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4K/8K放送を記録できる録画用Blu-ray Disc規格のライセンス開始

 ブルーレイディスク アソシエーションは9日から、日本の新4K/8K衛星放送コンテンツをBD-R/BD-REディスクに記録できる、次世代放送向け録画用Blu-ray規格のライセンスを開始した。

 規格としては2017年11月に完成しており、そのライセンスがスタートした形となる。新4K/8K衛星放送のストリームを最大100Mbpsで録画・再生できるほか、オリジナル品質で8K放送の録画を可能とする、4倍速再生に対応した新規BD-RE XLメディアの導入も含まれている。

 4K放送のオリジナル品質での録画は、従来のBD-R/BD-REメディアにも可能。最大100MbpsでAVストリームを録画するための新しいファイルシステム仕様になっており、最大8K/60PまでのHEVCビデオコーデックと、HDR(ハイブリッドログガンマ方式)も追加サポートする。

 さらにMPEG4-AAC、およびMPEG4-ALS音声コーデックもサポート。新4K/8K衛星放送で導入されるMMT/TLV多重化方式にも対応。最新の著作権保護方式であるAACS2を採用する。

 新たに導入するメディアも含め、BDXLディスクは、100Mbpsの8K放送の録画が2時間以上可能。ブランクディスクだけではなく、既にコンテンツを記録済みのBD-R/REディスクに対しても、新4K/8K衛星放送のコンテンツをディスクの空き領域に録画できる。なお、限定受信方式で保護された新4K/8K衛星放送番組の録画は、この録画方式が一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)で承認されることが条件となる。

 BDAのプロモーションコミッティーのビクター・マツダ議長は「日本では放送コンテンツを録画してアーカイブすることが一般的に行なわれており、2018年12月に新4K/8K衛星放送が開始される予定であることからも、4K/8K録画に対応する新たな規格の策定はBDAにとって自然な流れであり、日本の消費者にとって大きなメリットとなる」とコメントしている。