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定額制動画配信の'17年利用者は1,190万人。Amazon最多、2位Hulu。ICT総研調査

 ICT総研は13日、有料動画配信サービスの利用動向に関する調査結果を発表した。利用者増の傾向が続いており、2017年末の総利用者数は1,440万人で、このうち定額制サービスの利用者は1,190万人になると見ている。定額制で利用率が最も高いのはAmazonプライム・ビデオで、満足度調査ではRakuten TVとDMM見放題chライトがトップとなった。

(出典:ICT総研)

 調査結果は、ICT総研による動画配信サービス運営各社、関連企業への取材、各種公開資料のほか、インターネットユーザー4,405人へのWebアンケート調査をもとに分析したもの。

 '17年末の有料動画配信サービス利用者数の内訳は、見放題の定額制サービスが1,190万人、都度課金のPPVサービスが250万人になると推計。今後も定額制サービスの利用者増が続き、’20年には有料サービス全体で2,010万人、定額制サービスでは1,810万人に達すると見ている。

定額制サービス利用者は約13%。AmazonとHulu人気

 Webアンケートの調査では、動画配信サービスの利用状況は「無料サービス」が66.6%、「定額制サービス」が12.8%、「PPVサービス」が2.4%。動画サービスを利用しない人は18.2%だった。

(出典:ICT総研)

 定額制ユーザー518人に、主に利用するサービス名を聞くと、68%がAmazonプライム・ビデオと回答。Amazonプライム会員であれば自動的に加入となり、配送料無料など多様なサービスも含まれるため、「コストパフォーマンスが高いと認識され、利用者拡大につながっていると思われる」(ICT総研)としている。次に利用者数が多いのはHuluで25%。3位以下はdTV(16%)、Netflix(14%)、GYAO!(13%)、U-NEXT(8%)、auビデオパス(7%)と続いた。

 なお、定額制ユーザーにサービスの満足度を聞くと、Rakuten TV(楽天)とDMM見放題chライトが共に82.8ポイントでトップ。auビデオパスが82.5ポイントで3位となった。HuluとNetflixは、共に81.8ポイントだった。利用率トップのAmazonプライム・ビデオは、満足度では75.7ポイントに留まった。

(出典:ICT総研)
(出典:ICT総研)

 動画配信サービスの利用端末の調査結果では、パソコンからのサービス利用が低下する一方で、スマートフォンからの利用が上昇。ICT総研では「今後もスマートフォンによる利用率は上がる傾向にあり、スマホ向けの動画サービスを豊富に揃える必要がある」とした。

(出典:ICT総研)