン(2018年7月)から、運営会社がDeNAバスケットボールに変更となる予定。

 事業承継の目的として、東芝は「川崎ブレイブサンダースが今後もB.LEAGUEのプロチームとして将来にわたり継続、発展していくための方策を検討する中で、プロ野球球団運営というプロスポーツの運営経験、ノウハウを持ったDeNAグループのもとでチーム運営することが最善であり、チームひいてはB.LEAGUE全体のさらなる発展、活性化に資すると判断した」と説明している。

 DeNAは「今回の承継を契機に川崎市を新たなスポーツ拠点の一つとし、神奈川県下において球団運営等で培ったノウハウを活用し、スポーツ事業によって『ひととまちを元気にする』ことの実現と『プロスポーツクラブが人々に提供する喜びの最大化』に取り組んでいく」としている。

 川崎ブレイブサンダースは、1950年に創部された、東芝小向事業所(川崎市)の男子バスケットボール部を母体に、川崎市を拠点として活動。これまで天皇杯優勝3回、国内トップリーグ優勝4回を達成。昨年のリーグMVP/得点王であるニック・ファジーカスや、日本代表のガード篠山竜青、国内屈指のシューター辻直人らを擁し、B.LEAGUE 1年目のシーズンでは、田臥勇太が率いる王者リンク栃木ブレックスと、最終戦で激しい攻防を繰り広げた強豪。

 なお、東芝は「ラグビー部・野球部については、引き続き企業スポーツチームとして継続していく」としている。