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旭化成、製造プロセスにもこだわる22.4MHz DSD対応の新DAC「AK4493EQ」
2017年12月8日 11:26
旭化成エレクトロニクスは8日、最大22.4MHzのDSD入力までサポートするDACチップ「AK4493EQ」を発表した。2018年1月から販売を開始する。オーディオ機器やAVアンプ、ネットワークプレーヤー、USB DAC、Bluetoothヘッドフォンなどへの搭載も想定。2018年1月9日から米ラスベガスで開催される「CES 2018」において、発表と試聴デモも予定している。
2014年に発売された「AK4490EQ」のアップグレードモデルと位置付けられるプレミアムDACで、デジタル入力は最大768kHzまでのPCMと、22.4MHzまでのDSDをサポートする。
進化した独自の「VELVET SOUND」アーキテクチャーを採用。回路設計を最適化することで、AK4490EQを上回る性能を実現。DR、SN比は123dB(Mono mode時 126dB)。歪み特性(THD+N)は低歪テクノロジーを用いて-113dBとなっている。OSRD(Over Sampling Ratio Doubler)テクノロジーにより、帯域外ノイズも大幅に低減した。
回路設計だけでなく、製造プロセスにもこだわっており、上位モデルとなるフラグシップDAC「VERITA AK4497EQ」で開発した自社オーディオ専用LSIプロセスを採用。これにより、電気的な余裕度と低域ノイズを大幅に改善。「情報量や力強さに感じられる音の鮮度などの音楽性をさらに向上させた」とする。
IRD(Impulse Response Designed)フィルタも搭載。32bit処理により、「きめ細やかで自然な信号波形を再現する」という。また、AK4490EQに搭載していた5種類の内蔵デジタルフィルタに加え、「ハーモニックサウンド」も追加。6種類から選べるようになった。パッケージは48ピンLQFP。